到着した「ゴールドポイントカードIC eLIO」。edyのロゴは裏面

　9月2日から募集が開始され、即日申し込んでおいた「ゴールドポイントカード IC eLIO」が、23日に到着した。

　到着まで3～4週間と言われていたが、ちょうど3週間かかったことになる。

　無接触式ICカードのFeliCa対応ということで、Suicaのような厚みのあるカードを想像していたのだが、Suicaよりもずっと薄く、ごく普通のクレジットカードに見える。接触式ICカード型のクレジットカードのような、表面の端子もない。

　裏表ともバーコードはなく、旧ゴールドポイントカードの面影は、まったくない。

　まず、eLIOカードリーダー「パソリ」と付属のソフトで、どんな情報が入っているのか確認したが、プリペイド型サービスのedyの残高が確認できただけで、ゴールドポイントの残高などは確認できなかった。

　また、同じFeliCaシステムを使うJR東日本のSuicaと一緒に財布に入れておいたが、Suicaの利用に影響はなかった。

FeliCaカードリーダーの「パソリ」。読み取り時はカードをパソリの上に置いて使う

　「ゴールドポイントカードIC eLIO」は、ヨドバシカメラのゴールドポイントカード、ネットショッピングサービスeLIO、VISAクレジットカードの3つの機能を持っている。

　3つの機能はリンクしており、eLIOやVISAで決済すると、その金額の1%がゴールドポイントで還元される。

　クレジットカード決済でポイントが付くのは当たり前になっているが、それがカード会社のポイントではなく、直にゴールドポイントになるのが特徴だ。還元率は1%だが、ポイントの変換などの必要がなく、わかりやすい。

3つの機能がクロスしてサービスが行なわれる

　また、年内一杯は、ヨドバシカメラ店頭で通常は8%還元のクレジットカード決済が10%還元となるなどのサービスも提供される。

　旧ゴールドポイントカードの情報は「ゴールドポイントカードIC eLIO」には引き継がれておらず、IDも新しいものになってしまう。

　とりあえず、秋葉原の「ヨドバシカメラマルチメディアAkiba」に行き、お客様ご相談カウンターで、引き継ぎをしてもらった。

　引き継ぎ作業は、レジ端末のカードリーダーを使って自動的に行なうのかと思ったが、旧カードの情報をカードリーダーで読んだ上で、新カードの番号を電話で伝えていた。まだ、暫定的なシステムなのだろう。作業自体は平日の午前中ということもあり、5分ほどで終了した。なお、引き継ぎ時には運転免許証や健康保険証などで個人確認が行なわれる。

　また、ゴールドポイントのIDが変更されているので、ヨドバシカメラの直販サイト「ヨドバシドットコム」でポイントが蓄積されるIDも登録しなおす必要がある。カードの名前の下にある10桁の数字が新しいIDだ。

カードの機能を生かしたサービスは来春開始予定

　「ゴールドポイントカードIC eLIO」はまだ動き始めたばかりで、現状では真価は生かされていない。

　このカードが、FeliCaの機能を持つことによって期待されているのは、インターネット通販だと思われるからだ。

　たとえば、eLIOカードリーダー「パソリ」を使うことにより、「ヨドバシドットコム」でのオートログイン、ゴールドポイントの残高確認と利用などが可能になる。決済手段としても、eLIOによる認証付きでVISAが利用できるので、従来のクレジットカード利用よりも安全性は高い。

　とくに、ゴールドポイントについては、これまで直販サイトでは蓄積しかできず、利用は店舗の店頭に限られるという一方通行な状態になっていたのが解消される。

　「ゴールドポイントカードIC eLIO」に同梱されていたパンフレットでも、ヨドバシドットコムでのポイント利用と、残高確認は、2006年春にサービス開始予定と告知されている。これらのサービスが開始されたときに、初めて「ゴールドポイントカードIC eLIO」の能力が十二分に発揮されるのだろう。期待して待ちたい。

□ヨドバシカメラのホームページ
http://www.yodobashi.com/
□「ゴールドポイントカードIC eLIO」情報
http://www.yodobashi.com/enjoy/more/contents/42896644.html
□関連記事
【9月2日】【やじうまPC Watch】「ゴールドポイントカードeLIO」申し込んでみました
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0902/yajiuma.htm

(2005年9月26日)

[Reported by date@impress.co.jp]