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Microsoft本社 おのぼりさんフォトツアー
〜オプショナルツアーは“ビル会長のお宅拝見”



 Microsoftが報道陣向けに開催したイベント「Innovation in a Wireless World」は、9月2日〜4日(現地時間)に、米ワシントン州レドモンド マイクロソフト通り1番地の本社で開催された(レセプションパーティーなどを除く)。

 日本では「本社建物」というように、本社といえば1つの建物を指すことが多いが、Microsoftの本社は「キャンパス」と呼ばれる広大な敷地だ。キャンパスには100を超える建物が建ち、3万人の従業員が働く。しかも建物はなお新築中だ。以前はキャンパス内の建物の配置を表す看板があったそうだが、あまりに変化が激しいのでなくなってしまったとか。

 イベントのスケジュールは、朝から夕方まで、新製品のプレゼンテーションや開発ラボ見学、グループインタビューなどがぎっしり詰まっており、報道陣はその大半を室内で過ごしていた。もし時間があっても、本社の中をフラフラと歩き回るようなことはできない。セキュリティチェックが厳しいのだ。イベントをこっそり抜け出しても、どの建物にもICカードが無ければ入れないばかりか、自分がいた建物にも戻れない。Microsoft社員の付き添いがなければ。

 とはいうものの、移動のバスの中から、あるいは建物の中を歩いているときに、様子を伺うチャンスもないではない。また、イベント会場以外の場所の見学も、無理を押して実現していただいた。ここではそんなふうに眺めたキャンパスの様子を、写真を中心にお届けする。

●キャンパス点描

イベントが開かれたBuilding 33のコンペンションセンター。建物の番号はできた順で、廃止されたものなどもあるので、番号が飛んでいる コンペンションセンター入り口では巨大SPOT端末が出迎えてくれる コンベンションセンター内部。このようなホールがいくつかある
キャンパス内は緑が豊かだ 100を超えてなお建設中のビル
広大なキャンパスを移動するためのバス イベント会場に食事や飲み物を提供するケータリングサービスの車 随所に飾られた美術品。これは独ダイムラー・ベンツ(当時。現在はダイムラー・クライスラー)からゲイツ会長に贈られた“ベルリンの壁”
Microsoftといえば、オフィスがすべて個室であることで有名。各々が部屋や扉を好きなように飾り付けている。中にはアップライトピアノを持ち込んでいる人もいるとか ソフトドリンクが無料なのもMicrosoft名物。訪問者も、随所にある冷蔵庫から、好きなものを取り出して飲める
広大なカフェテリア。キャンパス内にいくつかある。シアトルらしくスターバックスのコーヒーもあるとか

●MS HOMEで未来の生活を垣間見る

 前述のコンベンションセンターは、その名の通り大規模なカンファレンスや報道イベントのための会場だが、キャンパス内にはほかに「エグゼクティブブリーフィングセンター」という建物がある。こちらは要人や他企業のエグゼクティブのための施設(らしい)。

 ここにはMicrosoftのeHome構想を具体化したショールーム「Microsoft Home」がある。Microsoft Homeは住宅を模した空間で、バイオメトリクス認証鍵を備えた玄関から台所、ダイニングルーム、子ども部屋、書斎などの部屋が作られている。ここに、eHome構想にもとづいた技術が組み込まれ、近未来の生活を実際に体験できるようになっている。モデルとなった住宅は米国のものらしく、実に広大だ。“実際に体験”とは言うものの、娯楽室などという部屋があったりするあたりは、狭いマンション暮らしの筆者には実感がわかなかった。

 ここで展示される技術のほどんどは、まだ商品化されていないもの。まさに研究室から「出来立てほやほや」で、頻繁に新しい技術に入れ替えられるそうだ。だから、撮影も許されなかった。ここではMicrosoftが用意した写真を掲載する。

 ちなみにエグゼクティブブリーフィングセンターには、ビジネス向けの技術を展示するための「Center for Information Worker」もあるが、こちらは改装中で見ることができなかった。10月には完成して公開されるそうだ。

居間、食堂、娯楽室。大型スクリーンはMicrosoft Homeのキモとなる情報端末で、ビデオやデジタル画像、音楽の再生などはもちろん、空調やホームセキュリティのコントロール、通信などにも使われる
台所の調理台にレシピを表示。材料のパッケージに貼られたバーコードやRFタグから、その材料の調理法が自動的に呼び出される。レシピはローカルのデータベースにあるのではなく、.NET技術でインターネットから呼び出す、というのがミソ

●MSミュージアムとカンパニーストア

 Microsoftは若い企業とはいえ、その歴史は30年近くになる。キャンパスにあるMSミュージアムには現在のMicrosoftの取り組みと、初期のMicrosoftの資料となるものが展示されている。その規模は大きくないものの、日本語版のMicrosoft Basicが同社初の海外進出製品として展示されているなど、興味深いものもある。

 ミュージアムと同じ建物にはカンパニーストアがある。こちらは基本的には社員専用の売店で、訪問者は社員のエスコートがないと立ち入れないし、買い物ができない。ここではMicrosoft製品が安価な社員価格で販売されている。たとえばWindows XP Professionalは30ドルだし、Windows Server 2003は100ドル。ただし、訪問者がMicrosoft製のソフトウェアやハードウェアを購入するときは、60ドルという上限が決められている。このほか、Microsoftのロゴが入った衣料品、バッグなど各種グッズが多数販売されていて、こちらに購入制限はない。

ミュージアムとカンパニーストアはひとつの建物に同居 ミュージアム内部は決して広くないが、たくさんの展示が ビル・ゲイツ(当時社長)の初期の名刺。Microsoftのロゴが違うのに注目
Microsoft初の海外ローカライズ製品はMicrosoft Basicだった ExcelとMacintosh。ExcelはもともとMac用ソフトだった なぜか置いてあったCompaqの古いポータブルPC。手前についているのがフルキーボード、ということを念頭に大きさを想像してほしい
カンパニーストア。写真に写っているのは自転車用のジャージ。このほか、ベビー衣料や時計から、なんだかよくわからないオブジェまで、雑多なものが売られている

●ワシントン湖クルーズでゲイツ会長の家を見る

湖上から眺めるゲイツ会長の家。一見豪邸には見えないが……

 Microsot本社があるレドモンドから車で30分ほど走るとシアトル。イチローや大魔神がいる大リーグ球団シアトル・マリナーズで日本人にもおなじみの町だが、シアトルは太平洋といくつかの湖に囲まれた水の町でもある。そんな湖のひとつ、ワシントン湖畔にはMicrosoftのビル・ゲイツ会長兼チーフ・ソフトウェア・アーキテクトの家がある。

 ゲイツ会長の家には、前述のMicrosoft Homeにも使われたような最新技術が導入されており、eHome構想を担当する部署は、ゲイツ会長宅の設備を担当した社員で作られたとか。

 ゲイツ会長の家の設備に興味深々なのはあたりまえだが、そうそう遊びにいけるものではない。ただし、外から眺めることはできる。ワシントン湖(と、ワシントン湖につながっているユニオン湖)を巡るクルーズ船に乗れば、ゲイツ会長宅の沖に連れて行ってくれる。

 たくさんの寝室とバスルーム、プール、専用桟橋とボートハウス、広大な地下駐車場などを備える、まさに豪邸なのだが、湖上から眺めるとそんなふうには見えないのが意外だ。

□Microsoftのホームページ(英文)
http://www.microsoft.com/
□Microsoft 採用情報ページのキャンパス紹介(英文)
http://www.microsoft.com/careers/mslife/locations/corpcampus.aspx
□Microsoft Campusの地図
http://www.microsoft.com/careers/images/campus_map.gif
□U.S.Newsによるゲイツ会長の家の解説
http://www.usnews.com/usnews/nycu/tech/billgate/gates.htm
□関連記事
【9月9日】Microsoft、ハードウェア開発ラボを公開
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0909/ms.htm

(2003年9月10日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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