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サン、OpenSolarisの説明会を開催6月22日 開催 サン・マイクロシステムズ株式会社は22日、Solarisのオープンソース版である「OpenSolaris」の説明会を開催。米国本社でマーケティング担当のClaire Giordano氏が解説を行ない、質疑応答にはエンジニアリング担当のStephen Harpster氏、日本法人プロダクトマーケティング本部本部長の纐纈昌嗣氏も加わった。
OpenSolarisは1月に公開された「Solaris 10」をオープンソース化したOSで、SPARC/x86/x64に対応。基本的にコードはSolaris 10をベースとするが、1月以降のバグフィックスなどが追加されている。
MPL(Mozilla Public License)をベースとする独自のライセンス方式「CDDL(Common Development and Distribution License)」を採用。ソースコードの閲覧/変更/配布などは自由だが、変更したものはオープンソースソフトとして共有する必要がある。 6月14日に専用のコミュニティサイト「opensolaris.org」にて公開。同サイトでは、ソースコードのダウンロードや、メーリングリスト/フォーラムへの参加などが可能。立ち上げ以来、約1週間で登録ユーザーは約5,700人に上るという。 OSは日本語にも対応するが、コミュニティサイトは英語のみ。この点について纐纈氏によれば、現在重要なドキュメント類から順次日本語化を行なっているが、まだ日本のコミュニティは規模が小さいため、日本法人の従業員がボランティア的に終業後に行なっているため、本格的な立ち上がりにはまだ時間がかかる見込みだという。 また、Harpster氏によれば、コミュニティ内の活動方針はコミュニティに任せSunが先導して舵取りを行なったりはしないという立場を取っているが、ローカライズに向けた動きは活発化し始めているという。
オープンソース化を決定した理由について、Giordano氏は、開発者の参画を呼びかけ、Solarisを革新のためのプラットフォームとするとともに、顧客の要求に応えることで、ひいてはSolarisのエコシステムを確立できるとした。 オープンソース化による具体的な成果は、立ち上げから日が浅いため、現時点ではまだないが、Harpster氏は「我々がこれまで想像すらしなかったような成果がきっと登場するだろう」との期待を示した。 また、今後の製品版SolarisもOpenSolarisをベースとしたものになるという。 □サン・マイクロシステムズのホームページ (2005年6月22日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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