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マイクロソフト、PCの遠隔操作が可能な無線ディスプレイ「Smart Display」

左からマイクロソフト キース・ホワイト氏、NECカスタマックスマーケティング本部長高塚 栄氏、富士通パーソナルビジネス本部長代理山本正己氏、マイクロソフト 宗像 淳氏

1月14日発表



 マイクロソフト株式会社は、PCを遠隔操作できる無線ディスプレイ「Smart Display」を国内で正式発表した。

 Smart Displayは、Windows XP Professionalの「リモートデスクトップ」機能を応用したもので、無線でホストPCと接続したSmart Displayから、PCを遠隔操作できるのが特徴。Smart Display側にはリアルタイムでホストPCの画面が表示され、通常のPCを操作する感覚と変わらない操作ができる。

 OSとしてWindows CE .NETをベースとした「Windows CE for Smart Displays」を搭載し、ホストPCが無い状態でもスタンドアロンでWebの閲覧が可能。

 Smart Displayの液晶パネルはタッチパネル方式で、画面を軽く指先で触れることで操作する。また、本体にはカーソルキーに相当するボタンが配置されているほか、ソフトウェアキーボードも表示可能で、基本的にはSmart Displayだけですべての操作が可能になっている。

 ホストとなるPCはOSにWindows XP Professional(SP1)を搭載していることが必須となり、何らかの無線機能も必要となる。当初発売されるNECおよび富士通の製品では、前者が同社バリュースターシリーズをはじめとする、動作確認済み機種のみのサポート、後者は液晶一体型デスクトップ「Lシリーズ」へのバンドル販売という形になり、正式にサポートする機種は限られたものとなる。

 また、現時点では無線方式がIEEE 802.11bの製品のみが出荷される予定のため、MPEG-2の再生など、広帯域が必要とされるものは利用できないが、将来的にはIEEE 802.11aまたは11gに対応することも可能としている。また、DirectXなどを使ったゲームなども、基本的には動作しないものが多いという。

 発表会では、マイクロソフト執行役員ニューメディア&デジタルデバイス本部本部長の宗像 淳氏が挨拶し、「Smart Displayは、電話機に対する子機のようなイメージでPCを使えるようにしたもの。Windowsをいつでもどこでも利用できるようになる」などと語った。

 引き続き同社エンベディッドアプライアンスグループ シニアディレクターのキース・ホワイト氏がプレゼンテーションを実施し、「Smart Displayはディスプレイデバイスの真の進化」と述べ、「電話機も昔は有線に縛られていたが、ワイヤレスになることによって使い方が広がった。パソコンもワイヤレスで利用することで、いつでも、どこでも自然にWindowsを利用できるようになる」と説明した。

マイクロソフト執行役員ニューメディア&デジタルデバイス本部本部長の宗像 淳氏 マイクロソフト エンベディッドアプライアンスグループ シニアディレクターのキース・ホワイト氏

リビングでTVを視聴しながらSmart Displayを操作する、マイクロソフト ニューメディア&デジタルデバイス本部マーケティング部 部長の御代茂樹氏 キッチンでの利用を想定したデモ

 マイクロソフトが行なったベータテストによると、Smart Displayを使うことによって、テスターの50%以上は、パソコンが設置されている部屋以外で利用するようになったという。また、約70%以上のテスターが有効なデバイスであると評価し、その理由としては、リビングなどでリラックスして利用できるから、というものが多数を占めたという。

 発表会でも、“リラックスして自然体で利用できる”ことをアピールするため、ステージ上に居間やベッドルーム、キッチンなどを設置し、実際の利用シーンを想定したデモが実施された。

 TVを視聴しながらの利用では、サッカー中継を見ながら出場選手の情報をインターネットで調べるなど、何かをしながら気軽に使える点を強調。また、家族で旅行の計画を立てるときなども、わざわざパソコンがある部屋に集まる必要もなく、リビングで自然に活用できるとした。

 キッチンでの利用シーンでは、主婦が仕事を中断することなく、片手間にパソコンを利用するための手段に最適とした。Smart Displayでは本体に防滴加工が施されており、ある程度は汚れや衝撃に強く、ラフな利用スタイルに適しているという。

 このほか会場では、先日米国で開催された2003 International CESにおいて発表されたHDD搭載メディアプレーヤ「Media2GO」についてもアナウンスされたが、特に情報のアップデートはなく、製品展示も行なわれなかった。

 発表会後の質疑応答では、価格が10万円前後と高価な点について質問され、「発売当初は、価格よりも、機能に重点を置くスーパーユーザーが主なターゲットになる。また、一度市場に出てしまえば、主婦や子供を中心としたより広い層にも需要があると考えており、結果的に価格は引き下げられていくだろう」と説明した。

 また、リモートデスクトップの仕様と同様にSmart DisplayもPCと1対1でしか利用できない点については、「将来的には次世代OSのLonghornで複数セッションに対応し、複数のSmart Displayから1台のPCを同時に利用できるようにする」ということを明らかにした。

会場に展示された富士通のSmart Display。液晶一体型の「Lシリーズ」にバンドルして販売される予定。重量は約1kg前後 本体上部にはSDメモリーカードスロットを搭載する

USBポートを装備し、マウスやキーボードを接続可能 本体右側面にはボリュームダイアルやヘッドフォンジャックを搭載

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/releases03/011403sd.asp
□関連記事
【1月14日】NEC、Smart Displayクライアント「SD10」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0114/nec.htm

(2003年1月14日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]


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