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ジャストシステム、「一太郎2006」を来年2月に発売
〜ATOK 2006はWindows XP x64 Editionに対応

株式会社ジャストシステム代表取締役社長 浮川和宣氏

2月10日発売

連絡先:インフォメーションセンター
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 株式会社ジャストシステムは、日本語ワープロソフト「一太郎2006」、日本語入力ソフト「ATOK 2006」、グラフィックソフト「花子」の3製品を2006年2月10日より発売する。

 一太郎2006の価格は通常版が21,000円、アップグレード版は8,400円で用意される。また、15万本限定で、ジャストシステム製品か、マイクロソフト Office/Word、ロータススーパーオフィスからの乗り換え版が10,290円で発売される。いずれも対応OSはWindows 98/Me/2000/XP。

 文書提出前の確認作業を行なう「提出確認」フェーズを新たに追加。提出前の最終チェックとして行なう一連の作業で、「文書校正」機能をはじめ、「社外秘」、「部外秘」などのスタンプを付けることが可能になった。文書のサムネール表示も可能。また、文書の書き換えを禁止する「改ざん禁止」処理や、“すかし”を入れることも可能になるなど、セキュリティ面も強化された。

 文書全体の構造を解析し、自動的に見出しの作成や図形の配置などを行なうアウトライン機能も強化され、見出しごとに改ページを自動設定する「自動改ページ」機能を搭載。手軽にプレゼンテーション資料のような体裁を作ることができる。

 「文書の比較」機能では、文書ファイル同士の相違点を単語単位で表示。また、相違点を抜き出して文章として挿入できるほか、変更したユーザーの履歴が残るため、誰がいつ変更したのかが確認できる。

 ルビの設定機能も強化。対応する漢字1文字ごとに対応するルビを配置する「モノルビ」の精度が従来の96%から99%に向上。ルビの書式の一括変更や、促音、拗音を大文字で表示することも可能。当て字など、もともと漢字に対応する文字がない場合には均等配置となる。

 そのほか、Word文書との互換性が強化され、罫線セルなどがより正確に再現できるようになった。また、OpenDocumentに対応可能で、2006年夏頃より、対応モジュールを無償で配布するという。

一太郎2006の基本画面 基本画面の下部に新機能の「提出確認」タブを備える 提出確認機能によるサムネール表示。ページの入れ替えや削除も可能
改ざん禁止機能のダイアログボックス。パスワードを設定可能 「社外秘」や「部外秘」などのスタンプをつけることもできる 社外秘のスタンプとすかしを入れたところ
アウトライン機能を使用する前の状態 アウトライン機能を使って見出しを自動的に作成した状態 自動改ページ機能により、見出しごとに改ページを設定して、プレゼンテーション資料のようなレイアウトにしたところ
ルビ機能では、拗音・促音の大文字化が可能に 認識率が99%に向上したモノルビ設定

・辞書対応が強化された「ATOK 2006」

 ATOK 2006の価格は、通常版が8,400円、「ATOK 2006[電子辞典セット]」が11,550円。対応OSはWindows 98/Me/2000/XPのほか、Windows XP Professional x64 Editionにも対応する。

 新たに「話言葉関東モード」を搭載するほか、ユニコードなどの固有記号の変換や、アクセント文字の変換にも対応した。かな漢字変換エンジンも強化され、文節区切りの精度が向上。同音異義語の認識では、単語同士の関係情報を拡充し、文脈処理を強化。「学校」という単語につながる文章には「投稿」ではなく「登校」という文字が変換されるなど、誤変換が減少したという。

 また、「訂正学習」機能が強化された。たとえば、「営業推進」という部署名を「営推」という省略形で入力する場合、「営業推進」と入力してから不要な文字を削除して入力するが、今回の機能ではこのプロセスをATOKが認識し、「営推」という文字をその場で登録できるようになった。

 このほか、先頭の数文字を入力するだけで、その後に続く文章の候補を複数表示してくれる「推測候補モード」、「今日」、「明日」などと入力すると、日付にして変換する「日付入力支援」機能なども搭載する。

 また、「ATOK 2006[電子辞典セット]」では、付属する辞書との連携機能を強化。「自動辞書切り替え機能」では、複数の辞書から横断的に意味を検索してくれるため、ユーザー自身が目的に合わせて辞書を変更する必要がなくなった。連携可能な辞書は「明鏡国語辞典」、「ジーニアス英和辞典第3版」、「ジーニアス和英辞典第2版」。別売で、「広辞苑 第五版 for ATOK」(9,030円)も用意される。

前文の単語との関係情報によって、「投稿」と「登校」が正しく入力される 「営業推進」という単語から不要な文字を削除すると、自動的に訂正学習機能が起動する 変換候補モードで文字を入力するところ
「今日」と入力すると、日付の変換候補が表示される 搭載辞書によって「署名」という意味を検索したところ 辞書の文字表示は拡大できる
辞書のテキストをそのままコピーすることも可能 Web上のテキストを選択し、その文字を辞書で検索したところ

・プレゼンテーション機能が強化された「花子」

 花子は、通常版が10,290円、バージョンアップ版が8,400円で容易されるほか、「一太郎2006&花子2006スペシャルパック」が26,250円で用意される。対応OSはWindows 98/Me/2000/XP。

 作業画面の左側に、常にサムネール画面が可能されるようになったほか、サムネール一括表示する「ページ一覧表示」も搭載。複数ページの作業が容易になったという。

 プレゼンテーションモード時でも画面の拡大・縮小が可能になり、精密な図版を用いたプレゼンテーション資料でも、図版を拡大して説明がすることができる。マウスなどを使ったフリーハンドによる書き込みが可能な「マーカ機能」も搭載。マーカーで書き込んだ内容はそのまま保存することが可能。

 オートチャートやブロック図形に対して。自動的に引き出し線付きのコメント枠を追加することもできる。追加されたコメント枠は、図版を変形しても最適なレイアウト状態に維持されるため、編集作業が簡便化された。

 また、他アプリケーションとの互換性も強化され、「AutoCAD 2006」のDXFファイルへの対応、PowerPoint形式ファイルの読み込み精度などが向上している。図形パーツ12,327点、クリップテンプレート555点、イメージ1,114点を搭載する。

花子の基本画面。左側にサムネール表示がされるようになった サムネールを一括表示する「ページ一覧表示」機能 花子のスライドモード。画面左下に操作パネルが表示されている
ベクトル系グラフィックスのため、スライドは拡大表示可能 手書きによる書き込みも可能
描画した図形に、自動でコメント枠を付けたところ 図形の形を変更しても、最適なレイアウトが維持される

 発表会冒頭で挨拶した同社代表取締役社長の浮川和宣氏は、「弊社では、日頃からさまざまな研究開発を続けており、そのなかには10年の期間が必要なものもある。その研究成果を製品に反映させている。技術の完成は多くの人たちの努力の結果であり、これによって、いままでできなかったことも可能になる」などと語った。

 同氏は、「毎年バージョンアップする必要があるのかともいわれることがあるが、研究開発した成果を搭載するには毎年のバージョンアップは欠かせない」、「弊社は現在、非常に大きな研究に取り組んでいる。今後何年かで実用化していき、次の大きな流れを作って行きたい」などと、今後、新たな事業展開についても示唆した。

 質疑応答では、松下電器産業との「一太郎/花子」訴訟めぐる製品開発などへの影響について質問がされたが、「アイコンそのものは従来から問題が無い物に変更しており、今回もそれを踏襲している。売上げへの影響などについても、プラスの面もあり、トータルでは訴訟による影響は無かったというのが、現時点での結論になる」と説明した。

□ジャストシステムのホームページ
http://www.justsystem.co.jp/
□関連記事
【9月30日】ジャストシステム、「一太郎/花子」訴訟で逆転勝訴
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0930/just.htm
【2004年12月7日】ジャストシステム、一太郎/花子/ATOKの2005年版を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/1207/just.htm

(2005年10月31日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]

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