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CeBIT 2005会場レポート

サードパーティ製チップセット搭載マザーも多数展示
~PCI Express+AGP対応製品も登場

会期:3月10日~16日(現地時間)

会場:独ハノーバー市ハノーバーメッセ(Hannover Messe)



 今回のCeBITにはでIntel 955X/945シリーズを搭載したマザーボードの展示が開始されたことは先日お伝えしたが、サードパーティ各社の新チップセットを搭載したマザーボードも多数が展示されている。ここで、順に紹介していきたい。

●NVIDIAはPentium4でSLIが構築可能な「nForce4 SLI Intel Edition」を公開

NVIDIAのnForce4 SLI Intel Editionチップセット

 すでにカンファレンスレポートが掲載されているとおり、NVIDIAは先週のIDFに引き続き、Pentium4プラットフォームに向けたnForce4を公開している。

 各社が展示しているマザーボードも、そのスペックの特徴どおりPCI Express x16スロットを2基備えている。また、両スロットの間にはAthlon 64向けnForce4 SLI搭載マザー同様に、コンフィグレーションカードと呼ばれるPCI Express x16スロットのレーン数を切り替えるボードが実装されている。


ASUSTeKの「P5ND2-SLI Deluxe」 GIGABYTEの「GA-8N-SLI Royal」
MSIの「P4N Diamond」 BIOSTARの「CRU19-A7」 ABITの「NI8 SLI」
EPoXの「5NVA+ SLI」 DFIの「LANParty NFX SLI-T2R」。コンフィグレーションカードではなく、ジャンパによって動作モードを切り替えるのは、Athlon 64向け製品と同様

●ATIは「RADEON XPRESS 200 for Intel」をリリース

ATIのRADEON XPRESS 200 for Intelチップセット

 ATIからは、「RADEON XPRESS 200 for Intel」が会期中に発表され、搭載製品の展示も行なわれている。RS400のコードネームで呼ばれたデュアルチャネルメモリインターフェイス版と、RC400のコードネームで呼ばれたシングルチャネルメモリインターフェイス版が発表されており、いずれもグラフィック機能を内蔵する。

 ノース-サウス間のインターフェイスはAthlon 64版と同様、PCI Expressが採用されており、同社のサウスブリッジ「IXP400」のほか、ULi製のサウスブリッジも利用可能。

 ちなみに、Athlon 64版で「RADEON XPRESS 200P」としてリリースされている内蔵グラフィック非統合版は、Intel向けには正式に発表されていない。ただ、ASUSTeKのブースでは、「RD400」を搭載するマザーボードとして、RADEON XPRESS 200 for Intelのグラフィック機能非統合版を使ったマザーボードが展示されている。

ASUSTeKの「P5RD1-V Deluxe」。サウスブリッジにはULi M1573が採用される。TVチューナーユニットとATIのTHEATHER PRO 550がオンボード搭載される ASUSTeKの「P5RD2-MVP Deluxe」。チップセットに「RD400」を搭載するというマザーボードでグラフィックを統合していない。RADEON XPRESS 200P for Intelといった位置付けと思われる。PCI Express x16スロットを2基備えているのも特徴だが、チップセットがサポートしているものなのか、同社が独自にアレンジしたものなのかは不明。サウスブリッジにはULi M1573が搭載される
Octekの「Rhino AS400-M7E」。こちらはサウスブリッジにIXP400を搭載 ECSの「RS400-A」。サウスブリッジにIXP400を搭載。同社製品ではおなじみになりつつある、AGP Expressスロットを備える

●VIAは3種類のPCI Express対応チップセットを展示

 VIA製チップセットでは、今年1月31日に発表された「PT894 Pro」、「PT894」、「PT880 Pro」の各チップセットを搭載したマザーボードがお目見えしている。この3つは、いずれも1,066/800/533MHz FSBに対応し、メモリはDDR266/333/400、DDR2-533/400をサポートするノースブリッジの名称。

 違いはPCI Expressインターフェイス周りで、PT894 Proが2基のPCI Express x16スロット(内部インターフェイスはx16/x4構成)、PT894が1基のPCI Express x16スロット+PCI Express x1×2スロット、PT880 Proが1基のPCI Express x16スロット(内部はx4)+AGP 8Xという構成になる。

 サウスブリッジには、すでに搭載例の多い「VT8237/VT8237R」のほか、シリアルATA IIや8chサウンドに対応する「VT8251」が組み合わせられる。

VIAのPT894チップセット VIAのPT880 Proチップセット VIAの新サウスブリッジであるVT8251
VIAのPT894 Pro+VT8251搭載「VT5871A」 JETWAYのPT894 Pro+VT8251搭載「PT894PRO」。DDR2/DDR両方のメモリスロットを備える FICのPT894 Pro+VT8237搭載「PT894」
CHAINTECHのPT894+VT8237R搭載マザー MSIのPT894+VT8237R搭載「MS-7099」。PT894ながらAGPスロットを備えている ASUSTeKのPT880 Pro+VT8237R搭載「P5VD1」
ABITのPT880 Pro+VT8237搭載「VT8」 EPoXのPT880 Pro+VT8237R搭載「5VEAI」 BIOSTARのPT880 Pro+VT8237R搭載「PT88P-A4」
JETWAYのPT880 Pro+VT8237R搭載「PT880PRO」 ASRockのPT880 Pro+VT8237R搭載「775Dual-880Pro」。DDR2/DDR両方のメモリスロットを備える ASRockのPT880 Pro+VT8237R搭載「P4Dual-880Pro」。こちらはSocket478版で、メモリスロットはDDRのみ
SOLTEKのPT880 Pro+VT8237R搭載「SL-PT880P-GR」 ECSのPT880 Pro+VT8237R搭載「M958」。DDR2/DDR両対応 PC CHIPSのPT880 Pro+VT8237R搭載「P20」。ボードはECSのM958とまったく同じ

●SiSは発表されたばかりの「SiS761GX」ほか、昨年発表のチップセット搭載マザーが潤沢に

 SiS製チップセットでは、会期中に発表された「SiS761GX」を搭載するマザーボードが、SiSのブースに展示されている。また、昨年3月に発表された「SiS656」、「SiS756」、昨年8月に発表された「SiS649」といったところが、ようやく潤沢に展示され始めているのも印象的だ。

 SiS760GXは、AMD64プラットフォームに向けたチップセットで、グラフィックコア「Mirage1」を搭載するほか、PCI Express x16インターフェイスも備える。

 また、SiS761GXと同じタイミングで公式にリリースされたサウスブリッジ「SiS966」を搭載したマザーボードも展示されている。SiS966はHD AudioやAHCIsupportのシリアルATAポートを備えるサウスブリッジで、ノースブリッジとの接続インターフェースはMuTIOL 1G。SiS761GXとの組み合わせで利用されているほか、SiS656などと組み合わせた例もある。

SiSのSiS761GXチップセット SiSのSiS656チップセット SiSのSiS649チップセット
SiSのSiS756チップセット SiSの新サウスブリッジとなるSiS966
AOpenのSiS761GX+SiS965搭載「UK761GX」。同社のキューブベアボーンサイズの製品 SiS純正のSiS761GX+SiS966搭載のBTXマザー ECSのSiS761GX+SiS965搭載「A30」
Fujitsu Siemens ComputersのSiS761GX+SiS965L搭載「D2030-A」 Leadtek製のSiS761GX搭載マザー。サウスブリッジにSiS965を搭載した製品と、SiS965Lを搭載した製品の2種類が展示されている SiS純正のSiS656+SiS966搭載マザーボード
SiS純正のSiS656+SiS965搭載マザーボード SiS純正のSiS656+SiS965搭載マザーボード。こちらはBTX版 ECSのSiS656+SiS965搭載「M966」。DDR2/DDR両方のメモリスロットを備える
MSIのSiS656+SiS965L搭載「MS-7114」 ASUSTeKのSiS649+SiS965搭載「P5SD1」 ASUSTeKのSiS649+SiS965搭載「P5SDA-FM」。こちらはmicroATX版
MSIのSiS649+SiS965L搭載「649 Neo-V」 FOXCONNのSiS649+SiS964搭載「6497MB-ERS」 SiS純正のSiS649+SiS965搭載マザーボード
GIGABYTEのSiS649+SiS965L搭載「GA-8S649MT」 SiS純正のSiS756+SiS965搭載マザーボード SiS純正のSiS756+SiS965搭載マザーボード。802.11a/b/gに対応する無線LANコントローラ「SiS163」をオンボード搭載する
SiS純正のSiS756+SiS966搭載マザーボード。BTXフォームファクターのボード ASUSTeKのSiS756+SiS965L搭載「A8S」 ECSのSiS756+SiS965搭載「756-A」 LeadtekのSiS756+SiS965搭載「756M01」

●ULiからもPCI Express+AGP両対応チップセット

 ULiからもPCI Express対応チップセット「M1695」がリリースされ、搭載製品の展示が行なわれている。M1695は、PCI Express x16(またはx8×2)、PCI Express x4(またはx1×2)を備える。

 搭載製品は2製品が展示されているが、いずれもPCI Express x16とAGP 8Xスロットを備えるのが特徴。このAGPスロットは、サウスブリッジの「M1567」側が備えているのが面白いところで、両インターフェイスをノース内に搭載するPT880 Proとは実装が異なる。このM1689-M1567間のインターフェイスはHyperTransportが採用されている。

ULiのM1695チップセット ULiのAGPインターフェイス内蔵サウスブリッジであるM1567 M1695チップセットのブロック図
ULi純正のM1695搭載「EV1695」 JETWAYのM1695搭載「A695DAS」

□CeBIT 2005のホームページ(英文)
http://www.cebit.de/

(2005年3月13日)

[Reported by 多和田新也]

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