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日本AMD、組み込み向けCPU「Geode LX/NX」説明会
〜Geode NXにBartonコア採用も検討中

6月15日開催



 日本AMD株式会社は15日、組み込み向けCPU「Geode」シリーズの記者説明会を開催した。

 5月に発表された「Geode LX」はx86アーキテクチャのCPU。ラインナップは6月時点で「Geode LX 800@0.9W」の1モデルのみとなっている。

日本AMD エンベディッド・セールス&マーケティング部 FAマネージャー 大関悟氏

 説明会では、まず、同社エンベディッド・セールス&マーケティング部 FAマネージャーの大関悟氏が、同社のGeodeシリーズの戦略とGeode LXについて解説した。

 同社は、サーバーからクライアント、モバイル、組み込み系のすべてのセグメントでx86アーキテクチャを浸透させることを目的として「x86 Everywhere」を掲げている。x86を使用することで、PCの開発環境やソフトウェア、OS、周辺機器など既存のものを流用できるため、コスト低減や開発期間の短縮など多くのメリットがあるためだ。

 同氏は、サーバー/デスクトップ/ノートのx86から、ストレージ機器やハンドヘルド機器にx86の採用が進みつつあり、将来的にはネットワークやユビキタスの分野にも進出していくだろうとした。

「x86 Everywhere」のビジョン 各分野でx86を採用する際のメリット

 そのx86を採用するGeodeシリーズは低消費電力がアピールポイントとなっているが、「Geode LX」は“最高のワット当たり性能”を発揮する製品と紹介した。

 動作クロックは500MHzで、VIA C3比のモデルナンバーは800。製造プロセスルールは0.13μm。動作電圧は1.2Vで、TDP(熱設計消費電力)はtypicalで1.6W、最大で2.4Wとなっている。

 CPU内にはDDR400対応のメモリコントローラ、2Dのビデオ機能、ディスプレイコントローラ、PCIブリッジなどノースブリッジの機能をほぼすべて備えている。これらのコントローラは、転送速度9GB/secのGeode Link Interface Unit(GLIU)というクロスバーで接続されている。

Geode LXは「最高のワット当たり性能」 Geode LXとコンパニオンチップCS5536の機能一覧。この2チップでPC/ATの機能を持つ

 内蔵のビデオ機能は、アナログ1,920ドット×1,440ドット(32bitカラー/85Hz)、デジタル1,600×1,200ドットの表示が可能で、HDTV対応の組み込み機器への採用を考慮し、HD 8bit/16bitの入力に対応し、HD 2.0で出力できる。128bit AESの暗号化機能、乱数発生装置なども装備している。

 ストレージ系や音声、PCIスロットなどを補うコンパニオンチップとして「CS5536」も用意されており、UltraATA/66、AC'97オーディオ、PCI、USB 2.0×4、LPCバス、SMバスなども利用可能となっている。

 機能としてはこの2チップでPC/ATとほぼ同等の機能を実現しており、OSとしてWindowsやLinuxを動作できる。Geode LX 800@0.9WとCS5536を組み合わせたTDPは3Wで、Typicalで2.1W。

 Geode LXの位置づけとしては、モバイルAthlon XP-Mを使用した「Geode NX」と、Media GXの後継「Geode GX」の間を埋める製品とした。

Geodeシリーズ一覧。LXはNXとGXの間に位置する Geode LXのメリット

日本AMD エンベディッド・セールス&マーケティング部 テクニカル・マネージャー 伊藤信氏

 続いて、同社エンベディッド・セールス&マーケティング部 テクニカル・マネージャーの伊藤信氏が、「Geode NX」のアップデートなどを語った。

 同社は3月にGeode NX 1500搭載のSiS741CX+SiS964チップセットを採用したMini-ITXの開発ボード「Geode NX DB1500」を発表したが、この製品を製造しているのが米Logic Product Developmentで、製品も発注可能であると説明。CPUやメモリを省いたマザーボードのみでの店頭販売も市場の動向を見ながら検討しているという。

 Tyanが2004年12月に発表したGeode NX対応のFlex-ATXマザーボード「Tomcat K7M」は、リビジョンアップなどを重ねて量産体制に入っており、一部顧客向けに出荷開始したという。店頭には7月上旬には並んでいるだろうとした。店頭予想価格は25,000円前後となる見込み。また、Gigabit Ethernetを搭載した製品もサンプル出荷を行なう。

 また、産業用のマザーボードや、それを使用したシステム開発、製造を行なっている山下システムズ株式会社が、microATXのGeode NX対応マザーボード「AS-1230」を投入すると発表した。ほか、KontronのVIAチップセットを採用したMini-ITX製品「NX-LCD/mITX」も紹介された。

 今後の「Geode NX」については、NX1250、NX1500、NX1750の3モデルだけでなく、L2キャッシュ512KBのBartonコアを採用した製品などもラインナップに加えていく方向だとした。

SiSチップセットの開発ボード「Geode NX DB1500」 製造はLogic Product Developmentが行ない、販売もされている Tyanの「Tomcat K7M」は量産開始され、7月に店頭発売される見込み
山下システムズの新製品「AS-1230」。microATX採用の産業向けマザーボード KontronのGeode NX搭載Mini-ITX「NX-LCD/mITX」 L2キャッシュ512KBのBartonコアでラインナップ拡大を検討中

山下システムズ 技術・開発部エンジニア 石引知倫氏

 最後に、山下システムズ 技術・開発部エンジニアの石引知倫氏がゲストとして招かれ、「AS-1230」の概要を解説した。

 チップセットにKN400A+VT8237Rを採用し、ビデオ機能、USB 2.0×6、シリアルATA、IDE、AC'97オーディオ、Ethernetなどをサポート。拡張スロットはPCIスロット×3と、一番下のPCIスロットと排他利用のISAバスも用意されている。また、産業用のためSecondary IDEに割り当てられたCFスロットや、シリアルポートのほかRS422/485など特殊なポートも用意されている。

 「AS-1230」の店頭販売については、産業向けの特殊な仕様であるため、「AS-1230」を元にバリエーションを増やしていき、店頭販売する方向で検討中という。

 会場には、紹介されたGeode NX対応マザーボードや開発キット、Geode LXを搭載した株式会社ピノーの「PNM-SG3」などが展示された。

山下システムズの「AS-1230」概要 ブロックダイヤグラム 展示されていた「AS-1230」。右下にCFスロットがある
「Geode NX DB1500」 「Tomcat K7M」 Geode LXの動作デモ
「PNM-SG3」 「CS5536」搭載のI/Oボード 2つを合体させたもの

□日本AMDのホームページ
http://www.amd.com/jp-ja/
□ニュースリリース(Geode LX)
http://www.amd.com/jp-ja/Corporate/VirtualPressRoom/0,,51_104_543~98338,00.html
□製品情報
http://www.amd.com/jp-ja/ConnectivitySolutions/ProductInformation/0,,50_2330_9863_13022,00.html (Geode LX)
http://www.amd.com/jp-ja/ConnectivitySolutions/ProductInformation/0,,50_2330_9863_10837,00.html (Geode NX)
□関連記事
【3月7日】AMD、Mini-ITXのSiSチップセット搭載Geode NX開発ボード
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0307/amd.htm
【2004年12月15日】日本AMD、省電力CPU「Geode NX」を店頭販売
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/1215/amd.htm

(2005年6月15日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]

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