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ソニー、ラインヘッドプリンタで写真画質印刷を実現する「LD Shot」技術

3月6日発表

 ソニーは6日、ラインヘッド方式のインクジェットプリンタ向けインク飛翔制御技術「LD Shot」(Lateral Deflection Shot)を発表した。

 LD Shotは、ラインヘッド方式のインクジェットプリンタにおける高速化/高画質化のための技術。インクの吐出偏向を実用化するための制御技術を包括した総称となる。

 コンシューマ向けインクジェットプリンタなどで採用されているシリアルヘッド方式では、ヘッドを左右に移動させながら1つのノズルからインクを吐出するため、インクの不ぞろいによる“筋ムラ”や、ノズル詰まりにより線状に印刷されない部分が発生する“ライン抜け”などが発生しやすく、印字にも時間がかかってしまう。これに対しラインヘッド方式は、ノズルが平行に配置されるため、安定したインク吐出による高速/高画質な印字が行なえるという。

シリアルヘッド方式(左)とラインヘッド方式(右)の違い

 また解像度に関しても、ノズルピッチのn倍の高解像度化が可能で、高速印字のみが特徴だったラインヘッド方式でも、高解像度化を実現できるとしている。

 同社が開発した試作機にて、YMCKの4色インクを用いたA4印刷では、一般的な4色インクジェットプリンタの最高画質と同程度の画像を約6秒で印刷できるという。試作機は、各色600dpiのノズルピッチ、全色で20,480個のノズルを持つヘッドを搭載する。

 発売日や価格はともに未定だが、同社では「そう遠くない、近い将来にLD Shot技術搭載のプリンタを発表する」としている。また、「当面はコンシューマ向けではなく、SOHOや小規模オフィスといったビジネス市場向け製品を投入する予定」とした(同社広報)。

印刷サンプル。左がLD Shotなし、右が有り(以下同様)
筋ムラの例
ライン抜けの例

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200303/03-010/

(2003年3月6日)

[Reported by yosida-s@impress.co.jp]


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