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アップルストア銀座が報道関係者向け内覧会を実施
〜スティーブ・ジョブズCEO来店。2004年秋には大阪にも出店予定

スティーブ・ジョブズCEO

11月30日午前10時開店

銀座三丁目、松屋の正面に位置するアップルストア銀座。今日は報道関係者向けの内覧会ということだが、同社の狙いどおりにたまたま通りがかった一般の人々も興味深げにのぞき込む様子が多くみられる
 アップルコンピュータ株式会社は27日、11月30日にオープンするアップルストア銀座(以下、銀座店)の店内を報道関係者向けに公開した。この日は、Apple Computer CEOのスティーブ・ジョブズ氏もワールドワイド直営店担当上級副社長のロン・ジョンソン氏を伴って来店。集まった報道関係者に対し、直営店ビジネスの現状と銀座店に関する概要を説明した。

 “アップルストア銀座”は、現在全米で72店舗を展開するApple Computer直営店のもっとも新しい店舗ということになるが、同時に初めての海外店舗にあたる。

 ジョブズCEOは、銀座は世界有数のショッピングストリートであるとして、ここに店舗を構えることの重要性をあらためて強調した。また決して芳しい状態とは言えないPC業界全般のなかで、着実な成果をあげているのは同社とDell Computerの2社であると位置づけ、Webによる直販と直営店展開が奏功しているとした。

 実際、2年半前に同社が直営店展開に乗り出した際は否定的な見方も少なからずあったが、すでに2,000万人を超える来客を得て直営店ビジネスは黒字で推移していることを明らかにしている。

 またジョブズCEOは銀座店について前述した立地面での優位性から、ここに直営店があることを知ったうえで訪れる客以上に、たまたま銀座を歩いている人に対して同社製品をアピールすることができる“攻めの店舗”になると説明している。特に日本で初めてとなる店舗ではあるが、主要購買層である日本人に加えて、銀座を訪れる外国人観光客にも訴求力を持つ店舗になると考えているようだ。

 ワールドワイド直営店担当上級副社長のロン・ジョンソン氏は、2001年5月の第1店目をオープンして以来、13日に一店のペースで開店しているApple直営店では約50%の客が自身で最初となるMacintoshを購入していると説明した。また、97%の購入者が友人にアップル直営店を奨めているというデータを示して、直営店における顧客満足度の高さを強調した。銀座店については、全米の店舗以上に人口密集度が高いことから、来店者数はより多数になると見込んでいるが、こうした直営店ならではのクオリティは維持し続けるという。

 銀座店に勤めることになる店員数は約140名で、1,200名に及ぶ候補者のなかから採用されたスタッフだという。男女比は半々で、銀座店全体として10の言語によって来客とのコミュニケーションが可能と発表された。また店員のおよそ80%はWindowsについての知識を持ち、いわゆるPCからMacへの“Switch”についても十分な説明を行なった接客ができるものとしている。

 11月30日に銀座店はグランドオープニングを迎えるが、この日は国内二番目となる店舗の構想も発表された。店舗の詳細な場所は明らかにできないとしながらも、2004年秋には大阪地域での開店が予定されている。

銀座は世界有数のショッピングストリートと銀座店の意義を紹介するワールドワイド直営店担当副社長ロン・ジョンソン氏 英語によるプレゼンテーションになるが銀座店の概要。基本的に米国直営店と同様のスタンスだが、トラブル解決の拠点にもなりうるGENIUS BARと緊急修理の体制は注目すべき点 開店時のスタッフは総勢140名。揃いのシャツを来て来店者を迎える
日本の店舗としてだけではなく、世界から訪れる観光客もターゲットに中国語、広東語、タイ語、韓国語、イタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、英語で接客するという 3階に位置するシアターで、12月中に420もの無料セミナーが開催される。Pantherの紹介をはじめ、デジタルフォトのワークショップなど初心者からエキスパートまで約30ものセミナーが揃う 日本国内第2番目の店舗は、2004年秋に大阪で開店を予定。ただし、詳細な場所は明らかにしなかった。以降の店舗展開も検討中とのこと


●全5フロアで構成される銀座店はエレベーターまでクリック不要!?

 銀座三丁目の松屋銀座の正面、いわゆる銀座の目抜き通りに位置する銀座店は全5フロアで構成されている。全米展開されている直営店の多くは郊外のショッピングモールの1テナントになっているものが多く、そのほとんどは広い床面積を持つ1店舗ワンフロアが主流だ。ニューヨークSOHO店や、シカゴのミシガンストリートなど一部旗艦店は2フロア構成のところもあるが、店内のレイアウトなどはワンフロアの店舗が基準になっている。

 狭い土地、高い地価という特徴からペンシルビル化している日本の店舗を、こうした海外店舗の基準に合わせるため、店内配置には工夫が凝らされている。代表的なものは、店舗正面に位置する2基のエレベーターだ。たとえばニューヨークSOHO店などは中央に位置する強化ガラスの階段がひとつのシンボルになっているわけだが、銀座店はエレベータがその役を担うことになるのだろう。

 なんとこのエレベータには、ボタンがない。もちろん非常時のコールボタンや身障者向けの扉延長ボタンなどはあるのだが、本来あるべき開閉ボタンとフロア番号のボタンが一切ないのである。この2基のエレベータは常時反対方向にシャトル運転しており、各フロアごとに自動停止、自動運行を繰り返す。もちろん乗降が長引けば扉が開いている時間は延長される仕組みだ。製品でもワンボタンマウスによるシンプル操作にこだわる同社だが、こんなところにもこだわりを見せている。いわゆる箱と各フロアの扉部分は強化ガラス張りで、中からも外からも見渡すことでき、壁のアップルロゴが透けて見えるという演出も施されている。

中央通り正面から店内に入ったところ。入り口の正面には2基のエレベータが位置する。PowerMac、PowerBookなど本体はカテゴリごとに左右に展示されている。上階への動線となるため、中央の通路は広くとられている こちらは正面エレベーターの手前から、通り側を見たところ。1階と2階は中央部分が吹き抜け構造になっている
ガラス張りのエレベータが2基、常時シャトル運行している。操作ボタンはなく、各階に自動停止。突き当たりの壁に見えるアップルロゴは、全フロアに用意されている エレベーター内部の積載重量、定員などの文字をよく見ると、製品ロゴに使われている「Myriadフォント」が使われている。この辺のこだわりはさすがというべきか

3階にあるシアターは全84席で、全米の店舗と比べても最大数。デジタルフォトワークショップ、Pantherの紹介などをはじめ数々のセミナーが常時開設される
 アップル直営店の特徴のひとつに、店舗内のシアター施設で常時開催されている無料のセミナーがある。銀座店でも開店以降、12月中に420ものセミナーが予定されており、希望者は無料で参加することができる。これが海外店舗だと、入店すればひとめで見渡せるところにシアターのゾーンがあるので認知度も高いが、複数フロアで構成される銀座店でこのシアターの存在を認知させる手段のひとつがフロアの構成だ。

 まず1階にはPowerMac、iMac、PowerBook、iBookなどのPC本体が展示されている。2階は1階との吹き抜けがあり、同社のデジタルハブ戦略のもと、デジタルカメラ、デジタルビデオ、PDAなどが実際にハンズオンできる状態で展示されている。そして、3階全体がシアターエリアになっていて、1つ上の四階には各種周辺機器とソフトウェアが展示されている。つまり、製品をひととおり見ようとした際は、必ずガラス張りのエレベータから3階を通過(扉も開閉する)することでシアターの認知率を高めようとしているものと思われる。

 また5階には、現在初台のオペラシティで定期的に行なわれているトレーニングコースの一部が移設されるほか、パーソナルトレーニングも実施される。これらは11,000円〜(テキスト代含む)という有料のものだが、12月中に予定されているものはすべて定員に達しているという人気ぶりだ。

 そのほか、エキスパートがユーザーの疑問に直接答えるジニアス・バー(GENIUS BAR)、キッズコーナーなど米国店舗ではおなじみの施設に加え、10数台のiMacが並んで自由にネットサーフィンできるインターネットカフェも用意されている。また、銀座店は機器トラブル解消の拠点ともなり、持ち込みによる修理依頼も受け付ける。バックヤードに修理のための設備を設け、ポータブル機なら数時間という持ち込み当日の持ち帰りを前提に、デスクトップ機でも48時間以内の修理完了を基準に機器トラブルへの対処を行なうということだ。

ジェネラルマネージャーのSteve Cano氏と、銀座店スタッフ。総勢140名になる銀座店のスタッフは、1,200名の応募から選ばれたという精鋭がそろう。男女比は半々。銀座店全体では10の言語によって来客とのコミュニケーションが可能という
 こうした店内の様子は、写真を見てもらうのがいいだろう。以前取材した2つの海外店舗取材の模様と比べてみると、その共通性や差異もさらによくわかるはずだ。

 この銀座店を統べるジェネラルマネージャーが、Steve Cano氏。米国Palo Alto店を皮切りに、旗艦店舗たるニューヨークSOHO店の準備から立ち上げ、マネージングを担当した人物だ。その彼が初の海外店舗である銀座店を任されるということからも、同社がこの店舗に見せる意欲が見える。

 Apple Store Ginzaは、11月30日午前10時に開店を迎える。来店者先着2,500名には記念品のTシャツがプレゼントされるが、消防法の関係上、店内に同時に入店できる人数には限りがある。開店初日は、行列になることは間違いないだろう。

本体機器、PowerBook G4の展示の様子。奥に見える3台のiMacは会計レジになる。iMacをレジスターとして利用しているのは、米国店舗も同様だ 2階はデジタルカメラ、デジタルビデオ、iPodなどのデジタルHub構想にもとづく各種周辺機器をハンズオンで試せるようになっている 正面奥のカウンターがGENIUS BAR(ジニアスバー)。Macのエキスパートが常駐して製品トラブルへの対処やユーザーの疑問に答える。修理機器の取り次ぎも行なわれる
ジニアスバーで相談をしている様子。ただし、この日は内覧のみのため実際に相談しているわけではない。イメージを伝えるためのやらせカットとなったがご容赦を 4階のソフト。周辺機器のコーナー。周辺機器は充実しているが、ソフトウェアの絶対数は米国内店舗に比べてやや少ない印象 おなじみのキッズコーナー。3階中央のレジカウンターの正面。隣のインターネットカフェエリアからもよく目の届くところに位置している
16台のiMacがずらりと並ぶインターネットカフェとなるエリア。飲食はできないが、自由にインターネットへアクセスすることができる 銀座店ジェネラルマネージャのSteve Cano氏。米国Palo Alto店を皮切りに、ニューヨークSOHO店の立ち上げとマネージングをしてきた人物。同社の銀座店にかける意気込みがうかがえる ここ日本でも、米国店舗同様に直営店専用のショッピングバッグが用意されていた。米国店舗は青基調だったが、日本向けは白基調でグレイのアップルロゴ付き
5階のトレーニングコースの模様はこの日公開されなかったため、スライドで紹介する。実践型で一クラス12名限定の有料講座は、Studio Series。プロ向けから初心者向けまで幅広い講座が用意されている そのほか、個人向けのインストラクションなども行なわれる予定となっている

□アップルコンピュータのホームページ
http://www.apple.co.jp/
□アップルストア銀座のホームページ
http://www.apple.co.jp/retail/ginza/
□ニュースリリース
http://www.apple.co.jp/news/2003/nov/27ginza.html
□関連記事
【11月5日】アップル直営店舗「アップルストア銀座店」、11月30日開店
〜松屋銀座向かい、中央通り沿い
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1105/apple.htm
【2002年7月19日】Apple、SOHOに大規模な直営店を出店
〜オープニングにはジョブズCEOも来店
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0719/soho.htm
【2001年5月22日】Appleの直営店がオープン
ロサンゼルス「Glendale Galleria」店現地レポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010522/astore.htm

(2003年11月27日)

[Reported by 矢作 晃]


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