西川和久の不定期コラム

OLYMPUS CAMEDIA AZ-1で撮ってみました!



OLYMPUS CAMEDIA AZ-1

渡部由起子@ネットアージュ

 今回はOLYMPUS CAMEDIA AZ-1の登場だ。フラットスクエアなボディ、2.5型で21万画素のモバイルASV液晶モニタを搭載、屈曲光学系レンズユニットを使った光学三倍ズームなど、同社のこれまでの路線とは明らかに違うモデル。筆者の好きなタイプでもあり興味津々だ。

 前回同様、Photoshopのトーンカーブだけを触った写真を掲載している。ただ詳細は後述するがこれまでと違うのは、液晶モニタで見た時の明るさとコントラストに合わせている。サムネイル先の写真は、ワンランク落とした200万画素(1,600×1,200ピクセル)へリサイズした。予めご了承頂きたい(但し、量産試作機を使用)。

Text by Kazuhisa Nishikawa


●OLYMPUS CAMEDIA AZ-1の仕様

 仕様の詳細はメーカーの製品情報をご覧頂きたいが、大雑把なところでは、有効320万画素CCD搭載、35mmフィルム換算38-114mm/F2.9-F4.9の屈曲光学系レンズユニットを使った光学3倍ズーム、30cmからのマクロに加え8cmからのスーパーマクロ、メモリはxD-Picture Card、クレードル付属、専用バッテリといった感じだ。レンズがボディ内部に収まっているので非常にすっきりしたデザインになっている。ISO感度が64〜240のオートのみ、露出制御がP(プログラムオート)と23種類のシーンプログラムのみでAv(絞り優先AE)やTv(シャッタースピード優先AE)、M(マニュアル露出)が無いなど、セグメント的にはお気楽系カメラになるだろう。

 このカメラの最大の売りは、2.5型で21万画素のモバイルASV(Advanced Super View)液晶モニタを搭載していることだ。これはシャープの独自技術であり、コントラストが従来比の3倍、上下左右の視野角が160度と、非常に明るくて見やすい。撮影日は天気も良く通常であれば役に立たない液晶モニタであるが、流石に今回はそれなりに見え、視野角も広いので皆で写真を見ながら盛り上がった。

 掲載した写真は全てISO:Auto/WB:Daylight/画質:スーパーハイ/撮影モード:P(プログラムオート)で撮影し、後半のPHOTO-2は23種類のシーンプログラム中スーパーマクロを使った。ロスレス回転だけ行なったオリジナルデータ1点をここに置くので参考にして欲しい。

約50mm相当
約50mm相当
少し前ピン。直射日光は強過ぎて日陰に移動し撮影した。背景の地面は白トビして当然。
約70mm相当
約70mm相当
通常のポートレートでこれ以上の画角はあまり使わない。写りはこの辺が一番シャープか
約60mm相当
約60mm相当
背景の緑が結構色濃く出ている。Gパンの褪せた感じや肌色もいい。
ワイド端1
ワイド端1
背景にある建物を見るとレンズの歪はあまり無い様だ。肌のハイライトも自然な感じだ。
ワイド端2
ワイド端2
流石に300万画素機でここまで引くと大雑把な写りになってしまうが、雰囲気は非常に良い。
ワイド端3
ワイド端3
このカットはかなり綺麗だ。肌色やバイクの赤、くすんだ黄色、地面への木漏れ日など抜群。

●使用感は!?

 ボディをスッキリさせるためスイッチ類は必要最低限、機能の多くはメニューの中に入っている。マクロやスーパーマクロは23種類あるシーンプログラムの中の1つだ。露出補正もメニューの中で筆者的には好みではないものの、ユーザー層やカメラのコンセプトを考えれば仕方ないところだろう。

 起動やAF、再生速度はけっこう速め。特にイライラする部分は無い。バッテリ駆動時間はそれなりにいい。今回、かなり遊びながら撮ったので、約400枚に加えてムービー3本。後半インジケータが半分になったが、バッテリ切れになることは無かった。通常であれば1本で十分だと思われる。

 気になったのは、シャッターボタンが硬いこと。少し暗くシャッタースピードが遅くなるよう様なシーンでは、片手でホールドしながら撮っているとシャッターを押す時確実に手ブレする。ただこの点はたまたま筆者に届いた量産試作機の個体差かも知れないので実際は店頭などで確認して欲しい。また、細かいことかも知れないが、充電はクレードルが必要でカメラ単体ではできない。短期の旅行などを考えると、クレードルまで持ち歩くのは面倒。できれば単体で充電したいところだ。

 画質に関しては、300万画素機としては可もなく不可もなくといった感じだ。屈曲光学系の宿命か、シャープで抜けの良い写りではなく少し甘い。色に関しては作り過ぎず、忠実過ぎず、無難な感じに仕上がっている。ただ最高画質で300万画素の画像が700KB前後は少し圧縮し過ぎではないだろうか。

PHOTO-1
PHOTO-1
PHOTO-2
PHOTO-2
PHOTO-3
PHOTO-3
PHOTO-4
PHOTO-4
PHOTO-5
PHOTO-5
MOVIE
MOVIE(Motion-JPEG)7.2MB

 このAZ-1、一番困ったのは液晶モニタ上の映りとPC上で見た映りが余りにも違い過ぎることだ。撮影中、液晶モニタで確認しながら露出などを決めているが、カメラ上で再生するとかなり綺麗でハイコントラスト、見栄えのする写真になっている。しかし、パソコン上で開くと、眠く(ローコントラスト)あれだけ明るかった写真が実は露出アンダーで暗い。数年間いろいろなデジカメを触ってきたが、これだけ差があるのは初めてだ。

 後半は対策として液晶モニタの輝度を最低にして撮影したので前半ほどギャップは無かったものの、それでもまだカメラで見た方が明るくなる。これが理由で冒頭に書いたPhotoshopでのトーンカーブは、カメラ上で再生した絵に近くなる様、明るさとコントラストを調整した。

 誤解しないで欲しいが、このカメラのコンセプト上、液晶モニタ上で綺麗に見えるのは非常に良いことであり筆者としても文句を言うつもりは全く無い。ただ昔からこの傾向があるデジカメはあったものの、PC上で見た場合の明るさやコントラストがここまで食い違うと、何を信じて撮影すればいいのか、筆者的には困ってしまう。できればヒストグラム表示か、設定メニューの奥でいいので、綺麗再生と忠実再生のスイッチを設けて欲しいところだ。


●総論

大きな液晶パネル!

この大きな液晶パネルが最大の売り!

 少しツメの甘さなど気になる部分があるものの、それを差し引いても、この大きく綺麗な液晶モニタは魅力的だ。写真を撮ってその場で盛り上がったり、PCを経由せず、PictBridgeを使ったダイレクトプリントなど、カメラで再生した写真は綺麗に越したことは無い。更に256MBのメディアを入れれば、300枚以上の写真を保存でき、アルバム機能を使っていろいろ楽しめる。

 気楽に撮って! 見て! 簡単! 綺麗! がこのAZ-1のコンセプト。今後更に磨きをかけて欲しいと思う。


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【5月18日】オリンパス、AZ-1ベースのフェラーリ仕様デジカメ第2弾
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(2004年5月20日)

[Text by 西川和久]


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