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2005 International CESブースレポート

PDA/スマートフォン編

会場:Las Vegas Convention Centerなど

会期:1月6日〜9日(現地時間)



 このところ、PDA業界にはあまり勢いがない。CESでも同様で、以前に比べるとPDAの展示が減っている。とりあえず、MicrosoftブースにはPocketPCが、PalmOneブースにはPalm OS系PDAの展示がある。ただ、中には、昨年の早い時期に発表されたものもあり、ほとんどは新鮮味に欠けるもの。

 それに比べると、PDA機能を包含した携帯電話であるスマートフォン、特にWindows CEベースのものが増えてきた。日本と違ってさまざまな会社が携帯端末市場に参入することが容易な反面、競争も厳しいので、差別化点としてスマートフォンにするところが少ないないからだ。

●腕時計Palm復活

FossilのWrist PDA with Palm OS。時計としてはかなり大きく、ダイバーウオッチ以上という感じ。以前紹介したMSN Direct Watch(SPOT)と同じぐらい大きい

 FossilのWrist PDA with Palm OSは、Palm OSを採用した腕時計型PDAである。この製品は、2002年11月のComdexで発表され、一度は、2003年6月出荷予定で製品化されかかった。当時のFossilの通販ページには、ちゃんと製品として登録されており、オーダーも可能な状態にまでなっていた。しかし、完成した製品が時計としての実用性を満たしていなかったためにお蔵入り。Fossilと開発を行ったFlextronicsの間で訴訟にまでなった曰く付きの製品。

 一応、2年前の発表時よりもスペックが上がっていて、Palm OS 3.x世代の機種と同等以上の性能になっている。Dragonball SuperVZ 66MHzで、8MB RAMである。



●Garminは、Palm OSからPocketPCに乗り換え

 2003年CESで、GPS機器メーカーであるGarminは、Palm OSを採用しGPSを搭載したPDAであるiQue3600を発表したが、今回はPocketPCベースのiQue M5を発表。749ドルで1月中に出荷予定。Bluetoothを内蔵し、CPUは、416MHzのPXA272(XScale)、64MBのRAMと64MBのフラッシュメモリ(うち15MBをファイル領域として利用可能)。また、GPS用に48MHzのARM7 CPUを別に搭載している。標準で、ナビゲーション可能な地図ソフトが添付されているとのこと。

GarminのiQue M5。GPSを内蔵したPocketPC。基本的なデザインは、Palm OS版であるiQue 3600と同じ。まさにPalm OSからPocketPCに乗り換えたという感じのする製品


●Windows CE採用のゲーム機

GSM/GPRS、Bluetooth、GPSといった機能を持つWindows CEベースのゲーム機Gizmondo

 Gizmondoは、Windows CEベースのゲーム/マルチメディア端末で、GSM/GPRS電話機能とGPS、Bluetooth、デジタルカメラを内蔵し、CPUは、400MHzのARM9、メモリ64MBというスペック。GPUにNVIDIAのGoForce 3D 4500を採用している。価格は、米国で419.12ドル。

 GSM/GPRSはデータ通信のみで、通話機能はない。この通信機能を使って、ゲームのみでなく映画や音楽の配信も行なうようだ。また、英国で販売されるときには、プリペイド方式のSIMカードが付属するとのこと。出荷は、2005年の第1四半期の終わり頃だという。



●スマートフォンは、キーボード内蔵へ

 今回のCESでは、PDAよりもスマートフォンが目立った。家電やPCとは別の業界を形成する携帯電話市場だが、このところのCESでは、各社が携帯電話を展示している。いまや、誰でも持っている商品で、そうなると多数のエレクトロニクス系バイヤーが集まるCESは、商談の場としても有効になるわけだ。来年以降も携帯電話の出展は増えるだろう。

 単なる携帯電話も少なくないが、目立つのはPDA機能を持つスマートフォン。中でも、折りたたみ式やスライド式で小さいながらもフルキーボードを装備している製品が目立った。

i-Mate PDA2k。GSM/GPRSのクワッドバンド対応機。Windows Mobile 2003 2nd Editionを搭載。PXA263 400MHz、128MBのRAMを搭載 PalmOneは、PXA270ベースのスマートフォンTREO650を展示。GSM版は、GPRSの高速版であるEDGEに対応している
本体裏側がスライドしてキーボードが現れるSAMSUNGのSCH-i730。CDMA EV-DO対応で、Windows Mobile 2003 2nd Edition搭載 モトローラのMPx。日本の携帯電話のように表側にも液晶を装備。縦だけでなく、横に開くこともできる。無線LANとBluetoothを搭載。TI OMAP CPU(ARM系)を採用している


●GPSアプライアンス?

 気になったのが、GPSを使ってナビゲーションや近隣の店舗やレストランなどを案内するGPSアプライアンスとでもいう機器。自動車用にGPSナビゲーション機器が普及しているのは日本だけ。米国は、すべての道路に名前がついていて、2つの通りが交差しているところを基準に米国内のほとんどの場所を指定できる。どこに行くにも車が必要なので、これでほとんど問題がない。そういうこともあってカーナビの普及は今ひとつ。レンタカーなどにはカーナビ搭載機種もあるが、モノクロ表示の比較的簡単な表示のもので、音声で曲がるべき交差点を案内する程度の機能しかない。

 しかし、GPSやメモリのコストが下がってきたため、日本のカーナビのような機能を持つ携帯用機器が登場しつつある。前述のGarminも「StreetPilot c」シリーズを発表。もちろん米国向けなので、車で使うことを想定しているが、日本のようにダッシュボード組み込みではなく、吸盤付きのマウンタを使ってフロントガラスに装着して利用する。地図情報をSDカードに格納し、付属の地図情報CDからSDカードへの転送にはパソコンを使う。

 Garmin以外にも、変わったPDAで有名なRoyalが製品を展示していた。

GarminのStreetPilot。SDカードに地図情報を書き込みナビゲーションや近隣のレストランなどのガイドが可能 RoyalのAmeriGo250。同じく地図情報をSDカードに記録し装着して利用する。音声によるナビゲーション機能を持つ

□2005 International CESのホームページ(英文)
http://www.cesweb.org/
□関連記事
【2003年1月11日】【塩田】2003 International CESで見たPDA
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0111/pda10.htm

(2005年1月11日)

[Reported by 塩田紳二]

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