12.1型液晶搭載で重さ1kgを切る「Let'snote LIGHT T1」登場!
~松下電器の底力が感じられる超軽量マシン



Let'snote LIGHT T1

 松下電器から登場したLet'snote LIGHT T1は、12.1型液晶を搭載しながら、重さ1kgを切るという驚異的な軽さを実現したモバイルノートだ。

 今回は、今年春に登場した10.4型液晶搭載モデルLet'snote LIGHT R1シリーズのユーザーの要望から誕生したLet'snote LIGHT T1の魅力を紹介していきたい。



●まるでモックアップかと思うほどの軽さを実現

 松下電器のLet'snote LIGHT T1は、重さ約999g(CF-T1RDAXR)を実現したB5ファイルサイズの1スピンドルノートであり、12.1型液晶搭載ノートとして、世界最軽量を誇る。Let'snote LIGHTといえば、今年春に登場した10.4型液晶搭載のLet'snote LIGHT R1が、やはりXGA液晶搭載ノートとして世界最軽量となる約960gを実現したことが、まだ記憶に新しい。Let'snote LIGHT T1は、Let'snote LIGHT R1シリーズより大きな液晶や広いキーボードを求めるユーザーの声に応える形で誕生した、新シリーズとなる。

 Let'snote LIGHT T1には、999gモデル(最軽量モデル)のCF-T1RDAXR、40GBモデルのCF-T1RCAXR(重量は約1,045g)、無線LANモデルのCF-T1RWAXR(重量は約1,070g)という3つのモデルが存在するが、ここでは最軽量モデルのCF-T1RDAXRを試用した。

 Let'snote LIGHT R1を初めて手にしたときも、その軽さに驚いたものだが、Let'snote LIGHT T1を持ったときの衝撃はそれ以上であった。誇張ではなく、中身が入っていないモックアップかと思ったくらいである。

 単純に重さだけを比べると、Let'snote LIGHT R1よりLet'snote LIGHT T1のほうが数十グラム重いはずだが、持ってみると逆にLet'snote LIGHT T1のほうが軽く感じる。その理由は、人間が物を持ちあげる際に、その物体の大きさを見てこのサイズならこれくらいの重さのはずだと、無意識にある程度の予測をしているからだと思われる。基本的に同じ重さのものなら、体積が大きいほど軽く感じることが多い。つまり、体感的な重さというのは、その物体の比重にかなり左右されるのだ。

 Let'snote LIGHT T1は、Let'snote LIGHT R1よりも一回り以上大きな12.1型液晶を搭載しながら、重さはわずか40g程度しか増加していないため、比重はむしろ軽くなっているのである。非常に大ざっぱな計算だが、Let'snote LIGHT R1/T1のボディを、カタログに掲載されているサイズ(厚さは幅があるので平均値を採用)の直方体に近似して体積を求めると、Let'snote LIGHT R1の体積は、24×18.3×3.04=約1,335立方センチメートル、Let'snote LIGHT T1の体積は、26.8×21×3.26=約1,835立方センチメートルとなる。したがって、Let'snote LIGHT R1の比重は、960/1,335=約0.72、Let'snote LIGHT T1の比重は、999/1,835=約0.54となる。つまり、Let'snote LIGHT T1は、同体積の水の約半分程度の重量しかないわけだ。Let'snote LIGHT T1がいかに軽いかということが、理解できるだろう。

本体のサイズは、デジタルカメラマガジンやDOS/V POWER REPORTなどとほぼ同じ大きさである 今回試用した製品の重量を実際に計測してみた。公称では999gだが、実測値は978gとさらに軽かった(ただし、今回試用した製品は正式出荷前の量産候補品であり、量産品とは細部が異なっている可能性がある)


●無線LANや40GB HDDを搭載した上位モデルも用意される

 Let'snote LIGHT T1の最大の魅力はその軽さだが、もちろんノートPCとしての基本性能についても不満はない。CPUには、超低電圧版モバイルPentium III 866MHz-Mを搭載し、チップセットとしてグラフィックスコア統合型のIntel 830MGが採用されている。メモリは、標準で128MB(40GBモデルや無線LANモデルでは256MB)だが、MicroDIMMスロットを1基装備しており、最大384MB(40GBモデルや無線LANモデルでは最大512MB)まで増設することが可能だ。

 HDD容量は20GBだが、40GBモデルや無線LANモデルでは、40GB HDDが採用されているので、20GBでは足りないという人は、40GBモデルや無線LANモデルを選べばよいだろう。Let'snote LIGHT T1でも、Let'note LIGHT R1と同じく、HDDが緩衝材で覆われており、30cm落下耐衝撃試験をクリアしている。筐体には、Let'snote LIGHT R1と同様に、マグネシウム合金が採用されており、剛性も高い。

 Let'snote LIGHT R1は、10.4型液晶パネルが採用されていたが、Let'snote LIGHT T1では、一回り以上大きな12.1型液晶パネルが採用されている。

 解像度はどちらもXGA(1,024×768ドット)で変わらないが、Let'snote LIGHT T1のほうがドットピッチが大きいため、文字やアイコンが大きく表示されてみやすい。視力がよければ10.4型XGA表示でもそれほど気にならないかもしれないが、やはり長時間使うと10.4型XGA表示よりも、12.1型XGA表示のほうが目の疲れが少ない。

 インターフェースも、B5ファイルサイズノートとしては十分合格点をつけられる。特にUSB 2.0対応ポートを2基装備していることは評価できる。ちなみに、Let'snote LIGHT R1シリーズの最新モデル(CF-R1NCAXR)でも、USBポートを2基装備しているが、そのうち1つはUSB1.1対応で、USB 2.0対応は1ポートとなっている。

 PCカードスロット以外に、SDメモリーカードスロットを装備しているので、SDメモリーカード対応のデジカメなどと連携して使う際にも便利だ。ただし、SD I/Oには非対応である。もちろん、56kbps対応モデム機能や100BASE-TX/10BASE-T対応のLAN機能も内蔵している。

 さらに、無線LANモデルでは、IEEE 802.11b準拠の無線LAN機能を内蔵している。ホットスポットの普及も進んでいるので、携帯性を重視したモバイルノートでは、無線LANの利用シーンも増えてくるであろう。無線LANモデルは、メモリ容量やHDD容量も大きいので、予算が許せば、無線LANモデルを購入することをお勧めしたい。

底面にMicroDIMMスロットを装備。256MBのMicroDIMMを装着することで最大384MBまでメモリを増設可能 Let'snote LIGHT T1の左側面。左から、ACアダプター接続ポート、外部ディスプレイ、USB 2.0×2、LAN(RJ-45)、モデム(RJ-11)、SDメモリーカードスロットの順に並んでいる Let'snote LIGHT T1の右側面。こちら側には、PCカードスロットが用意されている


●キーボードやポインティングデバイスの使い勝手も良好

キーボードのピッチは約19mmで、手の大きな男性でも快適にタイピングできる。配列にも無理なところはない

 Let'snote LIGHT T1は、Let'snote LIGHT R1に比べてサイズが一回り大きくなったことで、キーボードもより使いやすくなっている。Let'snote LIGHT R1のキーボードのキーピッチは約17.5mmであり、B5サイズノートとしては標準的なピッチであるが、デスクトップPCのフルキーボードに慣れている人にはやや窮屈に感じられることもある。それに対し、Let'snote LIGHT L1のキーボードのキーピッチは約19mmで、フルキーボードとほぼ同等であり、手の大きな人でも快適にタイピングできる。

 また、Let'snote LIGHT R1では、比較的頻繁に用いられるPgUpキーおよびPgDnキーとカーソルキーが共用になっていたが(Fnキー+カーソル上下でPgUpおよびPgDnとなる)、Let'snote LIGHT T1では、キーの数が2つ増え、PgUpキーとPgDnキーが独立したことも特筆できる。逆T字型配列のカーソルキーがスペースバーなどよりもさらに下側に配置されたことも、改良点として挙げられる。

 ポインティングデバイスとしては、Let'snote LIGHT R1と同様に、円形の「ホイールパッド」が採用されている。初代Let'snote LIGHT R1の登場時には、そのデザインに機能的な必然性が感じられないという意見もあったが、ホイールパッドユーティリティが登場したことによって、そのデザインが活かされることになった。

 ホイールパッドユーティリティは、パッドの周囲をくるくる指でなぞることで、マウスのホイールと同じ機能(上下スクロール機能)を実現するユーティリティである。パッドが円形であるため、どこまでも連続的にスクロールできるので便利だ。なお、ホイールパッドユーティリティは、2代目Let'snote LIGHT R1(CF-R1PCAXR)以降でプリインストールされているが、初代Let'snote LIGHT R1(CF-R1RCXR)ユーザー向けに松下電器のWebサイトで無償公開されている( http://www.pc.panasonic.co.jp/pc/support/software/2002/020606.html )。

ホイールパッドユーティリティの設定画面。スクロール機能のオンオフやスクロール速度などを設定できる スクロール操作を行なう範囲(青色で表示されている)も変更可能だ


●軽さとバッテリ駆動時間を両立させたモバイルノートとして、完成度は高い

 Let'snote LIGHTシリーズは、単に軽いだけでなく、バッテリ駆動時間が長いことも魅力である。携帯性を重視したモバイルノートでは、持ち歩いて使われることが多いため、バッテリ駆動時間の長さは重要なポイントとなる。

 Let'snote LIGHT T1では、低消費電力設計を推し進めたことで、4セルバッテリを採用しながらも、約5時間という長時間駆動を実現している。バッテリ駆動時間の長さに関しても、トップクラスの値である。バッテリパックの重量も約206g(実測)と軽いので、海外出張の際などでも、もう1個バッテリを持っていけば、安心して利用できるだろう。

7.4V、4.4Ahのバッテリパック。バッテリパックは、Let'snote LIGHT R1シリーズと共通になっている バッテリパックの重量も約206gと軽い ACアダプターもPCカードをちょっとスリムにした程度のサイズで、コンパクトにまとまっている

 Let'snote LIGHT T1は、松下電器が長年に渡って培ってきたモバイルノートに関する技術が詰め込まれた製品であり、その完成度は非常に高い。Let'snote LIGHT R1の軽さは魅力だが液晶やキーボードがちょっと小さいと感じていた人には、まさに待望の製品であろう。Let'snote LIGHT R1の登場からわずか8カ月ほどで、Let'snote LIGHT T1を投入した松下電器の高い技術力には、素直に敬意を表したい。

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【11月21日】【大河原】T1シリーズは、レッツノート「復活3部作」の第2幕!
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/1121/gyokai38.htm

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(2002年11月26日)

[Reported by 石井英男@ユービック・コンピューティング]


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