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インテル、テクノロジ・ショーケースを開催
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インテル株式会社は8日、プレス向けの説明会を開催し、会場で次世代のモバイル向けデュアルコアCPU「Yonah」などを展示した。
インテル株式会社エンタープライズ&ネットワークソリューションズ本部プラットフォーム&ソリューション統括部長 平野浩介氏 |
同社エンタープライズ&ネットワークソリューションズ本部プラットフォーム&ソリューション統括部長 平野浩介氏が、サーバー/プラットフォーム技術とエンタープライズへの取り組みについて説明した。
基本的にはIDFからの繰り返しの内容で、64bit化、マルチコア化、仮想化の各技術を推進するとした。また、Itanium 2とXeonがマーケットの違いで棲み分けできることを強調した。同社は2005年末には、サーバーのほぼすべてが64bitへ移行すると予測し、2006年末にはサーバー、モバイルを含めたすべてのセグメントでデュアルコア製品の出荷を70%以上にするという。
64bit化を中心に、マルチコア化、仮想化などの技術を推進 | 2005年末にはほぼ64bitへ移行すると予測 | デュアルコア製品の出荷も大幅に増加するという |
日立製作所エンタープライズサーバー事業部 秋元一泰氏 |
続いて日立製作所エンタープライズサーバー事業部の秋元一泰氏が紹介され、日立のブレードサーバー、ネットワーク、ストレージなどのITリソースを集約した「BladeSymphony」の説明を行なった。
BladeSymphonyには、同社が3月に発表したItanium 2用チップセットが搭載されており、FSB 667MHzや仮想化技術に対応するほか、デュアルコアItanium 2(Montecito)もサポートすることを明らかにした。このチップセットは他のサーバーモジュールと低レイテンシで接続可能。また、仮想化技術もオーバーヘッドの少ないハイパーバイザー型を採用している。
日立製チップセットの概要。「Montecito Ready」の文字が見える | CPUの仮想化技術と連動した日立の仮想化技術 | 会場に展示されていた実機 |
目新しいところでは、インテルの平野氏がプレゼンテーションに使用したのが次期Xeonの「Dempsey」を搭載したPCで、内部は確認できなかったが、Windowsのタスクマネージャでは、コア2つ、CPU 2つ、Hyper-Threadingの論理コア2つで、計8CPUで動作していた。
ほか、次期モバイル向けデュアルコア「Yonah」、Pentium Extreme EditionおよびPentium Dの「Smithfield」、その次期コア「Presler」、デュアルコアItanium 2の「Montecito」、次期Xeonの「Dempsey」が揃って展示された。
アイボリーのケースがDempsey搭載マシン | タスクマネージャで8つのコアを確認できる | 揃って展示されたデュアルコア製品 |
モバイル向けデュアルコア「Yonah」のダイは正方形に近く、小さめ。65nm世代で投入される | Itanium 2のデュアルコア「Montecito」。巨大なダイの大半は大容量キャッシュ(12MB L3など)が占める | Montecitoのブロック図 |
□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
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(2005年6月8日)
[Reported by yamada-k@impress.co.jp]