会場:Las Vegas Convention Center、Las Vegas Hilton、Alexis Park
毎年、年明けに行なわれるデジタル機器関連の展示会であるInternational CESが、今年も米国ネバダ州ラスベガスにあるラスベガスコンベンションセンター(Las Vegas Convention Center)において、9日(現地時間)より開催される。 International CESは、CES(Consumer Electronics Show)の名前の通り家電に関する展示会だが、年を経るごとにIT業界率が上がってきている。今年はその度合いがさらに上がって、基調講演のメンツはほとんどがIT関連企業となっており、IT分野と家電分野の統合を印象づける展示会になりそうだ。 ●基調講演のスピーカーにはIT業界のお歴々がずらり 今回のInternational CESでは、8日(現地時間)の夕方にMicrosoftの会長兼CSA(最高ソフトウェア責任者)ビル・ゲイツ氏が基調講演を行なう。その後、9日(同)にはソニー社長兼COOの安藤国威氏、Dell Computer社長兼CEOのマイケル・デル氏、Intel社長兼CEOのクレイグ・バレット氏の基調講演(および講演)が行なわれ、10日(同)にはTexas Instruments会長、社長兼CEOのトム・エンジバス氏、RealNetworks会長兼CEOのロブ・グラーザー氏による基調講演(および講演)が行なわれる予定となっている。 家電の雄ソニーは別として、それ以外の企業はIT業界のキープレーヤーと言える企業であり、このリストがそのままIT関連企業の展示会であるCOMDEXの基調講演でも不思議ではない。こうしたことからも、これらの企業が今後家電分野に注力していきたいと考えていることが伺える。また、CESが従来の家電という枠から抜け出して、COMDEXがカバーしていたIT分野をも取り込んだ総合的なイベントに変化していることを見て取ることができる。 ●SPOT、新メモリースティックなど注目製品も発表予定 今回のCESでは、いくつかの注目製品が明らかになる予定だ。8日の基調講演に登場するMicrosoftのビル・ゲイツ氏はCOMDEX/Fallの基調講演で若干ふれたSPOT(Smart Personal Object Technology)に関して、より詳細な説明をする予定だ。COMDEX/Fallではさわりが説明されただけだったが、今回は詳細が明らかにされ、ベンダーによる具体的な製品も公開される見込みだ。 また、ソニーの安藤社長は、同社が計画している新しいメモリースティックの構想を明らかにする見込み。この発表では、メモリースティックの大容量化や高速化などが語られるだろう。ソニーのPCやデジタルカメラなどメモリースティック関連商品を検討しているユーザーは要注目の発表だ。 このほか、携帯電話ベンダ、PCベンダなども出展しており、PCやPDAなどで新製品が発表/展示される可能性も高く、こちらも要注目だ。 ●明日のゲイツ氏の基調講演より実質スタート CESの展示会は、9日(現地時間)から開始されるが、その前日夕方にビル・ゲイツ会長兼CSAによる基調講演が行なわれ、それが実質スタートとなる。開始前々日となる本日は、会場の設営が進んでおり、各種看板の取り付けやブースの組み立てなどが行なわれていた。明日は報道陣向けの記者発表会や各種の発表が行なわれる予定となっている。 PC Watchでは、International CESのレポートを随時掲載する予定。また、僚誌のAV Watch、GAME Watch、ケータイWatchでも随時レポートを掲載していく予定だ。
□2003 International CESのホームページ(英文) (2003年1月9日) [Reported by 笠原一輝@ユービック・コンピューティング]
【PC Watchホームページ】
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