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富士通、「富士通フォーラム 2005」開催
~カラー電子ペーパー/携帯向け燃料電池などを展示

「カラー電子ペーパー」

会期:7月14日~15日



 富士通株式会社は、同社の技術/製品のプライベートイベント「富士通フォーラム 2005」を14日より東京国際フォーラムで開催している。入場は無料で、大阪、名古屋でも順次開催される。

 同フォーラムでは、主にユビキタスをテーマに、富士通が開発したさまざまな製品や技術のデモストレーションや展示を行ない、これらの技術や製品が社会全体へ与える影響を紹介している。

 会場でもっとも注目を集めたのは、先日発表された「カラー電子ペーパー」だった。曲げたり、指で押しても変色しないほか、電源を切っても表示が維持され、無線などの微弱な電波エネルギーで書き換えできるのが特徴。

 ただ、表示部は反射型のものを使用しており、バックライトを内蔵できないためフロントライトなどの光源が必須となる。

絵が切り替わるところ。黒いバーが入る 【動画】次々と絵が切り替わるところ。表示画素を間引いて表示しており、1枚の絵が完成するまでに少し時間がかかる(WMV形式/895KB) 【動画】バスストップでの利用想定シーン。女性が近づくと女性向けの広告が表示され、さらに近づくとバスの時刻表が表示されるというもの。なお、会場ではリモコンによる切り替えがされており、センサーによる切り替えは未実装(WMV形式/760KB)

 「インテリジェント車いすロボット」は、文字通り知能型の車椅子ロボット。目的地を指定すると自動的に運転を行なうほか、障害物や信号を認識し停止/運転できる。また、搭乗者の脈拍、心拍数などを採取しセンターに転送する機能を搭載する。

「インテリジェント車いすロボット」。背面にバッテリを搭載し、3時間連続駆動可能 目的地をセットしたところ。
前方にゴミ箱を認識すると自動的に回避する 【動画】前方に人を認識すると自動的に停止する(WMV形式/769KB)

「ユビキタスコミュニケーター」のモックアップ

 「ユビキタスコミュニケーター」は、実世界にある環境を自動的に認識し、適切な情報処理などを行なう携帯型端末。TRONベースのOSを採用しており、RFIDリーダー/ライターを装備し、RFIDタグ情報を読み込み表示できるほか、音声によるナビゲーションなどが可能。現在は音声読み上げしかできないが、将来的に音声認識なども可能にする予定。

燃料電池。写真右は従来品、写真左は新開発のもののモックアップ。従来品より発熱が抑えられているというのだが、モックアップのため確認できなかった

 環境コーナーでは、新型携帯向け燃料電池を展示。従来品では30%濃度のメタノールしか利用できなかったが、新開発の電極間燃料の染み出しを2分の1に抑える材料を採用し、発電時に発生した水分によって燃料を希釈することで、高濃度燃料利用時の発電効率の低下を抑制。濃度99%のメタノールを利用可能にし、電池容量を3倍にできたという。

 そのほか、画像に情報を埋め込む技術、静脈認証システム、「PRIMEPOWER」用CPU「SPARC64 V」などの展示もされた。

画像に情報を埋め込む「印刷型ステガノグラフィ」。左が埋め込んだもの、右が元画像。違いはあまりない 画像を600%拡大に拡大。左写真は原画、右写真は埋め込み済みのもの。黄色のブロックが入っているのがわかる。人間の目は黄色に対する感度が低いため、縮小した状態ではほとんど気づかないという
静脈認証による入退室管理システム。手をかざすとロックの解除や施錠が可能 SPARC64 Vのウェーハ、CPUパッケージ、CPUモジュール

□富士通のホームページ
http://jp.fujitsu.com/
□富士通フォーラム 2005のホームページ
http://forum.fujitsu.com/
□関連記事
【7月13日】富士通、曲がるカラー電子ペーパーを開発
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0713/fujitsu.htm

(2005年7月14日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

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