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Transmeta、Efficeonを国内で正式発表

10月15日発表



 トランスメタ株式会社は15日、米国で開催中のイベント「Microprocessor Forum 2003」で発表された、Crusoeの後継CPU「Efficeon」(イフィシオン)について、日本国内でも正式に発表した。

 Efficeonは、「A NEW eon OF efficiency」(効率化の新たな時代)からの造語とされ、同社の次世代CPU「TM8000」シリーズのブランド名として、8月に発表されたもの。0.13μmプロセスで製造される第一世代製品は、1MBのL2キャッシュを搭載した「TM8600」、512KB L2キャッシュを搭載した「TM8300」、1MB L2キャッシュを搭載しながら小型パッケージを実現した「TM8620」の3製品が、2003年第4四半期に出荷される。

 従来のCrusoeと比較して、1クロックあたりの同時処理命令数が8命令に強化され、大幅に高速化されたほか、待機電力の軽減、省スペース、低コスト化などが実現できるとしている。

トランスメタ株式会社代表取締役社長 村山隆志氏

 発表会ではトランスメタ株式会社代表取締役社長の村山隆志氏が挨拶し、「TransmetaがCrusoeでノートPC市場に参入するまで、真の意味でのモバイルコンピューティングというものはなかった」と切り出した。

 Efficeonでは、効率的なコンピューティングの実現を指針とし、“性能”、“電力効率”、“低コスト”、“柔軟性と選択肢”の4要素に注力して製品化されたという。特にコスト効率については、「他のx86互換CPUと比較して、1Wあたりどれくらいのパフォーマンスが出せるかを重視した」とし、より少ない消費電力で、効率的にパフォーマンスを発揮することを目指したという。

 Efficeonの市場については、「従来のCrusoeベースの市場では、主に超薄型PCやTablet PCなどを中心に利用されていた。Efficeonでは、新たにウルトラポータブルや、メインストリームコンシューマ、ウルトラパーソナルコンピュータ(ハンドヘルドXPソリューション)、静音型デスクトップなどのほか、ブレードサーバーやハイエンド組込式アプリケーションなどへも市場を広げていく」と説明し、「Efficeonはボリュームゾーンのコストパフォーマンスを発揮できる製品」とコメント。

 特にメインストリームのノートについては、「市場として非常に期待できる。チャレンジしていきたい」と意欲を見せた。

ビデオプレゼンテーションで登場した米Transmeta 最高技術責任者 デビット・ディッツェル氏

 引き続き、米Transmetaの最高技術責任者 デビット・ディッツェル氏がビデオプレゼンテーションで挨拶し、Efficeonを利用したベンチマークテストなどのデモを交えながら、その詳細について説明を実施した。

 デモでは、7WのTDPの範囲内では、同じTDPとなるPentium M 900MHzにくらべてEfficeon 1.1GHzを実現できることがアピールされたほか、Pentium M 900MHzとEfficeon 1.1GHzのベンチマークテストでは、整数演算性能差は最大2.7倍、浮動小数点演算での最大性能差は1.3倍に達するとした。

 また、同様のCPU構成におけるシステム性能差を示すベンチマークテストとして「CPU Mark99」、「MobileMark 2002」、「SYSmark 2002」、「PCMark2002 CPU」、「Business Winstone 2001」などの値も示されたが、CPUmark99/SYSmark 2002ではEfficeonが明らかに勝るものの、そのほかのテストではPentium Mが若干上回る結果となり、システム性能差は同等とした。

 待機電力については、Pentium M機の1.45Wに対して、0.18Wと圧倒的に低いことを強調した。

 質疑応答では、搭載製品の具体的な出荷時期や価格などについて質問がされたが、「各メーカーごとに異なり、一概にはいえない」としながら、「年内から来年初頭あたりになると思う」とコメントした。価格については、「具体的には言えないが、積極的に安価にし、競争力のある価格設定をする」とした。

 目標とするノートPC市場のシェアについては、「具体的な数字はまだ言えないが、現時点でTransmetaのシェアが決して高くないことは確か。ノートだけでなくさまざまな分野でシェアを多くとっていきたい。Efficeonの投入によって大きな潜在的市場が開けるはず。そこでシェアを高めていく」と述べた。

シャープが参考展示したEfficeon搭載試作機 富士通が参考展示した試作機。基板や液晶パネルはむき出しの状態 MoBitSが参考展示したEfficeonのサンプルボード

□トランスメタのホームページ
http://www.crusoe.jp
□ニュースリリース
http://www.crusoe.jp/news/20031015a.html
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〜リーケージ電流をコントロールするLongRun2のプレビューも
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1015/mpf01.htm
【8月12日】Transmeta、Astroの正式名称を「Efficeon」に決定
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0812/transmeta.htm

(2003年10月15日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]


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