起動直後installを選択。640×480ドットのVGA解像度で動くのはここまで。いつも新しいOSをインストールする時はワクワクする |
言語選択ここで日本語を選択。以降はすべて日本語で表示される。10 Desktopとあまり変わりは無いようだ |
インストール方法を選択いろいろ設定をするのが面倒な時はTurboインストールを選択する。ただし、初心者以外は標準を選んだ方がいいだろう |
ユーザー/パスワードなど設定rootのパスワードと必要であればユーザーを追加する。標準で"ID:turbo/PW:turbo"ユーザーが設定済み |
インストール準備完了必要事項を入力するのはここまで。後は、自動。Windowsと比較しても非常に簡単で拍子抜けする程だ |
パッケージ展開中どちらもHDDが遅いこともあり、約30分強時間がかかった。最近のマシンだともっと速いと思われる |
オプションパッケージのインストール筆ぐるめやATOKなど、商用アプリケーションはこの先で指定する。スキップすると何もインストールされないので要注意! |
オプションパッケージの選択ほとんどすべてチェックで問題無い。選ぶとすればプリンタドライバにキヤノンを使うか、エプソンを使うか程度であろう |
インストール完了オプションパッケージを含めて約40分程でインストールは終了した。再起動すればターボリナックス ホームが立ち上がる |
インストールも終わり、いよいよターボリナックス ホームが起動する。ざっと触った感じでは、10 Desktop系+メニュー+αといったところだ。速度もマシンスペックが低い割にはそこそこ動いている(VMwareはVMware-Toolsを後でインストール)。以降、順を追って説明する。
Bootセレクタ今回はHDDまるごとインストールだったので、セレクタはTurbolinux一つである。Windowsなどその他のOSと混在している時は、項目が増えて表示される |
ターボリナックス ホームのDesktop左上のボタンがTurboアップデート、右上のボタンがログアウト/再起動/停止、左横にあるアクティブバナーはON/OFFできる。最小限の表示で非常にシンプルなDesktopだ |
Mozillaいつの間にかバージョンは1.7.3になっていた。メールソフトもMozillaのものを使用。久々に使ったが結構キビキビ動き、既存のコンテンツに対する互換性も高まっている |
KEditとATOK[文章を書く]ボタンにはKEditがアサインされている。ATOKを使って何の不便なく日本語の入力が出来る。筆者はMS-IMEをATOKキー配列で使ってることもあり違和感は無い |
筆ぐるめこんな形で再会するとは……。実はWindows 3.1版筆ぐるめは筆者の会社との共同開発だったのだ。もう中身は全く違うと思われるが画面周りはほとんど当時のままである |
OpenOffice1.0の頃はMS Officeのファイルと互換性は低く、読み込めずにハングアップばかりしていたが、1.1はレイアウトは崩れながらも読み込めるようになった。あと少しか!? |
KDEコントロールセンター[その他のソフトを使う]ボタンにはKメニューがそのまま入っている。実際存在しないソフトの項目もあるので注意が必要だ。KDEコントロールセンターを呼び出したところ |
Windowsネットワークの設定事務所でチェックしたこともあり、他のWindowsマシンと接続しないとデータのやり取りが面倒。ワークグループ/ユーザー名/パスワードと、Windowsと同じものを入力する |
Windowsネットワークへアクセス[ファイルブラウザ]ボタンから[Home]→[Desktop]と階層を追いWindowsネットワークから事務所内のマシンへ接続する。上のフォルダに見えるのが接続しているマシン名だ |
各ドキュメントのサムネイルフォルダ内にある各ドキュメントはご覧のようにサムネイル化して表示もできる。見せ方は少し違うものの、Windowsとほぼ同じ内容になっている |
Acrobat ReaderPDFファイルの表示は仕事でも趣味でも無くてはならない機能の一つだ。記事の内容自体は少し古いものであるが、まったく問題無く表示できる |
GIMPグラフィックソフトには、Linuxで定番のGIMPがアサインされている。ただ非常に多機能なので、この環境しか使えないユーザーには少し難しいかも知れない |
セッションの切り替え初心者を対象にしたこの独自のDesktopは、中級者以上にはかなり物足らない。セッションを切り替え他の環境を使うこともできる。[設定]ボタンからも変更可能だ |
KDEで起動セッションの切り替えを使ってKDEを起動した。メニュー環境は1,024×768ドットより大きい解像度だと表示が崩れるので必然的に高解像度ユーザーはこちらを使うことになる |
Turboアップデート10 Desktopから搭載された非常に便利な機能だ。オプション設定で毎回起動時にチェックすることも可能であるが、ある程度時間がかかるのでお勧めしない |
以上、特徴的な画面を中心に説明した。何と言ってもログイン画面が無く、いきなりDesktopが立ち上がるのには驚いてしまう。Linuxとしては画期的だ。全体的に良くチューニングされており、この範囲で使うのにはWindowsとあまり差が無いように思える。10 Desktopをこの環境と同じ(メニューを除く)にするにはインストール後もいろいろ触る必要があったので、格段の進歩と言えよう。
操作上一番気になったのは、“/home/turbo/MyDocument”へのショートカットがメニュー上になく、[ファイルブラウザ]ボタンを押すといきなりドライブリストが出ることだ。もちろんこの件はマニュアルにも書かれているし、[Home]アイコンをクリックすればMyDocumentが出てくるので慣れの問題だろうが、少なくともこのメニュー環境を必要とするユーザーは、いきなりMyDocumentフォルダの出る方がわかりやすいと思われる。ZIPファイルもそのままでは解凍できない。また、[その他のソフトを使う]ボタンから表示されるメニューは、例えば[オフィス]→[StarSuite 6.0]など、実際インストールされていない項目まで出てくる。逆にOpenOfficeは[Default menu]→[プログラム]→[オフィス]の下と、結構深い位置だ。細かいことかも知れないが、コンセプト通りの層を狙うのであれば、こんな部分をも追い込む必要があるだろう。できればメニューをもう一列(または一行)増やし、出来るだけ[その他のソフトを使う]ボタンを使用しないよう、アプリケーションを配置するとベストか!?
その他、若干気になった部分は、OpenOfficeのフォント代替機能がインストール直後だとOFFになっていることだ。MS Officeで作った文章の多くにはMSゴシック(P)やMS明朝(P)の書体が使われている。しかし、これに相当する書体へ代替しないとファイル自体は読み込めても文字化けもしくは表示しない。できればONの状態にして欲しかった。加えて[Alt+Tab]キーによるアプリケーションのスイッチングは可能であるが、タスクバーに相当する部分も無い。これもあった方が無難であろう。
残念なのは特許やライセンスの問題から、Turbo Media PlayerはWMAのDRM(著作権管理機能)、MPEG-4、MP3、AAC、MOV、市販のDVD-Videoには非対応となっていることだ。とは言え、これらに対応してアプリケーションは市場に存在する。何らかの方法を使って対応すべきだろう。WindowsやMac上で再生できるコンテンツがNGなのは家庭用としては大きなデメリットだ。