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秋葉原の再開発事業、正式名称はAKIHABARA CROSSFIELDに
4月20日 発表 NTT都市開発株式会社、ダイビル株式会社および鹿島は20日、「秋葉原ITセンター」の仮称で推進してきた東京 秋葉原の再開発事業の正式名称を発表した。 正式名称は、「AKIHABARA CROSSFIELD(アキハバラ クロスフィールド)」。名称の由来について鹿島では、「様々な専門領域の人や情報が集うとともに、これらがクロスして切磋琢磨することで、ITを活用した次世代のビジネスを創造する場になることを目指した」と説明している。 秋葉原は2005年に開通予定のつくばエクスプレスを含めて、JR 4線、東京メトロ(地下鉄)2線がクロスする交通の要所でもあり、その点もクロスフィールドの名称に影響している。
AKIHABARA CROSSFIELDは、地上31階、地下2階の秋葉原ダイビルと、地上22階、地下3階の秋葉原UDXの2棟から構成される。 産官学連携、情報ネットワークの拠点として位置づけられる秋葉原ダイビルは、企業と大学が交流するためのプラットフォームづくりに力を注いでおり、新産業創出のための教育、研究などが同拠点を通じて産学共同で行なわれる。大学連携パークと呼ばれる施設には、実際に大学が入居する計画もあり、すでに同パークへの進出検討を開始している大学があることも明らかにした。 これらの産官学による研究成果に関しては、秋葉原の街を利用した実証実験も行なわれる予定で、すでにICタグを利用した実験などが開始されているという。 また、秋葉原ダイビル内には、IT関連技術を持った人材を育成、活用するための拠点に加え、ベンチャーの孵化、育成事業の機能も持たせるほか、プレゼンテーションセンターや情報交流センターも設置し、情報発信のプラットフォームとしての機能も担う。 秋葉原ダイビルに課せられた、もうひとつの機能である情報ネットワーク機能に関しては、Gigabitクラスの情報インフラ整備とともに、秋葉原IT拠点情報センターを設置し、最新の研究成果や新製品情報などを発信。同時に、データセンター機能を備えることで、同インフラを活用した情報発信のプラットフォームを確立する考え。 なお、ダイビルの16階から30階までには、総面積5,000坪のオフィスフロアが設置され、ここには日立製作所が入居することが決定している。
AKIHABARA CROSSFIELDを構成するもう1つのビルである秋葉原UDXは、主に集客機能を担う。 コンベンションホールでは、学術発表会、公開シンポジウム、企業セミナーなどが開催されるほか、多機能イベントホールでは、デジタルコンテンツのクリエイターの活動拠点としての活用や、これらの制作、体験の場としても活用される。 また、最新のIT技術を駆使したショールーム機能や、新製品発表のイベントスペースなども設置される。 「すでに、コンベンションセンターの利用に関しての問い合わせが来ている。近隣のスペースなどをあわせると約7,000平方mのイベントスペースを確保することができ、AKIBAXなどの電気街での大型イベントで、これらのイベントスペースを利用し、継続的に開催できる」としている。 イベントスペースは、JR山手線および京浜東北線の線路とほぼ同じ高さに設置されることから、電車の乗客に対して、イベントの盛り上がりぶりなどがアピールできる効果もある、としている。 さらに、秋葉原UDXの1階から3階スペースには、カフェやレストランなど約30店舗が入居する予定で、秋葉原には数少ない、ゆったりとくつろげるスペースが誕生することになる。
秋葉原駅前と、秋葉原ダイビル、秋葉原UDXを通じて電気街に通じる回廊も用意され、スムーズに電気街に人が誘導できるという。 2つのビルの地下には駐車場が用意され、秋葉原ダイビルには119台、秋葉原UDXには798台の駐車が可能になる。 なお、秋葉原ダイビルは、2003年5月に着工しており、2005年3月にオープン予定。秋葉原UDXは、2003年8月の着工で、2006年3月にオープンする予定。この時点で、AKIHABARA CROSSFIELDのグランドオープンとなる。 この間に、2005年秋のつくばエクスプレスの開業、ヨドバシカメラの秋葉原の店舗の開店などが予定されており、秋葉原の街が大きく進化すると見られる。 NTT都市開発の三田清社長は、「世界の秋葉原を形成するという気概のもと、よりよいものを完成させられるように努力したい」と語った。
□AKIHABARA CROSSFIELDのホームページ (2004年4月20日) [Text by 大河原克行]
【PC Watchホームページ】
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