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続・AOpenのMac miniライクPCを組み立てる
〜24時間連続動作なれども熱高し

 先週、組み立てレポートをお届けしたAOpenの「MP915-B」だが、実際に使用していると熱関係で悩まされることがあったので、追加情報をお届けする。

 なお、実際の組み立てやキットの概要については、前回のレポートをご参照いただきたい。



AOpen「MP915-B」

●やはり熱くなるマザーボード

 本機は、容量の小さいボディにぎっしりと部品が詰め込まれているだけに、温度が気になるところだ。

 組み立て時に、光ドライブをアクセスしたときにも、その兆候があったので、少し調べてみた。

 まず、通常通り組み立てて、電源スイッチを入れた状態で、ベンチマークテストの「HDBENCH」と「Final Fantasy Official Benchmark(FF BENCH)」を走らせた。この状態で温度計測ソフト「Hardware sensors monitor Ver.4.2.3.1」を使って、各部品の温度を測ってみた。結果は、マザー 55度、CPU 59度、HDD 39度だった。特に、マザーボードの温度は通常のPCよりもやや高めだ。

ベンチマーク後の温度

 HD BENCHのALLは28,186で、まぁ、実用にはなるというレベルだ。ちなみにFF BENCHは2,209(Low)で、とてもゲームにはならない。わかっていたことではあるが、ヘビーな3Dネットワークゲームのクライアントには向いていない。

HD BENCHの結果

 続いて、FF BENCHを30分間連続で動かしてみると、マザー57度、CPU 59度、HDD 48度に上がる。HDDへのアクセスはないのだが、ケース内の温度が上がって、上部にあるHDDの温度が影響しているとみられる。

FF BENCH 30分動作後の温度
排気温度は55度に達した

 温度の上がり方に不安をおぼえたので、そのままFF BENCHを90分間動作させてみた。すると、マザー 59度、CPU 62度、HDD 47度となり、マザーとCPUはさらに上がっている。排気温度も55度となっており、かなり暖かい。

 結局、このまま24時間動作させてみたのだが、システムが落ちるようなことはなかった。温度も、この状態で安定している。Celeron M 370(1.5GHz)を使っている限りでは、一応、安全圏にはあるようだ。


FF BENCH 90分動作後の温度

●光ドライブは鬼門

 24時間連続動作では何事もなかったのだが、普通に使っていると2度ばかりハングアップした。いずれも、ソフトウェアのインストールなど、光ドライブを使っているときだ。どうも光ドライブは鬼門らしい。

 さっそく、DVD+Rを2枚ほど焼いてみると、マザー 64度、CPU 66度、HDD 58度まで上がる。ファンの回転数も増えている。

 これは、FF BENCHを連続動作させたときよりも高い温度だ。特にHDDは光ドライブに近い位置にあるので、直接影響を受けているのだろう。光ドライブを頻繁に使うような用途は避けた方が良さそうだ。

DVDを焼いた後の温度

●熱対策としてケースを開放

 24時間動作もクリアしたとはいえ、マザーボードの温度が高いのは気持ちが悪い。

 簡単な熱対策として、ケースを開けた状態で使うことを考えてみた。こうすると、Mac miniっぽさがなくなってしまうのだが、動作の安全性を優先してみようということだ。

 組み立てレポートでも書いたように、「MP915-B」では、ケースのカバー側に光ドライブとHDDが設置されており、通常どおりに組み立てたのでは蓋を開けた状態では使えない。

 しょうがないので、光ドライブなどを支えているフレームを、カバーから外して、マザーボードの上に載せてしまった。こうすると、フレームは、カードエッジ1つで支えられているだけなのだが、一応、安定はしている。

ドライブ類をシャーシ側に載せ、蓋を開けた状態

 この状態で、HD BENCHとFF BENCHを動作させると、マザー53度、CPU55度、HDD 39度で、少しはマシになる。光ドライブの熱がこもらないのも利点だ。外観(と漏れる音と電波)を気にせず、温度管理優先で使うには、1つの使い方だろう。

 結局、現状では、HDDと光ドライブのフレームはケースに固定せず、マザーボードに載せた状態のままにしてある。この状態で蓋をかぶせておいて、光ディスクを使うときはカバーを外している。

ケースを開けた状態でのベンチマーク後の温度

●ケース内の冷却に改善の余地

シャーシ(右)とマザーボードの間には熱伝導性の良さそうなシートが挟まれており、マザーボードの熱をシャーシに伝えるようになっているのだが…

 「MP915-B」は、1つの冷却ファンで、CPUとチップセットを冷却し、そのまま排気している。電源はACアダプタで外にあるので、ケース内のファンは、これ1つだけだ。

 ケースの容量も小さいので、空気の流量が少なく、ドライブ類やマザーボードが熱くなりやすいのだと思われる。

 一応、マザーボードは、シャーシに密着する構造で、裏面に廃熱しているのだが、やや及ばないようだ。改善の余地はまだありそうだ。

 ちなみに、編集部周辺でも、保証外のPentium M 760(2GHz)を入れ、シリコングリスの塗りすぎでうまく排熱できずにマザーボード上のコンデンサをパンクさせた例があった。これは人災であり過失なのだが、それぐらい余裕がないということではある。

 冷却のためには、ケースを外すだけでも有効なので、ケースの天井部分に穴を開けて、メッシュをはめてみるのもいいかもしれない。デザイン的には、Mac miniから離れてしまうが、実用性は上がるだろう。

 いずれにせよ、熱源の多い現在のPCにおいて、筐体を小さくすることは難しいことだと教えてくれるキットだ。


□関連記事
【12月8日】AOpenのMac miniライクPCを組み立てる
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1208/aopen.htm
【12月10日】アキバ店員のPCパーツウォッチ「AOpen mini PC」(AKIBA)
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20051210/etc_shopwatch.html

(2005年12月14日)

[Reported by date@impress.co.jp]

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