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シーゲイト、シリアルATAの技術セミナーを開催9月7日 開催 日本シーゲイト株式会社は7日、プレス向けにシリアル・インターフェイス技術などに関する説明会「I/Oフォーラム」を都内で開催した。
説明会には、米国本社からエンタープライズストレージ グローバルチャネルマーケティング担当シニアマネージャー マイケル・グリーン氏が来日し、パラレルからシリアルに移行するインターフェイスの分析や市場動向、性能面の解説を行なった。 まず、同社がこれまで開発してきたパラレルATA、SCSIなどのインターフェイスのリーダーシップを強調。シリアルATAに関しても、ワーキングループの設立メンバー企業であり、同規格の仕様を開発したほか、シリアルアタッチドSCSI(SAS)のパフォーマンス、拡張性、互換性などを改善してきたとした。 続いて、シリアルATAとネイティブ・コマンド・キューイング(NCQ)技術を解説。シリアルATAの技術については、今後、NCQ搭載ドライブが増加しパフォーマンスが向上するほか、2005年にはインターフェイス速度が3GB/secへとアップするとした。 NCQの解説では、必要なものは対応ホストコントローラ、対応HDDだけで良いとし、最大33%の性能向上が見られるとした。NCQは、対応ホスト/HDDがそれぞれコマンドの並び替えを行なう技術で、HDDはヘッドの最短距離にあるデータの読み書きを実行し、シークタイム削減やドライブの物理的摩耗を改善する。
現在、NCQに対応するコントローラはIntelのICH6シリーズやSilicon Imageの「SiI 31xx」シリーズなどがあり、今後、VIA、NVIDIA、SiS、Promiseなどもリリース予定。NCQ対応HDDは、同社のBarracuda 7200.7、6月に発表された同7200.8、MaxtorのDiamondMax 10やMaXLine IIIなどがある。 デモンストレーションでは、NCQ対応のBarracuda 7200.8(7,200rpm/160GB)と、社名は伏せていたが、10,000rpm/74GBの仕様からWestern DigitalのRaptor 2と思われるHDDとIOレート比較を行なったが、ほぼ同等のIO/sec数値を出していた。 大容量市場への参入については、同社はこれまで、パラレル/シリアルATAのHDDは最大2プラッタ構成だったが、Barracuda 7200.8シリーズから3プラッタ、400GBのモデルを投入するなど大容量化へラインナップを拡大する。これは、動画や音楽、写真などのデジタルメディアが普及し、市場の需要が大容量へと向かっているためと方針変更の経緯を語った。日本では特に大容量HDDの需要が高いという。
エンタープライズ向けとなるSASに関しては、SCSIプロトコルを維持しながらも高速で、シリアルATAもサポートするなどフレキシビリティが高く、現在のパラレルSCSIを置き換えていくインターフェイスとした。同社の市場予測では、2008年にはSAS、シリアルATA、Fibre Channel(FC)が主流となり、SCSIは収束するとみている。 同じくエンタープライズ向けの2.5インチHDD「Savvio」は、SCSI、FC、SASを投入するが、小型HDDを使用する利点として、3.5インチではラックマウント3U内に14台となるが、2.5インチならば2U内に25台を納めることができるなど、設置容積に対する性能の利点や、設置スペース抑制によるコスト低下などを挙げた。
そのほか、同社ホームページで公開しているストレージ用ユーティリティや、HDD製品の5年保証、8月に設置されたエンドユーザー向けサポート窓口などの紹介をして説明会を終えた。 □日本シーゲイトのホームページ (2004年9月7日) [Reported by yamada-k@impress.co.jp]
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