NEW PRODUCTS TESTREPORT |
ソーテック | ||
PC STATION GX4200AVR | ||
DVD-R/RWドライブを搭載した“遊べる”デスクトップマシン | ||
TEXT:橋本新義 Shingi Hashimoto |
マザーボードにはECSのL4S5MGを採用。多機能ながらケース内はすっきりとまとまっている |
本機は同社のデスクトップ機のラインナップにおいて、ミドルレンジに位置する製品だ。その最大の特徴はPentium 4 2.0A GHzとDVD-R/RWドライブを採用しながらも、直販価格で169,800円を実現するという高いコストパフォーマンスである。とくに、低価格機にありがちな、“一点豪華主義”、裏を返せば“目玉機能以外の仕様はチープ”といった部分がほとんど見られない。確かにコスト優先の仕様ではあるが、バランスのよいパーツ構成となっているのだ。
その性格がよく表われているのが、DVD-R/RWドライブとマザーボードで、前者にはパイオニアの「DVR-104」が、後者にはECSの「L4S5MG」が採用されている。前者は等倍速のDVD-RW書き換えと2倍のDVD-R書き込み性能を持つ、DVD-R/RWドライブのリファレンスとも言うべき製品だ。
一方、後者はSiS650チップセットを搭載したmicroATXフォームファクタのマザーボードだ。基本的な動作、高負荷時の安定性ともにしっかりとしているという、ここ最近のECSの特徴がよく表われたパーツである。メインメモリはPC2100 DDR SDRAMを256MB搭載している。ビデオ機能はチップセット内蔵となるが、AGPスロットが空いているため、ビデオカードを使ってのアップグレードも可能だ。
メモリースティックスロットのほか、IEEE 1394、PCカードスロットなど多彩なインターフェイスを備える |
テレビチューナーカードはビデオキャプチャチップにConexantのFusion878Aを搭載した一般的なもの |
さらに、ソーテックマシンの新たなウリであるメモリースティックスロットも搭載されている。マジックゲートには非対応だが、現在家庭用PCに要求されるインターフェイスの大部分を備えていると言ってもよいだろう。
このように高機能なハードに対して、ソフトウェアに関しても、DVD作成ソフトとしてデータ書き込み用の「Drag'n Drop CD」と、DVD-Video作成用の「Ulead DVD MovieWriter SE」の2本や、テレビ視聴・録画用ソフト「Tideo TV 2.1」など、豊富に用意されている。ただし、半数程度はプリインストールではなく、付属CD-ROMからユーザーがインストールする必要がある。出荷時のソフトウェア構成がシンプルである点は評価できるが、目玉機能であるDVD作成ソフトや、テレビ視聴用ソフトを使用する場合にもインストールが必要となる点は評価が分かれるところだろう。
こうした惜しい点もいくつか残るが、総合的にはバランスのよいシステムと言える。サウンド出力のホワイトノイズの少なさや、クーラーの静音性といった細かい点に関しても、現在の水準以上の優れたレベルでまとめられている。DVD-R/RW搭載機を検討中のユーザーには、間違いなく有力な選択肢となるだろう。
・製品名:PC STATION GX4200AVR
・標準価格:169,800円
・問い合わせ先:株式会社ソーテック
・TEL:0120-911-888
・URL:http://www.sotec.co.jp/
・CPU:Pentium 4 2.0A GHz
・チップセット:SiS650
・メモリ(最大):PC2100 DDR SDRAM 256MB(1GB)
・HDD:80GB(Ultra ATA/100)
・FDD:なし
・DVD-R/RWドライブ:DVD-R書き込み最大2倍速、DVD-RW書き換え等倍速、CD-R書き込み最大8倍速、CD-RW書き換え最大4倍速、DVD-ROM読み出し最大6倍速、CD-ROM読み出し最大24倍速
・ビデオ機能:SiS650内蔵
・ビデオメモリ:SMA方式によりメインメモリの一部を共用(16MB)
・ディスプレイ:なし
・最大解像度:2,048×1,536ドット/1,677万色
・サウンド機能:AC97 CODEC
・モデム:56kbps(V.90対応)
・キーボード:104キー(PS/2接続)
・内部拡張スロット(空き):AGP×1(1)、PCI×3(0)
▼外部インターフェイス
・本体前面部:USB×1、IEEE 1394(S400、4ピン)×1、S/PDIF OUT(光ミニ)×1、ヘッドホン×1、メモリースティックスロット×1、PCMCIA Type2×1(CardBus対応)
・本体背面部:USB×2、IEEE 1394(S400、6ピン)×1、キーボード(PS/2)×1、マウス(PS/2)×1、シリアル(D-Sub9ピン)×1、パラレル(D-Sub25ピン)×1、ディスプレイ(D-Sub15ピン)×1、S-VIDEO IN×1、VIDEO IN×1、LINE IN×2、LINE OUT×1、マイク×1、モデム(RJ-11)×1、10BASE-T/100BASE-TX(RJ-45)×1、GAME/MIDI×1、アンテナ入力(F型端子)×1
・本体サイズ(W×D×H):191×401×361mm
・重量:約13kg
・OS:Windows XP Home Edition
・付属ソフト:Drag'n Drop CD、Ulead DVD MovieWriter SE、Tideo TV 2.1、携帯シンクなど
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□ソーテックのホームページ
http://www.sotec.co.jp/
□製品情報
http://www.sotec.co.jp/direct/gx4200avr/
□関連記事
【7月3日】ソーテック、Pentium 4 1.80GHz/コンボドライブ搭載のデスクトップ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0703/sotec.htm
(2002年7月31日)