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松下、光学補正付12倍レンズ搭載の400万画素機「DMC-FZ10」
~発表会にはライカカメラCOOが登場

10月24日 発売

標準価格:オープンプライス

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 松下電器産業株式会社は、光学式手ブレ補正機能搭載の光学12倍ズームレンズを装備した有効400万画素デジタルカメラ「LUMIX DMC-FZ10」を10月24日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は7万円前後となる見込み。カラーはシルバーとブラックが用意される。

 8月に発売された「DMC-FZ2」の上位モデルで、光学12倍ズームを継承しながら有効画素数を200万画素から400万画素に向上させたほか、マニュアルフォーカス機能などを新たに搭載した。なお、DMC-FZ2は併売される。

 レンズは、非球面レンズ3枚3面およびEDレンズ1枚を含む8群13枚の「LEICA DC VARIO-ELMARIT」レンズ。焦点距離は35mmフィルム換算で35~420mm、開放F値は全域F2.8。DMC-FZ10用に新設計されたもので、EDレンズにより、高倍率/大口径レンズで発生しがちな色収差を低減させた。

DMC-FZ10用に新開発された光学式手ブレ補正機能搭載12倍ズームレンズ。EDレンズにより、色収差を低減させた

 撮影素子は、1/2.5インチ原色フィルタCCD。記録画素数は、2,304×1,728/1,920×1,080/1,600×1,200/1,280×960/640×480ピクセル。1,920×1,080ピクセルはハイビジョン用の設定で、ワイドハイビジョンTVに映して鑑賞するのに向いているという。撮影距離は、ワイド端30cm/テレ端2m~無限遠で、最短5cm(ワイド端)でのマクロ撮影が可能。

DMC-FZ1(左)とDMC-FZ10(右)の比較

 レンズとCCDの大型化により、ボディ全体もDMC-FZ2より一回り大きくなり、本体サイズは138.5×105.7×87.2mm、重量は約550g(バッテリ、メモリカード含む)。

 光学手ブレ補正機能は、従来機では常時機能し、フレーミング時の手ブレを抑える方式(MODE1)を採用していたが、DMC-FZ10では新たに、シャッターを押した瞬間だけ手ブレを補正させる方式(MODE2)も搭載した。

 DMC-FZ2で搭載された絞り優先/シャッター優先モードに加え、マニュアル露出モードが追加され、絞りとシャッター速度を個別に設定し、露出を固定できるようになった。

 また、リング式のマニュアルフォーカス機能が追加。鏡胴横のボタンにより、フォーカスのマニュアル/オートを切り替えられる。マニュアルフォーカス時は、フォーカスリングでピントを調整。その際、液晶モニタ中央に拡大画面が表示され、ピントを合わせやすくなる。

 切り替えボタンは、最下段まで押し込むと「ワンショットAF」モードになり、マニュアルフォーカス時でもオートフォーカスされる。ワンショットAF後も、フォーカスはマニュアル操作できる。

 フラッシュは、光量調整が可能になったほか、ホットシューの装備により外部フラッシュにも対応した。液晶モニタは、2型13万画素の低温ポリシリコンTFT液晶で、EVFも装備。新機能として、ヒストグラムが表示可能になった。

 4コマ/sec、2コマ/secで最大7枚までの連写や、320×240ピクセルで30fps、10fpsの音声付き動画撮影機能を搭載。動画形式はQuickTime Motion JPEGで、メモリカード容量いっぱいまで撮影できる。対応記録メディアはSDメモリーカードとMMC。

 USBを備え、マスストレージクラス、PictBridge、USB DIRECT-PRINTに対応。電源はリチウムイオンバッテリで、液晶モニタON時で約200枚までの連続撮影が可能。

 DMC-FZ10専用の1.5倍テレコンバージョンレンズ「DMW-LTZ10」(35mmフィルム換算420~630mm、F2.8)と、0.8倍ワイドコンバージョンレンズ「DMW-LWZ10」(同28~35mm、F2.8)も同日発表された。発売は12月19日で、価格はDMW-LTZ10が48,000円、DMW-LWZ10が33,000円。

レンズフード未装着時 レンズフード装着時。鏡胴にAF/MF/ワンショットAFの切り替えボタンを装備 内蔵フラッシュオープン時
ホットシューを装備 液晶モニタは2型に大型化された マニュアルフォーカス時にフォーカスリングを回すと、液晶中央に拡大画面が表示される
記録メディアはSDメモリーカードとMMC テレコンバージョンレンズ装着時 ワイドコンバージョンレンズ装着時


●ライカブランドは“変わらないもの”の代名詞

 2日に行なわれた発表会には、ライカカメラのCOOであるラルフ・ケーネン氏が登場し、スピーチを行なった。ケーネン氏は、“全てのものは、変化するが、本質は不変である”という言葉を引き合いに出すと共に、「今はレンズの革命の時代だが、比類なき光学性能による、最高の描写性能、究極の解像力、そして厳しい光線状態においても常に最善の結果が得られる。これがライカなのです」と述べ、ライカブランドが“変わらないもの”の代名詞であるとした。

 質疑応答ではケーネン氏は、松下との協業などについて答え、ピクセルの高精細化が進むデジタルカメラでは、レンズとのマッチングが銀塩カメラ以上に難しく、松下とは月に1回以上直接会って作業したなどと、苦労話を語った。

 また、「マスター・オブ・ライカ」の称号を持つプロカメラマンのルイス・カスタネーダ氏も招かれており、会場ではカスタネーダ氏がDMC-FZ10で撮影した写真が展示された。

ライカカメラのCOOラルフ・ケーネン氏 自ら撮影した写真の前でDMC-FZ10を手に取るプロカメラマン ルイス・カスタネーダ氏

□松下電器産業のホームページ
http://matsushita.jp/
□ニュースリリース
http://matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn031002-3/jn031002-3.html (DMC-FZ10)
http://matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn031002-5/jn031002-5.html (コンバージョンレンズ)
□製品情報
http://panasonic.jp/dc/fz10/
□関連記事
【8月11日】松下、光学12倍ズーム/200万画素デジカメ「DMC-FZ2」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0811/pana1.htm
【2002年10月10日】松下、光学12倍ズーム/200万画素機「DMC-FZ1」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/1010/pana1.htm

(2003年10月2日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]


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