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JEITA、PC出荷は好調に推移
〜デルの集計参加も影響

片山徹委員長

10月27日 発表



 社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は27日、2004年度上期(2004年4月〜9月)および第2四半期のPC出荷統計を発表した。

 これによると、上期の国内出荷台数は、前年同期比7%増の548万6千台、金額ベースでは、1%減の7,924億円となった。半期ごとの集計では、台数ベースで3半期連続でのプラス成長となった。なかでも、第2四半期の実績は、前年同期比11%増の292万5千台、出荷金額は4%増の4,189億円の実績を達成。台数で2桁増になるなど、伸び率が高まっているのが特筆できる。

 だが、実はこの背景には、今回発表した第2四半期からデルが統計に参加。「これで市場カバー率は、ほぼ100%になっている。その分数字が上乗せとなった」(パーソナルコンピュータ事業委員会・片山徹委員長=NEC)という点が見逃せない。

 「個別の企業の数字は申し上げられないため、デルの統計参加の影響の詳細は言えないが、台数ベースではデルの参加がなくても前年実績を上回っていたはず」(片山委員長)としている。

 なお、デルが統計に参加したことで、主要メーカーで参加していないのは、日本ビクターとeMachines(Gateway)の2社となった。

 市場の牽引役は、企業向け需要の安定した伸びにある。

 「2000年問題を前にした'99年には約600万台の企業向けPCが出荷されており、この多くのPCがリプレースの対象になっているのが原因」と同協会では分析している。

 片山委員長も、「企業向けPCについては通期で見ても楽観視している。これまでは大手企業が中心だったリプレースや増設需要が中小企業にも広がっている、加えて、PCを競争力強化の武器と認識している企業の導入意欲が高まっており、これもプラスに働く」としている。

 一方、個人向けPCについては、7月および8月が、オリンピックの影響を受けて、デジタル家電に押されたものの、9月から主要各社が新製品を前倒しで投入したことで、「9月だけで見れば、前年同期比20%増で推移。10月も実売で1割以上伸びている。前倒し需要は、第3四半期への反動はないと判断している」とコメント。回復基調にあることを示した。

本体出荷台数推移 形状出荷金額推移
形状別出荷台数推移 平均単価推移

 上期の形状別の比率では、ノートPCが53%、デスクトップPCが47%。第2四半期はノートPCの構成比率が50%となり、第1四半期に比べると比率が減少しているが、「企業需要が活性化して、低コストのデスクトップPCの比重が高まっていること」を理由にあげたほか、統計へ新規参入したデルの出荷バランスも影響しているといえるだろう。

 また、平均単価については、依然としてゆるやかな下落傾向にある。第2四半期実績で、ノートPCは前年同期比9%減の14万7千円、デスクトップPCは4%減の12万6千円、全体では前年同期に比べて1万円減となる14万3千円となった。

 なお、輸出を含めた総出荷では、上期実績で、台数が7%増の590万2千台。金額では前年同期並の8,477億円となった。

 同協会では、2004年度通期の国内PC出荷見通しとして、前年同期比6%増の1,140万台を見込んでいるが、企業需要の堅調ぶりやデルの統計参加を背景に、これを上回る可能性があることを示唆した。

 片山委員長は、「依然として不安定要素があるため、現時点では上方修正はしないが、第3四半期の状況を見て上方修正するかどうかの判断をしたい」との含みを持たせた。関係者の間では、通期では2桁増になる可能性があるとの見方も出ている。

□JEITAのホームページ
http://www.jeita.or.jp/japanese/index.htm
□ニュースリリース
http://it.jeita.or.jp/statistics/pc/h16_2q/index.html
□関連記事
【7月28日】JEITA、2004年第1四半期のPC出荷実績を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0728/jeita.htm

(2004年10月27日)

[Reported by 大河原克行]

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