Phoenix、セキュリティ機能などを搭載した新BIOSのロードマップを公開
11月24日(現地時間)発表
米Phoenix Technologiesは24日(現地時間)、旧来のBIOSを大きく拡張し、セキュリティ機能などを盛り込んだ「cME TrustedCore」と呼ばれる新BIOSのロードマップを公開した。
これによれば、同社は、同日付けで発表されたノートPC向け製品を皮切りに、今後数週間の内に、デスクトップPC、サーバー、組み込みシステムそれぞれに対応したBIOSソフトを発表する。
発表された技術の中心となるのはセキュリティ機能で、暗号エンジンやセキュアシリコン鍵を内蔵。これにより、デジタル署名の盗難によるなりすましや、データの改ざんをBIOSレベルで防止する。
またMicrosoftが提唱するCryptoAPI(CAPI)にも対応し、Windowsや.NETアプリケーション上での利用が可能。
このほか、ネットワーク機能、管理機能などが搭載され、PCI Expressへの対応、PCIメモリ空間の最適化などが図られている。
同社の会長兼社長兼CEOのAlbert E. Sisto氏はリリース中で、「過去20年、BIOSはIBM標準の互換性を保つためだけのものであり、セキュリティ機能やネットワーク機能などを搭載していなかった。今日、ほとんど全てのデジタルデバイスはネットワークに接続されており、ネットワークコンピューティング時代に向けた柔軟で拡張可能なアーキテクチャの実装が必要だ」と述べており、今回同社が発表した新技術が今後20年間のネットワークコンピューティングの基礎になるとしている。
□Phoenix Technologiesのホームページ(英文)
http://www.phoenix.com/
□ニュースリリース(ロードマップ、英文)
http://investor.phoenix.com/en/about+phoenix/investors/news+releases/ReleaseDetail.cfm?ReleaseID=123306&Year=2003
□ニュースリリース(ノートPC向け製品、英文)
http://investor.phoenix.com/en/about+phoenix/investors/news+releases/ReleaseDetail.cfm?ReleaseID=123309&Year=2003
□製品情報(英文)
http://www.phoenix.com/en/products/phoenix+cme+trustedcore/phoenix+cme+trustedcore+nb/
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(2003年11月25日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]
PC Watch編集部
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