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National Semiconductor、Geode事業から撤退
~TSMCとの製造協定など、大規模な構造改革

National Semiconductor
Geode SC1400

2月20日(現地時間)発表



 米National Semiconductor(NS)は20日(現地時間)、インフォメーション・アプライアンス(IA)と携帯電話関連事業の売却や、外部への製造委託、人員整理を含む構造改革計画を発表した。

 構造改革の目的は、投資利益率向上とコスト構造合理化による収益向上としている。

 構造改革の内容は、次の3つからなる。1つめは、x86アーキテクチャの組込統合CPU「Geode」ファミリーを持つIAユニットと、セルラー・ベースバンド事業の売却。外部アドバイザと契約を結び、売却先を探すとしている。売却完了までは同社が事業を継続するとしている。

 2つめは台湾のファウンドリ企業Taiwan Semiconductor Manufacturing Corporation(TSMC)との長期技術・製造協定締結で、0.15μm以下のプロセスのウェハをTSMCが製造し、NSに提供する。発表においてNSのブライアン・ハーラ会長は「(NSは)300mmウェハ・プラントに必要とされる巨額の投資にコミットすることなしに、最新の製造ラインを利用し製品の提供を続けることが可能になります」と述べており、TSMCとの提携により、プロセスの微細化と300mmウェハ対応Fabへの投資を、NSが回避した形になっている。

 3つ目は世界的な人員削減で、製造、開発、サポート関連の人員を再編し、世界で約500人の従業員を削減するとしている。

 これらの施策のため、2月23日に終了する第3四半期に、構造改革費用として約3,500万~4,500万ドルの特別損失を計上する。これにより、5月25日に終了する第4四半期に、約1,500万ドルの経費節減効果があるしている。

 Geodeは、組込向けにビデオ機能やノースブリッジ機能を統合した、x86アーキテクチャのCPU。Cyrixのx86互換CPUに端を発する製品で、'97年にNSがCyrixを買収し、組み込みCPUとしてNSが製造してきた。

□National Semiconductorのホームページ(英文)
http://www.national.com/
□ニュースリリース
http://www.national.com/JPN/news/item/0,3015,377,00.html
□関連記事
【2月13日】【元麻布】未来のリビングルームはx86だらけ?
~National SemiconductorのMichael Polacek本部長に聞く
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0213/hot243.htm

(2003年2月21日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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