IBM、今夏よりNVIDIAの次世代GPUを製造

[an error occurred while processing the directive]

3月26日(現地時間) 発表

　米IBMと米NVIDIAは26日(現地時間)、NVIDIAの次世代GPUの製造に関する戦略的提携を結ぶことで合意したと発表した。

　この合意により、NVIDIAはIBMの持つ包括的なファウンダリサービスと製造技術を利用できるようになる。

　製造を行なうのは米ニューヨークのEast Fishkill工場。同工場は、IBMが25億ドルを投じて昨年竣工した300mmウェハ対応工場で、銅配線、SOI (silicon-on-insulator)、低誘電(Low-K)層間絶縁膜など、高度な製造技術を有する。

　IBMは今夏にも新GPUの製造を開始する予定で、数年内には65nmプロセスの採用も見据えている。

　GeForce FX 5800 (NV30)は、TSMCの0.13μmプロセスを採用しているが、歩留まりの悪さから製造に手間取っていると言われている。そのため、それまでハイエンドGPUで常に最先端を走っていたNVIDIAだが、現在は、同じくTSMCを利用するATIに後塵を拝する形となっていた。

　なお、TSMCも、NVIDIAと共同で26日(現地時間)にリリースを出しており、TSMCが今後もNVIDIAのプライマリファウンダリであり続けることを再確認した、としている。

(2003年3月27日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]