会期:1月21日~23日 株式会社タカラはコナミ株式会社と共同で、「2003 コナミ・タカラ 新商品合同発表会」を開催した。会場は東京国際フォーラム。23日は一般公開日となっているが、展示を行なうのはタカラのみとなる。 展示内容は、ゲームやおもちゃがメインでPCに直接関連した商品は少ないが、タカラはケータイ感覚で利用できる多機能IP TV電話などを展示している。ITに対するおもちゃメーカーならではの発想・アプローチを垣間見ることができるよい機会となっている。なお、ここに紹介する商品は全て参考展示品で、外観は変更になる場合がある。 ●簡単さを追求した実売5万円台の多機能IP TV電話 タカラモバイルエンターテインメントが参考展示していた「IPテレビ電話(仮称)」は、ポータブルCDプレーヤーを彷彿とさせる丸形のスタイリッシュなデザインを採用したIP TV電話。6月~7月の発売を予定しており、実売価格は5万円前後となる見込み。 ADSLモデムにEthernet接続することで、単体でIP TV電話として利用できる製品。ふたを開けると、QVGA表示対応の3.5型反射型STN液晶ディスプレイと、電話風の操作キーが現れる。本体上部には10万画素のCMOSカメラも内蔵されており、相手の顔を見ながら通話できる。 メールの作成機能や、ホームページの閲覧機能も搭載。液晶ディスプレイには、「ビジュアルアナログ時計」を始めとした待ち受け画面を表示することも可能。 プロトコルは、VoIPにH.323/SIP、映像にH.263、音声にG.711を使用しており、QCIF(176×144ドット)の映像を最大15fpsで送受信できる。 400MHz CPU、メモリ16MBを搭載し、OSにLinuxを採用するなど、内部的にはPCに近い構成となっているが、製品化にあたって同社では、とにかく簡単に使えることを追求し、機能も必要なものだけに割り切ったと説明している。 必要な環境はADSL以上の回線のみとなっているが、ISP内に専用サーバーを設置する必要があるため、利用できるISPは限定される。この点について同社では、積極的にISPに働きかけ、対応を呼びかけていく予定。利用料金は定額制となる。
●留守電の要領で使えるTV/ビデオ遠隔操作リモコン 「リモるす(仮称)」は一般電話回線につないで利用するロボット型TV/ビデオ用遠隔操作リモコン。早い話が、学習リモコンを電話回線につないで、外出先からビデオの予約録画ができるようにした商品。 リモるすをオンにして電話をかけると、6回目のコールが終わった時点でリモるすが着信し、応答メッセージが流れる。その案内に従って電話のボタンを押すことで、ビデオの録画予約ができる。 録画は即時開始と2件までの予約ができ、予約の確認もできる(ビデオデッキで設定した予約は除く)。 接続は、付属の分岐コネクタを使って電話と並列につなぐだけ。そのため、電話機の留守電機能はOFFにする必要がある。その代わり、リモるすには1件だけメッセージを録音できるようになっている。 発売は5月の予定で、予価は4,980円。リモるすは、ビデオの予約以外にもTVのON/OFFもできるが、エアコンや照明など他の家電も操作できるものも企画中だという。 ●メールを読み上げる“タマちゃん”型(?)ぬいぐるみ どことなく“タマちゃん”を思わせる「Yo!メール(仮称)」は、メールの読み上げ機能を内蔵した据え置きのUSB接続アザラシ型マスコット。 ……と言うと聞こえはいいが、実はメールの読み上げは添付のソフトウェアによる機能で、この商品は単にスピーカを内蔵しただけの人形。USBも単なる本体内のスピーカアンプの給電専用で、Yo!メールはUSB以外にPCのスピーカ出力とオーディオケーブル接続しないと機能を果たさない。 逆に言うと、この本体がなくても、ソフトさえインストールしてしまえば、全ての機能が利用できる。それを言ってしまうと、本体の存在意義がなくなってしまうのだが、ぬいぐるみ自体がメールを読み上げてくれることで、ともすれば孤独になりがちな現代人の寂しさを紛らわせてくれるところにこの商品の価値はある……と思われる。 発売は5月の予定で、予価は4,980円。対応OSはWindows 98/Me/2000/XP。
●その他、会場で見かけたものたち □タカラのホームページ (2003年1月22日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
【PC Watchホームページ】
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