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COMPUTEX TAIPEI 2005レポート

AOpenが「Mac mini」より小さなベアボーンを展示
~デュアルOpteron/SLI対応キューブも登場

会期:5月31日~6月4日(現地時間)

会場:Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/2/3
   Taipei International Convention Center



 キューブ型ベアボーンは一般的になっており、今回のCOMPUTEXでもキューブ型を採用するベアボーンを展示するブースが多数見られた。

 中でも、AOpenはアップルコンピュータの小型PC「Mac mini」よりも小さな製品を出展した。また、Iwillは2004年に展示したデュアルOpteron対応キューブを発展させ、デュアルコアOpteron×2とNVIDIA SLIが可能な製品を展示した。

●「Mac mini」より小さな“世界最小”を謳うベアボーン

 AOpenはIntel 915GM(Alviso)を採用したPentium M対応超小型ベアボーンを展示。同社はこれまでも「Cube Mini」と名付けた「XC Cube MZ855-II」をリリースしていたが、今回展示された製品はさらなる小型化を達成した。

 筐体はアップルコンピュータの「Mac mini」を彷彿とさせるフォルムで、正面にはスロットインタイプのドライブと電源スイッチ、AOpenのロゴ、側面および天板はまっさらで、背面はUSBポートや音声出力、Ethernet端子、DVI端子などが見られる。

 同社は“世界最小の小型PC”を謳っており、「Mac miniよりもほんのちょっとだが小さい」としている。発売は2005年第3四半期以降を予定し、カラーバリエーションのラインナップも検討しているという。

「The Smallest Mini PC in the world」の文字 背面の端子は最低限必要なものを集めた印象
側面や天板は何もない。ロゴとスイッチ以外はMac miniそっくり

●Iwillはデュアルづくしのキューブ

 Iwillは2004年に展示した「ZMAX dp」を発展させた、デュアルOpteron搭載可能なキューブ型ベアボーン「ZMAXd2」を展示した。

 「ZMAXd2」は、チップセットに「nForce Professional 2200」を採用し、拡張スロットにPCI Express x16を2本装備。1スロット仕様のビデオカードのみとなるが、デュアルビデオカード技術「NVIDIA SLI」に対応した。また、4月に発表されたデュアルコアOpteronもサポートする。そのほか、CPU用ヒートシンクを新型に変更した。

 発売は2005年第3四半期の予定で、店頭予想価格は6~7万円程度の見込み。展示機はシルバーとライトグリーンだったが、カラーリングは発売直前まで変更可能なため市場の要望を取り入れるという。

シルバーの「ZMAXd2」 搭載するマザーボード
中央にCPUヒートシンク、左にビデオカード×2が見える こちらはライトグリーンの試作機

●BIOSTARは未発表の「Crush 51」搭載キューブ

 BIOSTAR MICROTECHは、キューブ型ベアボーン「iDEQ」シリーズの新製品を展示。NVIDIAの未発表チップセット「Crush 51」を搭載した「iDEQ 330N」は、Socket 939のAthlon 64に対応。チップセットはnForce4までの1チップから2チップへと変更され、ノースブリッジにGeForce 6200 TC相当のビデオ機能を内蔵しているという。出荷は第3四半期の予定。

 また、発表されたばかりのPentium D対応チップセットIntel 945G Expressを採用した「iDEQ 350G」も出展。サウスにはICH7Rを採用する。こちらは出荷中とのこと。いずれも、従来製品と同様にガルウイング風に開く筐体を使用している。

Crush 51搭載の「iDEQ 330N」 詳細仕様に内蔵ビデオ機能の記述が見られる 本体内部
945G+ICH7Rの「iDEQ 350G」 詳細仕様。サウスにはキューブでは珍しいICH7Rを採用する 本体正面が上側に開く機構を踏襲

●その他

 このほか、ASUSTeKはRADEON XPRESS 200+ULi M1537を採用したSocket 939対応の小型タワーベアボーン「Terminator」シリーズの新製品「T2-AH1」や、Pentium M用ゲタ「CT-479」を付属しSocket 479および478に対応させたキューブ型「S-presso Pentium M」を出展。

 ECSはLGA775対応のSiS661FX採用のAVキューブ「EZ-BUDDIE」の3世代目を参考展示した。また、GIGABYTEはCeBITでも展示されていたpicoBTX採用のキューブ型「CBシリーズ」の、最新リビジョン「CB91」を出展。国内での発売も7月中旬にほぼ決定したという。

ASUS Terminatorシリーズ初のSocket 939対応製品「T2-AH1」 ゲタによりPentium Mに対応させたASUSの「S-presso Pentium M」 ECS「EZ-BUDDIE」3世代目。Windows XP MCEに対応するなどAV用途を意識した製品
GIGABYTEの「CB91」 筐体はドライブ類のある上部が開く構造。マザーボードはpicoBTXフォームファクタ

□COMPUTEX TAIPEI 2005のホームページ(英文)
http://www.computex.com.tw/computex2005/
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【2004年6月4日】【COMPUTEX】【ベアボーン&キューブ編】Intel 915搭載製品が多数登場
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0604/comp16.htm

(2005年6月1日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]

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