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ブラザー、ピエゾ方式のライン型インクジェットヘッド
~解像度600dpiで約170ppmに対応可能

ヘッド部分

3月9日 発表



 ブラザー工業株式会社は9日、京セラ株式会社と共同でピエゾ方式のライン型インクジェットヘッドを開発したと発表した。

 ヘッドに2,656個のノズルを配置し、4.25インチ(108mm)の印字幅を持つ。インクジェットヘッドを固定した状態で使用し、印刷用紙を搬送しながら用紙全体へ印刷することが可能で、847mm/secの印刷速度を実現したという。A4用紙で2本のヘッドを並列させ、用紙搬送方向の解像度が600dpiで印刷した場合、印刷速度は約170ppmとしている。

従来のシリアルヘッド方式(左)とラインヘッド方式(右)

 また、中央部が幅広となる菱形状の圧力室と、ユニモルフ型のピエゾ・アクチュエータを採用することにより、1ノズルあたりのインク吐出消費電力を従来の1/14程度に抑えることができるほか、この菱形状の圧力室を約1インチ幅の台形状区画面内に配置し、各々の区画斜辺がほぼ密着するように配置。さらにピエゾ・アクチュエータをこの区画に対して相対的に配置することにより、152×22×1mm(幅×奥行き×高さ)のサイズを実現したという。

従来ヘッドの圧力室構造(左)と新開発ヘッドの圧力室構造(右)
圧力室配置と台形区画ユニット インク吐出面から見たヘッド

 ヘッドはステンレス鋼とピエゾ・アクチュエータ(セラミックス)を流路部材として使用しており、さまざまなインクに対応できるとしている。

 ブラザー工業は今後、同社製品にライン型インクジェットヘッドの採用や、他社とのアライアンスによる新規事業など、さまざまな展開を検討していく予定。

□ブラザー工業のホームページ
http://www.brother.co.jp/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.brother.co.jp/jp/news/inkjet/inkjet.pdf
□京セラのホームページ
(3月9日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.kyocera.co.jp/
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(2005年3月9日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

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