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日本ギガバイト、COMPUTEXで披露した新製品を解説
〜iRAMは最大メモリ8GBに仕様変更

6月17日 開催



 日本ギガバイト株式会社は17日、COMPUTEX 2005で披露された新製品の説明会を開催した。

●SDRAMをHDD代わりにするi-RAM

サブリナ・テイ氏

 まず、同社商品企画部リーダーのサブリナ・テイ氏が同社の新機軸「iシリーズ」について解説した。

 「i-RAM」は4本のDIMMソケットを備えたPCIカード。シリアルATAコントローラを搭載し、シリアルATAコネクタにケーブルで接続することで、シリアルATA HDDとして認識される。

 COMPUTEXでの説明時は、最大4GBまで搭載可能としていたが、その後仕様が拡張され、8GB(2GB×4)まで搭載可能となった。利用可能なメモリは128MB〜2GBまでのDDR SDRAMで、異なるメーカー/チップ/容量/スピードのものを混在可能。

 DRAMの性質上、電源供給が止まるとメモリの内容が消失するが、本製品はPCIバスのスタンバイ電源で動作するため、PCをシャットダウンしても、コンセントを抜かない限り、データは保持される。さらに、専用のバッテリもカード上に搭載しており、完全に電源供給を停止しても、16時間はデータを保存できるという。

COMPUTEX会場で展示されたi-RAM(写真撮影:多和田新也)

 シリアルATAのデータ転送速度は150MB/secで、同社が行なったベンチマークでは、最大120MB/secの実行速度が出たという。

 本製品はOSのインストールやブートも可能だが、同社ではゲームやビデオ編集など高速なデータ転送が活用されるアプリケーションでの使用を推奨している。また、DDRからDDR2へ移行する際に、余ったDDRメモリを挿して有効活用するという利用法もあるだろう。

 価格については、COMPUTEX時は1万円以下になるとの見込みだったが、1万円は超えそうだという。同社取締役社長の林宏宇氏によれば、「COMPUTEXでの公開以降、世界中から問い合わせが来たが、現時点で発注まで入れているのは日本だけ」とのことで、数量的な問題からやや上昇したようだ。出荷は8月末から9月の予定。

 このほか、3.5インチベイ内蔵型の指紋認証装置「i-Touch」、ユーザーがシステムの側を離れると自動的にPCをロックする「i-Lock」も開発中の製品として紹介された。

i-RAMの仕様と特徴 製品構成 ベンチマーク結果
i-Touch i-Touchの概要 i-Lockの概要

●BTXキューブベアボーン

キャンディー・セン氏

 続いて、商品企画部のキャンディー・セン氏が、BTXキューブベアボーン「CB91」を紹介した。

 林氏が「キューブベアボーンは現在、非常に競争が激しい市場だが、メンテナンス性の高さで差別化を図った」とする通り、筐体はやや大ぶりながら、組み立てやメンテナンスのしやすさに注力した製品。

 本体カバーの開閉はもとより、2つずつある5インチベイと3.5インチベイもネジを使わずにドライブ類を取り付けられる。ケーブル類も同社従来製品よりシンプルにまとめられている。

 マザーボードはIntel 915Gチップセットを搭載。3.8GHzまでのPentium 4、2GBまでのDDR SDRAMを搭載可能で、拡張スロットはPCI Express x16とPCIを1つずつ装備。同社独自のBTX CPUクーラーが付属する。出荷開始は7月中旬。

CB91 本体上部はロックを外すと横に開く仕組み
3.5インチベイは5インチベイの下と横にそれぞれ1つずつある。いずれもネジを使わずに脱着可能

●フルタワーケースと水冷CPUクーラー

 最後に、台湾本社サーマルテクノロジ事業部マネージャーのジョーゼフ・ツェン氏が、フルタワーケース「3D AURORA」、および水冷CPUクーラー「3D Galaxy」について説明した。

 3D AURORAはハイエンド向けのアルミニウム製ATXタワーケース。ベイ数は5インチ×5、3.5インチ×2、3.5インチシャドー×5。全てのベイ用にドライブの固定具がついており、ネジやドライバを使うことなくドライブを装着できる。また、サイドパネルや、拡張カードのブラケットもネジを使わず固定/解放できる。

 ファンは前面下部に1つと、背面に2つ装備。背面ファンは、12cm角の低回転ファンで、ブルーLEDを搭載している。また、背面パネルには、水冷機器のチューブを通すための穴が2個設けられている。なお、電源ユニットは付属しない。

ジョーゼフ・ツェン氏 3D AURORA。正面下部はLEDで青く光る ブラックとシルバーの2モデルが用意
フロントカバーを開けたところ ドライブ類はネジを一切使わずに固定できる 3.5インチシャドーベイの下部にはアクセサリを閉まっておく箱があるが、これを取り外せば5台までのHDDを搭載できる
背面にはLED付き12cm角ファンを2基搭載 背面パネルには水冷機器のチューブを通す穴 正面底に模様を投影するちょっとしたギミックも。台紙を自作すれば好きな模様が出せる

 3D Galaxyは同社初の水冷CPUクーラー。対応ソケットはSocket 478/LGA775/Socket 754/Socket 939で、同社の検証ではデュアルコアCPUや4.3GHzのCPUでも問題なく使用できるという。

 水枕は純銅製で表面に約300個の突起をつけることで、表面積を増やすとともに、水流を乱すことで、散熱効果を高めた。

 ポンプにはセラミックベアリングを採用し、7万時間の超寿命化を図った。水量は最大400リットル/h。また、水位と水温を測定するセンサーを内蔵し、水量が減った際、および水温が70度を超えた際にアラームで通知し、一定時間後に自動的にPCをシャットダウンする。

 ラジエータは付属の金具で電源のねじ穴に合わせてケース背面に固定可能。12cm角のファンを搭載し、付属のつまみで1,200〜2,600rpmに回転数を制御できる。

 冷却液は、凍結防止剤と防腐剤の入った同社製「ナノ・スケール冷却液」が付属。容量は約1年分で、今後冷却液の単体発売も予定している。

 水枕には付属のファンを取り付け可能だが、これは水枕ではなくCPUソケット周辺のコンデンサの冷却用。ツェン氏によれば、他社製品では水枕にファンがないため、コンデンサの温度が90度近くまで上昇し、マザーボードの寿命を大きく縮めてしまうが、3D Galaxyでは60度以下に抑えられるという。また、騒音面でも他社製品より優れているとの検証結果を示した。

 林氏は、「ギガバイトはマザーボードやビデオカードのイメージが強すぎることや、フルタワーケースは倉庫のスペースを取ることから、あまり歓迎されず、ビジネスとしてのリスクが高い。実際、これらの新製品で我々の給料が上がることはない」と冗談を交じえながらも、「しかし、他のメーカーのように低価格路線にのみ走っていては、DIY市場は広がらない。DIY市場を盛り上げるため、我々はこういった凝った製品で市場全体を盛り上げていきたい」と語った。

 なお、今回紹介された製品は、25日に秋葉原の「Linux Cafe Di PRONTO」で開催される同社のユーザー向けイベントで実機のデモが行なわれる予定。

表面に多数の突起を設けた水枕 水枕にはファンもつけられるが、これはコンデンサ冷却用 ポンプとタンクは一体型
3D AURORAならポンプ部はケース内に設置できる ラジエータ ラジエータ背面
主な仕様 他社製品との比較 林宏宇氏

□日本ギガバイトのホームページ
http://www.gigabyte.co.jp/
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(2005年6月17日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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