2月7日 発表

　富士通株式会社とシャープ株式会社は7日、富士通の液晶デバイス事業をシャープに譲渡することで合意した。今後、諸条件について協議を行ない、3月を目処に正式契約を締結する。譲渡金額などは明らかにされていない。

　富士通は子会社である富士通ディスプレイテクノロジーズ株式会社(FDTC)の開発/製造/販売事業および、株式会社富士通研究所のFDTC関連事業をシャープに譲渡する。

　譲渡されるのは、FDTCの従業員と米子工場、および富士通研究所の一部従業員、富士通の持つ液晶デバイス関連の知的財産権。

　FDTCは、PCディスプレイ向けの高精細液晶を中心にしており、MVA(Multi-domain Vertical Alignment)パネルの開発などの技術開発も行なっていた。しかし、PCディスプレイ事業は、現在、パネル価格の低下で黒字化が難しい状況になっており、液晶事業に注力しているシャープへの譲渡を決めた。

　富士通は、すでにプラズマディスプレイ事業の日立への譲渡と、液晶製造機器事業のアルバックへの譲渡を発表しており、情報通信/サービスなど主力事業への集中を進めている。

□富士通のホームページ
http://jp.fujitsu.com/
□ニュースリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2005/02/7-1.html
□FDTCのホームページ
http://edevice.fujitsu.com/fdtc/
□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/050207-b.html
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(2005年2月7日)

[Reported by date@impress.co.jp]