PMA 2004 Sneak Peek レポート

キヤノンの新製品群や第3のFoveon搭載機など多数展示


キヤノンの新製品「PowerShot Pro1」

会期:2月12〜15日(現地時間)

会場:Las Vegas Convention Center



 PMA 2004開幕前日の11日(現地時間)、会場のLas Vegas Convention Centerに隣接するLas Vegas Hiltonにおいて、前日イベント「Sneak Peek」が開催された。

 Sneak Peekは、PMA 2004に出展される製品を報道関係者に事前に公開するイベントで、希望した出展者のみが、製品を展示する。小規模な展示が多いが、いくつか注目の製品が出展されていた。

●キヤノンはLレンズ一体型デジカメや手ブレ補正付き10倍ズーム機など

キヤノン PowerShot Pro1(左)とS1 IS

 キヤノンは、Lレンズを搭載した「PowerShot Pro1」など、6機種のレンズ一体型デジカメを展示。これらはすべて米国などで発表されたばかりの製品で、公の場で展示されるのはこれが初めて。

 「PowerShot Pro1」は有効800万画素の2/3インチCCDと、35mmフィルム換算で28〜200mmの光学7倍ズームレンズを搭載した、PowerShotシリーズのフラッグシップ。特筆すべきは、レンズが同社の高級レンズ「Lレンズ」であること。一眼レフの交換レンズと同じように、Lレンズの証しとなる赤い線を鏡胴に纏う。また、フォーカス駆動には同社得意のUSM(超音波モーター)が採用される。

 コンパクトながら、持つといかにも金属製のずっしりとした重量感があり、各部の仕上げも質感が高い。2型と大きめの液晶ディスプレイはバリアングルタイプとなっている。ファインダーは液晶ビューファインダー。

キヤノン PowerShot Pro1

 また、同社ではPowerShot Pro 90IS以来となる、光学手ブレ補正機構付き光学10倍ズーム搭載機「PowerShot S1 IS」も展示された。こちらは1/2.7インチCCDと、35mmフィルム換算で38〜380mmの光学10倍ズームを搭載。  液晶ビューファインダーと、1.5型のバリアングル液晶ディスプレイを備える。大きさはPro1とほぼ同じだが、プラスチックボディで、軽い。

キヤノン PowerShot S1 IS

 「PowerShot S500」と「同S410」は、日本ではIXY DIGITALシリーズの後継機と思われる。前者は有効500万画素、後者は有効400万画素の、いずれも1/1.8インチCCDを搭載する。

キヤノン PowerShot S500(右)とS410

 「PowerShot A75」はA70の後継と思われる機種で、有効画素数は320万画素。「PowerShot A310」は有効画素数やはり320万画素で、A300の後継と思われる単焦点機だ。

キヤノン PowerShot S75(右)とA310

●FoveonがPolaroidのFoveon X3搭載機を展示

 Foveon X3センサーで知られるFoveonは、同センサーを搭載する新製品として「Polaroid X530」のモックアップを展示した。

 Foveon X3センサーは、3層のセンサーでRGBを検出することで、カラーフィルタを不要とした撮像素子。シグマのデジタル一眼レフ(DSLR)カメラ「SD9」と「SD10」に搭載されている。

 3番目のFoveon X3搭載機となるPolaroid X530は、450万画素のセンサーを採用。光学3倍ズームレンズ、2型のTFT液晶ディスプレイ、リチウムイオン充電池を採用。

 シグマ SD9/10では、記録形式がRAWのみとなっていたが、X530ではカメラ内でJPEGを生成できる模様。また、Foveonセンサー搭載機では初の動画撮影対応機でもある。レンズはリコー製の光学3倍ズームを搭載している。

 6月に、399ドルでの発売を予定している。

Polaroid X530のモックアップ

●富士フイルム「FinePix S20 Pro」、ペンタックス「Optio S4i」など

 富士写真フイルムは、米国で発表済みの「FinePix S20 Pro」ほか、FinePixシリーズのコンパクト機を展示。

 S20 Proは、ダイナミックレンジの広さを重視したS画素/R画素ともに有効310万画素のスーパーCCDハニカム IV SRと、光学6倍ズームレンズを搭載したデジカメ。デザインは一眼タイプだがファインダーは液晶ビューファインダーだ。

富士フイルム FinePix S20 Pro

 このほかエントリー向けのコンパクト機「FinePix A330」、「FinePix A340」を展示。前者は有効320万画素、後者は有効400万画素のCCDを搭載するが、外観はほぼ同じ。レンズは光学3倍ズーム。価格はA340が249ドル、A330が199ドル。なお、デジタル一眼レフのS3 Proは展示されなかった。

富士フイルム FinePix A330

 ペンタックスは、やはり米国で発表済みの「Optio S4i」、「Optio S40」、「Optio 30」を展示。S4iとS40はどちらも有効400万画素CCDと光学3倍ズームを搭載。スライディングレンズ方式により、沈胴時のボディの厚みを抑えたデザインも同じだが、S4iには1.8型の大きめの液晶ディスプレイを、S40には1.6型液晶を搭載し、電源としてS4iは薄型リチウムイオン充電池、S40は単3電池やCR-V3リチウム電池を使用可能とするなどの差別化がはかられている。価格はS4iが399ドル、S40が299ドル。

 Optio 30は、有効320万画素のCCDと光学3倍ズームを搭載し、価格を199ドルとしたエントリーモデル。

ペンタックス Optio S4i(右)とS40
Optio S4i(写真左)はリチウムイオン充電池、S40はCR-V3または単3電池を使用可能

□ニュースリリース(A330、A340、英文)
http://www.fujifilm.com/JSP/fuji/epartners/PREventDetailPage.jsp?DBID=NEWS_709540&CAT_ID=-1007
□関連記事
【2月6日】米Fujifilm、光学6倍ズームの310万画素機「FinePix S20 Pro」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0206/fuji2.htm

●タムロンはデジタル対応レンズ2機種

 レンズメーカーのタムロンは、同社の90mmマクロレンズ「SP AF90mm F/2.8」を新たにデジタル対応とした「SP AF90mm F/2.8 Di」と、やはりデジタル対応の望遠ズーム「SP AF200-500mm F/5-6.3 Di」を展示。どちらも35mm銀塩カメラにも対応する。

タムロン SP AF90mm F/2.8 Di タムロン SP AF200-500mm F/5-6.3 Di

●LeicaのR用デジタルバックやLexarの80倍速CFなど

 LeicaはDIGILUX 2のほかに、同社の銀塩一眼レフ「R9」用のデジタルバック「DIGITAL-MODUL-R」を展示。ただし、動作しないモックアップだった。

Leica DIGITAL-MODUL-R

□関連記事
【2003年6月26日】Leica、35mm銀塩カメラ用デジタルバック
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0626/leica.htm

 Lexar Mediaは8GB CFや、80倍速CFを展示したが、いずれもモックアップ。80倍速CFの転送速度は12MB/secにも及ぶとしている。また、展示はなかったものの、1GB SDメモリーカードや、60倍速(9MB/sec)のSDメモリーカードがアナウンスされた。

Lexar Mediaの8GB CF(写真左、上)と80倍速CF。80倍速CFは様々な容量が用意される模様

□PMA 2004のホームページ(英文)
http://pma2004.pmai.org

(2004年2月12日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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