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富士写真フイルム、スクエアデザインの500万画素デジカメ「FinePix F450」など
7月上旬より順次発売 価格:オープンプライス 富士写真フイルム株式会社は、有効500万画素のデジタルカメラ「FinePix F450」、有効400万画素デジタルカメラ「FinePix F440」の2モデルを7月上旬より順次発売する。価格はオープンプライス。 スクエアデザインを採用し、総称して「FinePix SQUARE mini」(ファインピックス スクエア ミニ)の愛称で呼ばれる。いずれも本体サイズが74.5×62.3×21.3mm(幅×奥行き×高さ)と、従来モデルのFinePix F420より約30%小型化されたという。重量は約165g(撮影時)。 上位モデルのFinePix F450は7月中旬より発売され、店頭予想価格は5万円前後の見込み。下位モデルのF440ではシルバー、ホワイト、ワインレッドの3色のカラーバリエーションが用意される。発売日はシルバーモデルのみ7月上旬、そのほかは7月中旬。店頭予想価格は4万円前後の見込み。
CCDは同社のハニカムCCDタイプではなく、1/2.5型正方画素CCD(原色フィルター)を採用。有効画素数は、F450が520万画素、F440が410万画素。ISO感度は80~400。正方画素タイプのCCDを採用した理由については、「小型、薄型化を追求し、すばやく製品化するため既存の部材を利用した」としている。 そのほかの仕様はほぼ共通で、レンズは沈胴タイプのフジノン光学式3.4倍ズーム(35mmフイルム換算38-130mm、F2.8-F7.4)。撮影距離は通常時約60cm~無限遠、マクロ時約9cm~80cm(ワイド端)。 記録画素数は、F450が2,592×1,944/2,024×1,536/1,600×1,200/640×480ピクセル、F440が2,304×1,728/1,600×1,200/1,280×960/640×480ピクセル。動画撮影時は320×240/160×120ピクセル。 本体背面に実像式光学ズームファインダー(視野率78%)を備え、15.4万画素2型の低温ポリシリコンTFT液晶を搭載する。PCとのインターフェイスはUSB。 記録メディアはxD-Picture Card(16MB~512MB)。バッテリはリチウムイオンバッテリ(NP-30)で、撮影枚数は約150枚(CIPA準拠)。 なお、別売のソフトケース(キャメル、ホワイト、ブラック、ワインレッドの4色、各3,500円)や、深度40mまで対応する防水プロテクター「WP-FX440」(23,000円)も用意される。
発表会では富士写真フイルム株式会社常務執行役員電子映像事業部長 内田洋祐氏がデジタルカメラ市場の概況を説明した。 CIPAの発表したワールドワイドでの2004年度デジタルカメラ予想出荷数は約6,000万台。現時点での国内の出荷実績は274万台(2004年1月~4月)で、海外との合計では1,740万台(前年比169%)となり、通年では予想出荷数に到達する見込みという。 デジタルカメラの高画素化は国内のみならず海外でも需要が高まっているとしており、400万画素クラスが全体の約25%、500万画素クラスも同じく約25%と、約半数が400万画素以上の製品になっているとした。
デザインとしては、国内ではスタイリッシュコンパクトと呼ばれる小型、薄型のモデルに人気が集中し、約70%のシェアがあるという。欧米でもこの傾向がみられ、現在では約20%がコンパクトタイプのデジタルカメラとなっているという。 「日本ではデジタルカメラの世帯普及率は52%にも達し、デジタルカメラユーザーの裾野が広がっている。今回の製品は、できるだけコンパクトにしていつも携帯できるものをコンセプトに製品化した。シャッターチャンスを逃さない、良い場面を撮れる道具として使ってもらいたい」(内田氏)などと述べ、コンパクトデジタルカメラ市場への期待を見せた。 引き続き、同社電子映像事業部次長 兼 電子映像事業部 営業部長 渡辺憲二氏が今回の製品におけるマーケティングについて「FinePix F440/F450は国内市場の夏・秋商戦の主力となる戦略商品。国内ではスタイリッシュコンパクトなカテゴリが強いが、欧米でも一番の成長カテゴリと見込まれている」などと語った。 また、「世帯普及率が増加するなか、昨年度は、購入者の40%が買い換え/買い増しをしたユーザーとなっており、今年度は50%、2005年には60%に達すると見られる。新規ユーザーは画素数と価格を重視して製品を選ぶ傾向にあるが、買い増しユーザーは新機能や新しいニーズを求めて購入する傾向がある」とし、買い換え/買い増しユーザーへの訴求力を重視していく必要を述べた。 発表会後の質疑応答では、同社のデジタルカメラ市場でのシェアについて質問がされ、「全世界では台数ベースで約15%。金額ベースでは若干下がる」と回答された。 また、「CCDの小型化に反して高画素化が進んでいるが、高密度化すればするほどCCDの感度は低下するはずで、高画素化=高画質化であるかどうか疑問に感じる」という質問がされたが、「確かにCCDの高密度化により、感度が低下しS/N比は悪くなる。しかし、画質は解像度だけでなく、色味などのバランスや、CCDの改良によって、写真を見たときの解像感を上げる工夫をしている」と説明した。 沈胴式のレンズ機構については、「ペンタックスのスライディングレンズに似ているように見えるが、同じものか?」と質問されたが、「似た機構ではあるが、構造は別物で、さらに薄型・小型なものを開発した」と回答された。 □富士写真フイルムのホームページ (2004年6月17日) [Reported by kiyomiya@impress.co.jp]
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