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ヨドバシカメラ、マルチメディア新宿東口の店内を事前公開
~東口の基幹店舗としての位置づけ担う

マルチメディア新宿東口の外観。同社の東口の基幹店舗となる

9月17日開店



 株式会社ヨドバシカメラは、9月17日の「マルチメディア新宿東口」開店を前に、店内の様子を公開した。

 同店は、JR新宿駅東口駅前に位置するデジタル家電を中心にした大型店舗。東口駅前店に隣接したビルの地下1階~地上8階の9フロアを使用し、PCやデジカメを始め、AV機器、白物家電まで幅広く取り扱う。店舗面積は約2,325平方m(約700坪)。

 同社 林田力統括店長は、「西口本店の大横綱に対して、東口の横綱を担う大型店舗を目指す」と抱負を語り、ヨドバシカメラの東口の基幹店舗と位置づける。

 これまで東口には、小規模の店舗ばかりだったが、白物家電までを取り扱うことが可能な念願の総合店舗の出店となる。

林田力統括店長 開店にあわせて配布するチラシ。本日の朝刊に折り込まれている

 「もともと東口の店舗では、新規にポイントカードを作る顧客が多かったが、その後は西口本店などを利用するようでリピーターが少なかった。理由は東口での品揃えなどに限界があったためだろう。だが、今回のマルチメディア新宿東口で、比較的大きなフロアを確保できることから、東口でのリピーター獲得も期待できる。西口の約3割程度の満足度だった東口の力を8割程度のところにまで引き上げることができる」とする。

 特にターゲットとしているのが女性層。「新宿東口には百貨店をはじめ様々な店があり、女性も多い。これまで2割だった東口の女性客を4割と、倍増させたい」と話している。

 店舗の狙いとしては、初心者から中級者がターゲットの店舗だといえる。

東口駅前店と隣接しているマルチメディア新宿東口 マルチメディア新宿東口のフロア構成
マルチメディア新宿東口の裏手にあるグッドギア東口店は今日(16日)で閉店。25日から東口ゲーム・ソフト館に生まれ変わる

 では、フロア構成を見てみよう。

 地下1階はカメラフロアとして、カメラおよびレンズ、カメラ周辺機器、デジタルカメラを展示。展示スペースと客層を考慮して、西口本店のような大型望遠カメラの展示などは行なっていない。

 1階は、通信、デジカメフロアとして、携帯電話、デジカメ、ビデオカメラ、電子辞書を販売している。

 「1階を入って、すぐにエスカレータが目に入るようにした。新宿界隈でも入口からエスカレータが見える店舗は少ない。気楽に上のフロアにまで行けるように配慮した」として、全9フロア構成という店舗の欠点を補う工夫をしている。

新設したエスカレータ。上下への移動が楽なようにエスカレータスペースを比較的広くとっている 地下1階のカメラフロア。カメラの分解展示もある 1階入口を入ったところ。店舗の入口からエスカレータが見えるようにする設計にこだわったという
店頭を入るとすぐに目に入るのがデジタルカメラの展示 1階の携帯電話売り場。写真では、開店準備の作業でホコリがかぶらないようにビニールシートをかけてある

 同ビルは、かつては飲食店が入居していたビルだったが、エスカレータを新設し、エレベータも場所を移すといった大改装を行なった。さらに、エスカレータのスペースを極力広くとり、利用者が移動しやすうようにしている。

 2階はパソコンフロア。ノートパソコン、デスクトップパソコンおよびプリンタなどを展示。Macコーナーも用意している。ただし、組立パソコンや中古パソコンの展示は行なっていない。これも、客層を意識してのこと。今後の検討次第では、25日に開店する東口ゲーム・ソフト館で組立パーツなどの展示を行なう可能性もある。

2階のパソコンフロアでは、デスクトップパソコン、ノートパソコン、プリンタなどを取り扱う。デスクトップよりもノートパソコンの展示比率が多い
ノートパソコンの展示では、上部に関連周辺機器の展示スペースを用意し、購入者への使い方提案を行なう インターネット、IP電話の申し込み受付カウンターを常設

 3階は、パソコン周辺機器フロア。インクカートリッジやプリンタ用紙などの品揃えに大きなスペースをとっている。

3階のパソコン周辺機器フロア。組立パーツなどは取り扱っていない ヨドバシカメラが最近取り組んでいるインクカートリッジの冷蔵棚展示。もちろん冷蔵のスイッチは入っていない

 4階および5階がAVフロア。4階では薄型テレビやDVDレコーダーなどの展示を行ない、5階では、各種オーディオ機器を展示する。マニア向けの製品よりも、ポータブル、パーソナルと呼ばれるオーディオ機器の展示を強化しているのが特徴だ。

AVフロアは4階と5階。4階は薄型テレビやDVDレコーダーを展示している
5階のAVフロアはシリコンオーディオが大量に展示してあるのが特徴。ヘッドフォンの大量展示にも驚く

 6階、7階が家電フロア。6階では、冷蔵庫、エアコン、洗濯機といった大型家電製品を展示。7階には厨房調理家電、掃除機などの小型の家電製品を展示している。

6階と7階は家電フロア。西口本店ほどの品揃えはないが、売れ筋をひと通り揃えている強みがある

 8階は、ファッションフロアとして、時計、ベルト、ブランド品などの舶来雑貨を展示しているほか、理美容器具の展示も同時に行なっている。女性が来店しやすいフロアづくりが8階の特徴だといえるだろう。

8階のファッションフロアには、ブランド品、時計などを展示。同時に理美容器具を展示する。女性客を増やしたいという同店の目玉の1つ

 林田統括店長は、「西口本店の大型店舗は、大きなフロアによる豊富な品揃えが特徴だが、マルチメディア新宿東口の規模だとそれができない。しかし、お客と身近に会話ができ、要望も聞くことができる。西口本店を広角レンズの店舗とすれば、マルチメディア新宿東口は標準レンズの店舗。小回りを利かせて、顧客の要望にあわせて柔軟に売り場を変更するといった、顧客に近い接点をもった店舗づくりを行ないたい」と話している。

 なお、同社ではマルチメディア新宿東口開店にあわせて、新宿西口本店、新宿西口大ガード店とあわせた3店合同キャンペーンを26日まで実施。各店舗での購入者に対して、ポイント還元率を3%アップする。

 また、マルチメディア新宿東口では、26日まで日替わり目玉商品を用意する。

 主な目玉商品は、17日はCeleron 2.40GHzを搭載したノートPC「FMVNG50GT」が139,800円(限定20台)、パイオニアHDDレコーダー「DVR-510H-S」が39,800円(限定30台)、18日は富士写真フイルム「FinePix F410」が19,800円(限定50台)、19日はキヤノン「IXY DIGITAL 400」が29,800円(50台)で用意されるほか、26日までの期間中はキヤノンの最新デジタル一眼レフカメラ「EOS 20D」も13%ポイント還元で購入できる。

 マルチメディア新宿東口の9月17日の開店時間は午前9時30分となっている。

□ヨドバシカメラのホームページ
http://www.yodobashi.com/
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【9月15日】ヨドバシカメラ、新宿東口の新店舗を17日にオープン
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0915/yodobashi.htm
【6月21日】ヨドバシカメラの秋葉原進出は2005年9月
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0621/yodobashi.htm

(2004年9月16日)

[Reported by 大河原克行]


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