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「PC不振が唯一の懸念材料」
~NEBA 岡嶋会長がPCメーカーに苦言

岡嶋昇一 会長

1月22日 発表



 日本電気大型店協会(NEBA)は、1月22日、会長定例会見を行ない、同協会の岡嶋昇一会長は、「年末商戦で唯一悪かったのが情報機器」として、PCの需要が回復しないことを、今後の最大の懸念材料として挙げた。

 岡嶋会長の会見のわずか2時間前に、PCメーカーなどが加盟するJEITAが発表したPC出荷統計で、「コンシューマ需要は回復基調にある」とコメントされたのとは対照的な見解を示すことになった。

 岡嶋会長は、「10月までは順調に推移し、11月以降もこれが継続すると見ていたが、11月も、12月も予想に反して激しい落ち込みになり、停滞していた昨年6月以前をさらに下回る結果となった。新・三種の神器と呼ばれる製品群がきわめて好調な売れ行きを示していたことや、11月まで寒さが本格化せずに停滞していた季節商品(=暖房機器)も12月になり売れ行きが上向いてきたことと比較すると、情報機器は唯一落ち込んでいる分野だ」とした。

 同協会が発表した11月の販売実績では、全体が前年同月比が1.4%減となっているのに対して、PC本体は9.3%減の206億6,591万円となった。

 岡嶋会長によると、PCは、12月や1月も同様にマイナス成長になる可能性があるとしている。

 PC需要が停滞している理由として、岡嶋会長は「魅力的な製品がメーカーから投入されない」と指摘した。

 「昨年11月、今年1月と、年末商戦を前後して2度の新製品投入時期があったが、そのいずれを見ても市場が反応するような製品がPCメーカーからは出てこなかった。ユーザーが買い換えたいと思うような製品がまったくないから需要が伸びない。中古PCやホワイトボックス系のPCが好調だという話や、企業向けのPC需要が好調だという話は聞くが、新品のPCに魅力的なものが出ない限り、家電量販店にとって、これからどうなるのか見通しが立たないというのが正直なところだ。情報機器の個人市場は、完全に冷え切っている」と、年末商戦でのメーカーの製品戦略を手厳しく批判した。

 続けて、「新・三種の神器をはじめとするデジタル家電や白モノ家電には明るい話題があるが、家電量販店にとって、唯一問題なのが情報機器。これからは一定の限られた分野の商品になるのか、新しい機軸のものが出てくることになるのか、今年はPCメーカーにとっては正念場になるだろう」とした。

 一方、新・三種の神器とされる薄型TV、DVDレコーダ、デジタルカメラは軒並み堅調な推移を見せている。

 薄型TVのうち液晶TVは、前年比3倍の伸びを見せているほか、DVDレコーダも60%増という伸び率に達しているという。「DVDを、プレーヤーとレコーダに分類すると、レコーダでは3倍強の伸びになっている」(岡嶋会長)としている。

 会見では、PSXに関しても言及し、「量販店では、PSXの売れ行きがDVDレコーダの売れ行きにどんな影響を与えるか、既存のDVDレコーダ製品の売れ行きが止まるのではないか、といった不安があったが、年末商戦を見ると、DVDレコーダはキチッと売れて、プラスαでPSXが売れた。だが、年明けは落ち着いてきており、今後どの程度の数で推移するのか注意したい」と語った。

 一方、デジタルカメラは、1~11月までの販売実績で、金額では15.9%増の600億6,248万円、台数では39.3%増の186万6,631台となったが、「デジカメはそろそろ落ち着き始めている。携帯電話のカメラ機能が強化されており、デジカメの需要は一眼レフなどの高機能モデルやムービー機能を充実させたものに軸足が移っていくことになるだろう。これによって、単価がどう推移していくかを注視したい」としている。

 なお、同協会では、加盟会社を対象にした地上デジタル放送の販売キャンペーンを昨年11月から実施しており、今年1月末までの3カ月間で、10万台の販売を見込んでいる。キャンペーンでの販売実績は、11月が31,453台、12月が44,047台と、12月末までに累計75,500台を販売しており、「順調に推移しており、1月末までに、10万台の販売を突破するのは確実」とした。

 岡嶋会長は、「地上デジタル放送の視聴可能エリアは、ビルの陰に隠れたり、丘の反対側だったりといった地形上の問題から、視聴可能とされていてもピンポイントで映らないといった問題も発生している。NEBA加盟の会員各社は地域に根ざした販売展開をしており、各地域におけるピンポイントの視聴状況などを把握しているという強みがある。地上デジタル放送受像器はNEBAで買えば安心というイメージを定着させたい」とした。

□NEBAのホームページ
(1月22日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.neba.gr.jp/

(2004年1月22日)

[Reported by 大河原克行]


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