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JEITA、2004年第1四半期のPC出荷実績を発表
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パーソナルコンピュータ事業委員会 委員長 片山徹 NEC執行役員常務 |
7月28日 発表
社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)は28日、2004年第1四半期(4~6月期)の国内PC出荷実績を発表した。
出荷台数は、前年同期比2%増の256万1千台で5四半期連続のプラス成長となった。一方、本体出荷金額は、単価の下落もあり前年同期比5%減の3,735億円となった。
出荷台数の内訳は、サーバー/デスクトップ型が前年同期比3%増の112万3千台、ノート型が前年並みの143万8千台で、ノート型が56%を占める。金額ベースでは、サーバー/デスクトップ型が前年同期比5%減の1,556億円、ノート型が同5%減の2,179億円。
平均単価は、前年同期の15万6千円から14万6千円となり、1万円の減少。デスクトップ型の平均単価は13万円、ノート型は同15万2千円。
今四半期のPC出荷実績 | 出荷台数では5四半期連続でプラス成長 | 出荷金額の推移。単価の下落により金額ベースではマイナス成長 |
形状別の出荷台数の推移。ノート型の56%は前年並みの比率 | 平均単価の推移。全体平均で前年から1万円下落した |
この結果について、パーソナルコンピュータ事業委員会 委員長の片山徹 NEC執行役員常務は、「ビジネス需要が市場を牽引し、2000年問題で導入されたPCのリプレース、増設の需要が旺盛だった。コンシューマ市場は、アテネ五輪をキーワードにAV機能が充実したPCを早期に投入することで前半は比較的好調だった。後半は猛暑の影響を受け、エアコンなどに需要が移り苦戦となった。」と今四半期を分析した。
また、今四半期以降のPC市場拡大キーワードとして、ビジネス市場では「中小・SOHOにおける導入拡大、大/中規模企業のリプレースおよび増設需要の活発化」を、コンシューマ市場では「“家庭のPC”から“個人のPC”への需要の掘り起こし、高性能PCの魅力を訴求」などを挙げた。個人のPCの普及率は30%程度とみており、18歳以下の学生需要に期待を寄せているという。
全体としては、「雇用や所得の改善による景気拡大」、「無線LANの普及などユビキタスコンピューティングの進展」がPC市場にとって大きいとした。同協会は、今後もプラス成長は続くとみている。
質疑応答では、同協会には参加していないデル株式会社について質問があがり、デルのシェアを考えると統計への参加は重要であり、正確な数字を得るためにも強く参加を呼びかけていく、とした。
□JEITAのホームページ
http://www.jeita.or.jp/
□ニュースリリース
http://it.jeita.or.jp/statistics/pc/h16_1q/
(2004年7月28日)
[Reported by yamada-k@impress.co.jp]
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