NEW PRODUCTS TESTREPORT |
フリーウェイ | ||
ViP Note-P160CB | ||
軽量、スリム、多機能な低価格Pentium 4搭載ノート | ||
TEXT:橋本新義 Shingi Hashimoto |
キーボード周辺は黒で統一されている。なお、製品版では日本語キーボードが採用される |
フリーウェイが販売するViP Note-P160CBは、そうした流れの代表とも言える製品だ。モバイルPentium 4-Mを搭載した低価格ノートPCでありながら、A4サイズ、2スピンドルタイプとしては比較的薄型、軽量、多機能を実現している点がその特長となる。
まず特筆すべきは本機のコストパフォーマンスの高さだ。Pentium 4-M 1.60GHzを搭載しながら20万円を切るというだけでも割安感があるが、その装備も充実している。液晶ディスプレイが14.1型XGA(1,024×768ドット)表示だったり、メインメモリとHDDの容量がそれぞれが128MB、20GBとA4サイズノートPCとしては小さかったりする点には多少もの足りなさを覚えるが、USB 2.0とIEEE 1394ポートを標準搭載し、光学ドライブはCD-R書き込み8倍、CD-RW書き換え8倍、DVD-ROM読み出し8倍速のコンボドライブを搭載するなど、価格を考慮すると比較的多機能な構成と言えよう。
右側面にはUSB 2.0ポートとコンボドライブが搭載されている | 本体左側面。PCカードスロットはType2のものが1基のみとなる。できればCFスロットなども欲しかったところ |
コンパクトさと価格を両立する鍵となっているのが、チップセットとして搭載される「VIA ProSavageDDR P4N266」だ。このチップは現時点で未発表ながら、同社のProSavageDDR P4M266のバリエーションモデルで、ビデオ機能としてS3のProSavage8コアを内蔵している。ビデオメモリはメインメモリを共有するタイプだが、BIOS設定により8~32MBの
範囲で変更できる。マルチディスプレイやゲームの表示でも制限が大きくなるので、製品版での改善に期待したい。
外装はマグネシウム合金となっており、質感はかなりよい。なお、写真は試作機のため製品版とは外観が若干異なる | 前面部にはサウンドまわりの端子とメーラーやWebブラウザなどのショートカットキーを装備 |
デザインも個性的だ。なかでも、ディスプレイがスイッチなしで開け閉めできたり、正面にIEEE 1394端子とサウンド入出力端子が備えられている点などが目立つ。筐体の外装はマグネシウム合金となっており、モバイル用途にも耐える耐久性を備えている点も見逃せない。
低価格ながら多機能かつ軽量なモバイルPentium 4ノートというほかにないキャラクターを備えた本機は、ビジネス、コンシューマ市場を問わず通用する魅力を持ったマシンと言える。A4サイズノートPCの購入を検討しているユーザーは一見の価値アリだろう。
■写真撮影
若林直樹(STUDIO海童)
□フリーウェイのホームページ
http://www.freeway.co.jp/
□製品情報
http://www.freeway.co.jp/product/pc/p160cb/p160cb.html
(2002年7月8日)