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WPC EXPO会場レポート【4/5/6ホール編】
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会場:東京ビッグサイト
会期:10月26日~29日
入場料:2,000円(事前登録で無料)
4・5・6ホールでは、台湾大手パーツメーカーのブースが並び、組み立てに関するイベントが催されるなど、PC自作に関する展示/デモが集中している。大手メーカーでは富士通がブースを構えている。
また、2ホールでの出展となるが、Windows XP Media Center EditionとXbox 360の連携デモなどを行なっているマイクロソフトのブースについても、本レポートで紹介する。
●ASUSTeK、ギガバイト、サーマルテイクなど自作関連
ASUSTeKのブースでまず目を引くのは、GeForce 7800 GTを2基搭載し1枚のカードでSLIを実現するビデオカード「Extreme N7800 GT DUAL/2DHTV/512M」を使ったPCでの「Quake 4」のデモ。Pentium 4 Extreme Edition 840を組み合わせ、最新ゲームを最新スペックのPCで体験できる。カードは11月の発売で、店頭予想価格は12万円前後。ちなみに、PCの電源では間に合わないため、外付けACアダプタが付属する。
やや、自作系からは離れるが、その真横では、デュアルコアのXeonを2基搭載し、HyperThreading Technologyと合わせ、8スレッドを同時実行するデモを行なっている。
このほか、展示スペースでは、ヒートパイプを用いた巨大なヒートシンクを搭載したファンレスのGeForce 6600搭載カード「Extreme N6600GT Silencer/HTD」、RADEON X850 XT CrossFire Editionカードなどが展示されている。
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【9月3日】可動フィンを採用したASUS製GeForce 6600 GT搭載カードが発売(AKIBA)
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20050903/etc_silencerhtd.html
日本ギガバイトのブースの目玉は、PCI Express x16スロットを4基備えたnForce4 SLI X16チップセット搭載マザーボード「GA-8N-SLI-QUAD Royal」。実際にビデオカードを4枚挿し、8台のディスプレイをつないでデモを行なっている。
チップセットの仕様上、4枚のビデオカードを並列処理させることはできないため、パフォーマンス向上には寄与しないところが残念だが、見た目のインパクトは大きく、来場者の注目を集めていた。発売時期は未定で、Intel向けのみが予定されている。
また、お世辞にも広いとは言えないブースの中に、大型TVと、テーブル、ソファを持ち込み、リビングルームでPCゲームを楽しむというコンセプトを訴えかけるコーナーや、本邦初公開となるBTXパーツ類などが展示。
BTXパーツは、Intel 945Gチップセット搭載マザーボード「GA-8I945GMBX」、GeForce 6600搭載ビデオカード「GV-NX66128DP-SI」、CPUクーラー「GH-ESB21-TH」の3製品が展示。ビデオカードは、BTXの構造を活かし、ヒートパイプでCPUファンの後に位置するようヒートシンクフィンを伸ばしており、ファンレスの構造となっている。いずれも発売時期などは未定。
このほか、RADEON X1300 Proを搭載した独自デザインのビデオカード「GV-RX13P256D」も初展示されている。
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【10月15日】PCI Express x16が4本もあるGIGABYTE製マザーが展示中
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サーマルテイクは、冷却パーツを中心に、多数の新製品を一挙に展示している。冷却パーツとしては、フィンの数を増やし、大型化したCPUファン「Blue Orb II」、HDDを3台収納できる5インチベイ用ファン付きHDDマウンタ「iCage」、PCIスロット2本に挿して利用するGPU用水冷キット「Tide Water」などが展示。いずれも11月上旬より順次出荷開始で、店頭予想価格は、順に4,600円前後、3,000円前後、13,000円前後となる見込み。
このほか、電源ユニット、BTXファン、PCケースなど年末から来年にかけて発売される新製品が展示されている。
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右側がCPUファン「Blue Orb II」。左側は従来モデル | 5インチベイ用HDDマウンタ「iCage」 | GPU用水冷キット「Tide Water」。CPU用水枕は展示用につけたもので、付属しない |
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来年発売予定の電源ユニットは420~500Wまで4モデルをラインナップ | 5インチベイ内蔵の空気清浄機。オゾンを利用する | 7千円を切る予定の低価格ケース「Mambo」。電源は別売 |
KAIRENのブースでは、新製品ではないが、USB接続の外付けGPU「サインはVGA」が展示、デモされている。発売以降、着実にドライバのアップデートを進めており、発売当初は1,024×768ドットまでの対応だったが、最新ドライバでは1,280×1,024ドットの表示が可能となった。
また、12月末頃公開予定のマルチディスプレイ用ツール「Multiple Monitor Power Tools」の紹介も行なっている。同ツールとサインはVGAを組み合わせることで、複数のディスプレイに、「スタート」ボタンを備えたそれぞれ専用のツールバーが表示可能となる「拡張タスクバー」や、ウィンドウの表示位置固定機能などが利用可能となる。
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USB接続の外付けGPU「サインはVGA」 | マルチディスプレイでデモしている |
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【2004年7月3日】初のUSB接続VGAアダプタ「サインはVGA」が発売に(AKIBA)
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20040703/etc_uvga.html
MSIのブースでは、ノートベアボーンを多数展示。内部を開けた実機や、組み立てガイドを展示し、組み立ての容易さをアピールしている。
また、これらのメーカーなどが自社製品の紹介や、自作のセミナーなどを行なうイベント「パソコンの自作、ココが知りたい!」が行なわれている。受講は無料で、自作パソコンガイドブックももれなくもらえる。
恒例の即売会場には、TWOTOP/フェイス/パソコン工房を運営するアロシステムや、コジマなどが出展し、会場特価でパーツなどを販売しており、賑わっている。アロシステムでは、100円からの会場オークションも行なっている。
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MSIのブースのノートベアボーン「MS-1006」 | 組み立ての簡単さをアピール | 「パソコンの自作、ココが知りたい!」のコーナーでは自作系メーカーなどが各種セミナーを実施 |
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会場のみの特価品も多数あり、即売会場は盛況 |
●富士通はデジタル録画対応ノートPC、マイクロソフトはMCEやXbox 360
富士通は、「ハイビジョン放送対応のパソコンは富士通から」をテーマに、PC単体でHD画質のデジタル放送録画が可能な32型液晶一体型PC「TX90L/D」を大々的にデモ。加えて、同等のTV機能を搭載したノートPCを参考展示している。発売時期や詳細なスペックは不明だが、展示機は1,440×900ドット表示対応の17型液晶を搭載しており、製品版も同等のスペックとなる見込み。
このほか、PC関連としては、13日に発表された重量990gのコンバーチブル型タブレットPC「FMV-P8210」、「LOOX T」のスケルトンモデルや、異色の展示として、「近未来デザイン」と題した、近未来PCのデザインコンセプトモデルが展示されている。
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【10月13日】富士通、重量約990gのキーボード付きタブレットPC
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1013/fujitsu.htm
【8月25日】富士通、最軽量時1.17kgの「LOOX T」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0825/fujitsu1.htm
【4月19日】富士通、夏モデル発表会を開催
~デジタル放送のHD録画を国内で初めて実現
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0419/fujitsu3.htm
マイクロソフトは、26日にWindows XP Media Center Edition 2005(以下、MCE)専用のオンラインコンテンツサービス「メディア オンライン」を発表し、会場でも早速その実演を行なっている。
メディア オンラインは、BANDAIチャネル、BIGLOBEストリーム、GyaO、ロイターが提供する、映画、ニュース、アニメや、ヤマダ電機のオンラインショッピングコンテンツをMCEの10フィートUIとリモコン操作で利用できるサービス。11月からはMSNミュージックもサービスインする。基本的な利用料金は無料(ショッピングや一部有料コンテンツを除く)。
17日に公開されたMCE用アップデートプログラム「Update Rollup 2」を利用し、Xbox 360からPCのコンテンツにアクセスするデモも行なわれている。Xbox 360から、MCE機にアクセスすると、PCとそっくりな操作画面が表示され、ゲームコントローラを使って、各種メディアファイルを再生できる。
また、ポータブルプレーヤーをXbox 360のUSBにつないで、ポータブルプレーヤー内のファイルを再生するデモも行なわれた。ただし、デコードはXbox 360側で行なうため、Xbox 360が対応しないCODECのファイルは扱えない。
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「メディア オンライン」のイベントにはタレントのセイン・カミュさんが参加 | コンテンツプロバイダ各社の代表者も、自社サービスについて解説した | Xbox 360も実機が多数展示 |
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Xbox 360からMCE機のコンテンツにアクセスした画面。PCの画面と区別がつかないくらいそっくり | ポータブルプレーヤー内のファイルにもアクセスできる |
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【10月17日】マイクロソフト、Xbox 360接続対応のMCE 2005アップデート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1017/ms2.htm
□WPC EXPO 2005のホームページ
http://expo.nikkeibp.co.jp/wpc/top.html
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【10月26日】WPC EXPO 2005、東京ビッグサイトで開幕
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1026/wpc01.htm
(2005年10月27日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]