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「PCの新商品には魅力がない!」
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エイデン 岡島昇一社長 |
エイデンの販売実績では、2003年上半期についてはPC新製品は前年比115%で、中古製品及びホワイトボックスを含めると126%という実績だった。ところが、下半期については10月は新製品が110%、11月が92%、12月が90%を切る厳しい結果となったという。
中古製品については、11月、12月も好調であったことから、「ユーザーは新製品に魅力を感じないから、リユース製品(中古製品)でまかなっている」と最近のメーカー製新製品の商品力不足とした。
ソフマップ 山科光男社長 |
ソフマップ 山科社長も、「岡嶋社長の店同様、ソフマップも厳しい1年だった。夏頃にはPC市況回復と思ったものの、秋から冬になりその勢いは失速した」と専門店においてもPC販売は厳しいとした。
その上で、「今、売れている商品がお客様が望んでいる、いい商品。よく、メーカーの方が店に来て、『最近、うちの商品のシェアが下がっているので、困る』というお話をされるが、これは間違っていると思う。
お客様は利便性や、価格、デザインなど、自分の選択肢にあった商品を購入している。売れている商品こそよい商品であり、今日、支持を受けたベンダーの製品こそ、よい商品だったという証ではないか」とメーカーに提言した。
丸紅インフォテック 梅崎哲雄社長 |
丸紅インフォテックの梅崎社長は、コンシューマ向けだけでなく、企業向けビジネスも行なっているため、昨年の実績については、「2001年にITバブルがはじけ、30%のマーケットがなくなり、当社自身も組織の構造改革など厳しい状況に追い込まれた。それが2002年にようやく踏みとどまり、2003年はトータルで昨年を上回る結果となった。これはコンシューマが前年比横ばいであるものの、企業向けが伸びた結果。正直な感想として、窮地は脱したが、危機は続いているというのが実情」とした。
PCに対しては、「あまりにもコモディティ化が進み、価格競争以外に差別化ができないのは困る。少々、値段がはっても、説明が必要な商品でも、魅力がある商品であれば商売としてもプラスになる」と低価格以外の魅力ある商品作りをメーカーに要望した。
一方、好調のデジタル家電製品については、「薄型の地上デジタル対応TVが大ブレイクし、全体のうち台数で18%、金額では5割が地上波対応TVとなった。レコーダについても、PSXという挑戦的な商品をソニーさんが出したことで、こちらとしては不安と期待の両方があったが、結果としては大きなプラスとなった。今後も、薄型TVの売れ行きは加速し、地上デジタル放送の放送地域の拡大、女性ユーザーの支援により、2004年年末には3~4割が薄型になると見込んでいる」(エイデン 岡嶋社長)とPCに比べ、好調であるとした。
ソフマップでも、「デジタル家電がPCの売れ行きアップの追い風になって欲しい。PCは限りなくデジタル機器と一体化していくだろう。それにあわせて、店舗も売り場も変わっていかなければならない」(山科社長)とデジタル家電との連動でPCにもプラスとなるとした。
丸紅インフォテックの梅崎社長は、「デジタル家電についても、周辺機器は非常に期待ができるビジネスであり、大きな期待ができる」とデジタル家電についても、周辺機器が期待できるとした。
□BCNのホームページ
http://www.computernews.com/
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0123/bcn.htm
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~NEBA 岡嶋会長がPCメーカーに苦言
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0122/neba.htm
(2004年1月23日)
[Reported by 三浦優子]
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