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コンシューマ向けOS「ターボリナックス ホーム」製品発表会11月12日 開催 価格:16,590円 ターボリナックス株式会社は21日、20日に発表されたコンシューマ向けクライアントOS「ターボリナックス ホーム」の製品発表会を開催した。 ●誰にでも使えるOSを目指したターボリナックス ホーム ターボリナックス ホームは、製品名をカタカナ化し、“ホーム”とついていることが示しているとおり、一般コンシューマユーザーをターゲットしたクライアントOS。発売は11月12日で、価格は16,590円。既存ユーザー向けに6,195円の優待価格版も用意される。
同OSは、コア部分は同社の既存クライアント向けOS「Turbolinux 10 Desktop/10 F...」をベースとするが、Turbolinux 10がWindowsからの乗り換えユーザーを対象としているのに対し、これまでPCに触れたことのない若年層やシニア層などに的を絞り、“誰でも使えるデスクトップ リナックス”を目指し、新しいユーザーインターフェイスを盛り込んだ。 ターボリナックス ホームは、起動するとアプリケーションのアイコンやカレンダーを配したランチャー画面が表示される。 解説を行なったクライアントグループ プロダクト・マネージャの久保和広氏によれば、一般コンシューマユーザーのPCの利用用途は1番目がインターネットの閲覧、2番目がメールで、3番目がハガキ/年賀状の作成という。 こういった実態をふまえ、9つあるアプリケーションアイコンのうち、6つはインターネットと、デジタルカメラ/ハガキ作成に関連したものが占めている。初心者ユーザーはブラウザのスタートページをほとんど変更しないことから、デフォルトのスタートページをお役立ちリンク集にするといった配慮もなされている。
また、久保氏は「この1年間で確認された3万件のウイルスのうち、Linuxを狙ったものはたったの6件だった」と語り、アンチウイルスソフトがなくても、ウイルスの心配をする必要がないとした。 同社では手軽さも同OSのウリとしており、ワンクリックでデジタルカメラソフトを起動し、ドライバのインストールなしに画像をPCに取り込める点や、標準でチャットソフト、Flashプラグイン、RealPlayerに加え、Windows Mediaに対応する「Turboメディアプレーヤー」がインストールされている点などがデモを交えて解説された。 さらに、同OSでは起動時のログオン認証も省略されており、初心者に対する敷居を下げている。 そのほかの大きな特徴として、ハガキ作成ソフト「筆ぐるめfor Turbolinux」と、日本語入力ソフト「ATOK for Linux」が同梱。筆ぐるめはLinux向けとして初めてハガキフチなし印刷に対応。ATOKはWindows向けのATOK 17をベースとした最新版となる。 加えて、Windowsからの乗り換えユーザー向けのパーティション管理ソフト「PartitionExpert 2003」、統合オフィスソフト「OpenOffice」、画像編集ソフト「GIMP」、CD/DVDライティングソフト「K3b」なども付属する。 なお、起動画面は切り替えにより、従来のTurbolinux 10と同じKDEインターフェイスモードでの起動もできる。
質疑応答では、ターボリナックス ホームの位置づけなどについて質問が及んだ。久保氏は、同OSはコンシューマをターゲットにしたものであり、官庁/企業向けには、既存のTurbolinux 10シリーズの後継を出していくことを明らかにした。 普及の鍵となるメーカー製PCやホワイトボックスPCへのプリインストール採用については、積極的にメーカーに働きかけていくとした。 なお、ノートPCへの対応については、検討中だが、ターボリナックス ホームではレジューム機能などは非対応となる。 ●福下恵美さんが応援に
また、このたびリナックス普及委員会会長に就任したタレントの福下恵美さんの会長就任式も行なわれた。 就任式の冒頭では、同社代表取締役社長の矢野広一氏からペンギンのぬいぐるみが授与。続いて、質疑応答が行なわれた。 福下さんは、小学6年生から母親や姉の影響でPCを使い始め、普段はインターネットの閲覧、メール、チャット、デジタルカメラの画像編集などに利用しているという。 使用しているのはWindows PCだが、先日友人の名前を騙った「Your Picture」というタイトルのウイルスメールを受信してしまい、ウイルスに感染。駆除は行なったが、PCの動作が鈍くなったり、さらに同様のウイルスメールが来るようになったりと、困っているという。 久保氏からの「Linuxは知っていたか」という質問には、「知らなかった」と正直に答えたが、Linuxがウイルスの影響を受けにくいと知り、俄然興味を引かれたと語った。 また、ターボリナックス ホームPCを試用してみて、操作性は気に入ったが、いざWindowsから移行するとなると、今あるメールデータがなくなってしまうのが心配と不安を漏らした。これに対し、久保氏は「Windowsのメールやお気に入りのデータを移行するツールがあるので大丈夫」とフォローした。 この後、来場者の中から抽選で選ばれた人が福下さんとツーショットで写真を撮り、それを福下さん自身がPCを操作して、レタッチ、プリントアウトするデモや、チャットイベントが行なわれた。
□ターボリナックスのホームページ (2004年10月21日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
【PC Watchホームページ】
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