Apple expo 2002 展示会場レポート
〜デジタル・ハブとしてのMac OS Xを再認識するアップルブース

日時:2002年9月10日〜14日(現地時間)

会場:Palais des Congres(基調講演)
   Paris Expo ,Porte de Versailles(展示会場)



  展示会場となるParis Expoは、パリ市の15区「Porte de Versailles」に位置する。このコンベンション施設は、敷地のなかに大きさや構造の異なる展示ホールがいくつも点在するタイプで、例えていえば以前の晴海展示場を巨大にしたようなイメージ。交通アクセスも良く、そばには地下鉄12号線の駅があるほか、パリ市内を囲むように走る高速道の出口からも近い。

 今年のApple expo 2002も、一昨年と同じく第4ホールを使って行われている。このホールの規模は、ざっと東京ビッグサイトの東館片側にあたる1〜3ホールと同程度で、近年のMacworld/Tokyoよりも広い展示エリアが使われている。

●iアプリケーションを中心にテーマ別展示のアップルブース

 主役たるApple Computerのブースは、入り口から入るとほぼ最奥部に近いエリアに配置されている。ブース内の構成は、ここ数回の同社の出展傾向と変わらず、中央に配置したシアター形式のプレゼンテーションステージを、周囲三方の長い展示台が囲みこむようなスタイルだ。ステージと展示台のスペースが広く取ってある分、ゆったりと展示を見たりデモ機に触れたりすることができる。

 既報のとおり、今回は新ハードウェアの発表がなかったこともあって、会場直後や基調講演会場からのシャトルバスが到着した後も、それほど同ブースに来場者が殺到することもなく、終始ゆったりと来場者の出入りが続いていた。

 まったくの新機種が存在しない分、展示はMac OS Xのデジタル・ハブとしての性格をより明確にするような形で行なわれている。デモ機に使われているのはeMacと17インチiMacが中心。映像ならiMovie+iDVD、写真ならiPhoto、音楽はiTunesとお馴染みのiアプリケーションのカテゴリ別に展示台がしつらえてある。また、出荷が始まって間もない新PowerMac G4がクローズアップされている他、ソリューションにあわせて現行モデルを使い分けてデモを行なっていた。ちなみに、年末に発売が予定されているXserve向けのハードウェアRAIDユニット「Xserve RAID」の実機が一般向けに公開されたのは初めてと思われる。

 通路を挟んで壁際には、“Jaguar”ことMac OS X 10.2を販売するエリアが設けてある。価格は139ユーロで、ほかにTAXが必要。購入者にはTシャツのプレゼントも行われていた。2年前はMac OS Xのパブリック・ベータを求める長い行列ができていたが、今回はすでに市中に出回っている製品とあって、購入者もぽつりぽつりという感じだ。それでも、すぐ横でデモをやっている効果もあってか、購入者がとぎれることはなかった。

ブース中央にあるシアター形式のプレゼンテーションステージ。周囲の展示台とは十分なスペースが確保されたゆったりとした配置 この日のプレゼンテーションのスケジュール。プレゼンテーションステージで使われる言語は、フランス語と英語 ブース横では“Jaguar”が販売されている。簡単なApple Storeとして機能しており、eMacに必要事項を入力して製品を購入。Tシャツがおまけ
ハードウェア製品では最新のPowerMac G4。製品としての紹介の他、Final Cut Pro3などの利用に適したハードとしての紹介も 一般向けには初めて実機が公開されたものと思われるXserve用のハードウェアRAIDユニット「Xserve RAID」。年内の正式発表と発売を予定 Quartz Extreamの効果を紹介する専用のデモアプリ。右のメーター表示はFPSとCPUの負荷を示す。スクリーンエフェクトと回転するオブジェクトの表示でFPSはほぼ30。QEをOFFにすると、数フレームの表示に減少するうえ、CPUの負荷も増すのがわかる

●「iCal」、「iSync」のデモに欠かせないBluetoothと「T68i」

もっとも長い展示台を埋めつくす「iCal」と「iSync」を中心としたデモエリア

 同日から無償ダウンロードの始まった「iCal」のゾーンでは、基調講演でジョブズCEOがデモした内容を確認すべく多くの来場者がデモ機に向かっていた。

 デモ機は2台単位で「iSync」のデモ機と交互に配置されている。このエリアのデモ機にはAppleStoreで販売されているBluetoothユニットがUSBポートに装着されているほか、ソニーエリクソンの携帯電話「T68i」が用意されている。この構成でBluetoothを使ったアドレスの転送や、Mac OS X 10.2で強化された新しいアドレスブックからの直接の発着信の様子などを、リクエストに応えてスタッフがデモしてくれる。

 ヨーロッパ中からの来場者に応対するため、スタッフのネームプレートには対応できる言語を示す国旗がシールになって貼られているのもEUでの展示会ならではの光景だ。

デモ機にはひとりずつAppleのスタッフがついて、機能や操作方法の説明をしてくれる。やはりフルに機能を使いこなすには現状「T68i」が不可欠とあって、この携帯についての質問も多いようだ Apple expo 2002の展示会場になっているParis Expoの第4ホール。ホールの一方の壁がガラス張りで外光が入るおしゃれなデザイン。iMacのポスターにある「Connectez」は「つなげて(使ってね)」というニュアンスか 地下鉄駅のホームにはApple expo 2002開催を告知するこんな大判のポスターもある。ほかにもバス停などに多数のポスターが貼られており、およそ一週間のあいだ、パリの街中ではiMacがかなり目立つ

□Apple expo 2002のページ(英語)
http://www.apple-expo.com/uk/home/index.html
□iCalのダウンロード
http://www.apple.co.jp/ical/
□iCalのニュースリリース
http://www.apple.co.jp/news/2002/sep/11ical.html
□関連記事
【2000年9月14日】Apple expo 2002 アップルブースレポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000914/paris02.htm

(2002年9月11日)

[Reported by 矢作 晃]


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