11月8日 提訴

　株式会社東芝は8日、韓国Hynix Semiconductorの現地法人である株式会社ハイニックス・セミコンダクター・ジャパンを、特許を侵害したとして、東京地方裁判所に提訴した。

　東芝によれば、'96年に締結したクロスライセンス契約が2002年末で終了したにもかかわらず、契約の更新が行なわれず、交渉に応じないため提訴に踏み切ったとしている。

　今回の提訴では、NAND型フラッシュメモリの特許侵害について、損害賠償と実施の差し止めを求めている。また、今後、準備ができしだい米国際貿易委員会(ITC)にも米国への輸入の差し止めを求めて提訴の予定。

　NAND型フラッシュメモリは、デジタルカメラなどのメモリカードに使用されている。Hynixは再建策としてメモリ事業に集中し、関連以外の分野を売却している。しかし、DRAM製品については日米で相殺関税が賦課されており、フラッシュメモリ分野に注力している。

□東芝のホームページ
(11月9日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.toshiba.co.jp/
□Hynixのホームページ(英文)
(11月9日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.hynix.com/eng/index.jsp
□関連記事
【6月16日】エルピーダ、Hynix製品に対し補助金相殺関税の賦課申請
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0616/elpida.htm
【2002年4月30日】Hynix、Micronとの合併交渉を打ち切り
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0430/hynix.htm

(2004年11月9日)

[Reported by date@impress.co.jp]