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サムスン、台座ごと壁掛け可能な19/17型液晶

SyncMaster193P

1月20日より順次発売

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 日本サムスン株式会社は、折りたたんで台座ごと壁掛け可能な新型デュアルヒンジ機構を採用した17型液晶ディスプレイ「SyncMaster173P」を1月20日より、19型の「SyncMaster193P」を2月下旬より発売する。

SyncMaster173P

 価格は173Pが69,800円、193Pはオープンプライスで、店頭予想価格は99,800円前後となる見込み。

 両製品とも、同社従来機より自由度が増した新型のデュアルヒンジ機構を採用。前後95度/左右350度の角度調節に加え、パネル部は360度回転可能となっており、同社のデュアルヒンジ機として初めて、縦画面表示に対応した。コネクタは台座部にまとめられており、パネル回転時の妨げにならない。

 台座を含めたスタンド部は、パネル背後にコンパクトに折りたためるようになっており、付属の金具を利用して、台座ごと壁掛けできる。VESA 75mmマウントにも対応し、別売のマウントアームも利用可能。

 液晶パネル部は、従来機より薄型化、狭額縁化が図られたほか、電源以外のボタンを一切廃した“ボタンレスデザイン”を実現。なお、電源ボタンは押下式でなく、タッチセンサー式となっている。

液晶パネルと台座部近辺の2カ所にヒンジを持つ、デュアルヒンジ機構。ケーブル類は台座に接続するため、角度調節の際の邪魔にならない デュアルヒンジ機として初めて、縦画面表示に対応。画面は360度自由に回転できる スタンドはここまで折りたたみ可能で、このまま壁掛けにできる

 画面の調整は全て付属のユーティリティ「MagicTune」を利用。MagicTuneはWindows対応のソフトで、全ての操作をキーボードとマウスで実行し、ディスプレイの調整ができる。サンプル画像を見ながら色合いやガンマ値などを調整できるため、色に関する専門知識がなくとも適切な調整が可能という。

 173Pは、最大表示解像度が1,280×1,024ドット、最大表示色数は約1,677万色、輝度は270cd/平方m、コントラスト比は700:1、応答速度は25ms、視野角は上下左右とも178度。本体サイズは382×236.2×395.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6kg。

 193Pは、最大表示解像度が1,280×1,024ドット、最大表示色数は約1,677万色、輝度は250cd/平方m、コントラスト比は800:1、応答速度は20ms、視野角は上下左右とも178度。本体サイズは423×236.2×412.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は7.1kg。

 インターフェイスは両製品とも、D-Sub15ピン×1、DVI-D×1の2系統を装備する。

MagicTuneの画面写真。GUIはWindowsソフトと似通っており、キーボードとマウスで操作できるほか、日本語化された詳細な説明が表示されるなど、わかりやすい 実際のディスプレイ上で表示させたところ こちらはカラー調節画面

●日本市場では17型に完全にシフト

Digital Products事業部の金周一氏

 20日に行なわれた製品発表会では、同社Digital Products事業部の金周一(キム・ジュウイル)氏が、同社の販売実績や、製品戦略などについて語った。

 Samsungは、'81年にディスプレイ事業に参入、以来'88年から16年間継続して世界市場でのシェア1位を維持している。同社の競争力の強みについて、金氏は、各子会社で主要部品を製造し、Samsung Electronicsで製造するという垂直型統合ビジネスモデルと、世界中の生産拠点でのサプライチェーンマネジメントにあると説明。

 これにより、Samsungでは受注から1週間で納品する体制を構築。今後は法人モデルについては“在庫ゼロ”を実現したいと語った。

 日本市場については、15型が縮小する一方で、2003年12月には17型の販売台数が全体の過半数を超えたことにより、今後同社ではごく一部の量販店モデルを除いて、15型モデルの投入を止め、17型にシフトすることを明らかにした。

●六本木ティーキューブ内の新本社が公開

 発表が行なわれた六本木の日本サムスン本社ビルは、2003年10月に竣工したばかりの社屋。今回の発表会がその初披露ということで、新社屋の説明もあわせて行なわれた。

戦略企画室規格チームの難波健一氏

 これまで同社は、日本橋浜町の本社、霞ヶ関事務所、品川事務所、東雲ASICセンター、横浜デザインセンターの5つの事務所を構えていたが、これを今回六本木の「ティーキューブ」1カ所に統合した。

 ティーキューブは、三井不動産と日本サムスンが共同で建設したもの。階数は地下1階/地上27階、高さは138.5m、延床面積は18,697坪、総工費は444億円に及ぶ。このうち、15階の一部から20階までが日本サムスンのオフィスで、5階から15階までは富士ゼロックスが入居している。

 ちなみに、1階から3階はコンビニエンスストアや飲食店が入っており、20階から27階は中長期海外出張者向けのサービスアパートメントとなっている。

 同社戦略企画室規格チームの難波健一氏は、「2003年はSamsungが日本市場に参入して50周年の年だった。今回の新本社への移転は、これまでの50年を次の50年につなぐためのインフラを整備するために実施した」とコメント。

 また、「周りには日本IBM、AT&T、NTTドコモ、サン・マイクロシステムズ、シスコシステムズなどもオフィスを構えている。これまで六本木は飲食街、若者の街という印象が強かったが、これからは先端ビジネスの町になるだろう」と語った。

日本サムスンの新本社となる六本木テーキューブ 27階建てで、最上階付近に同社の看板が掲げられる 2階のビルエントランス
サムスンが共同建設したこともあり、ビル内の設備には同社製品が多く見受けられる 17階にある同社受付の待合室 会議室には「Soralis 太陽」、「Luna 月」などの名前が付けられている

□日本サムスンのホームページ
http://www.samsung.co.jp/
□ニュースリリース(SyncMaster173P)
http://directshop.samsung.co.jp/shop/noti/selectNotice.jsp?id=1337
□製品情報(SyncMaster173P)
http://directshop.samsung.co.jp/shop/catg/prditm.jsp?p_prdid=1002&p_prditmid=687
□関連記事
【2002年4月19日】サムスン、デュアルヒンジ採用の薄型15インチTFT液晶
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0419/samsung1.htm

(2004年1月20日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]


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