VAIO type R VGC-RA70PL9

7月2日 公開

　ソニーは、IntelのICH6チップの不具合について、状況の説明と対応をWeb上で公開した。

　すでに本誌取材などに対し、Intel 915P Expressチップセットを搭載する「VGC-RA70P」および「VGC-RA60」シリーズについて、ICH6の問題がないことを確認済みであることを明らかにしていたが、公式に発表したもの。

　公開された情報によれば、ソニーでは7月1日午後にIntelより公式な不具合の報告を受けたとしている。報告の内容は次のとおり。

・6月24日に最新のIntel 915/925 “Grantsdale”チップセットに付随するコントローラの一部に不具合症状が発生する可能性を確認した

・確認されている不具合症状は「イニシャルブートエラー」、「システムのハングアップ」その他「異常な動作」。ただし、プロセッサー本体への悪影響は無い

・原因はチップ製造工程上での問題である

　ソニーでは、この報告以前に、社内の品質検査により、起動時のブートエラー/ハングアップなどの症状を確認していた。これに伴い、不具合が確認された製品を除外して生産と出荷を行なっている。また、Intelに報告するとともに、原因の解析に当たっていた。

　ソニーの検査方法が今回の不具合検出に有効であることもIntelに確認しており、現在、市場にあるVAIO type Rについては、不具合の心配はないとしている。

　また、今後の状況を注意深く見守り、重大な進展や変化があったら場合には、すみやかに情報を提供するとしている。

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://vaio.sony.co.jp/Info/2004/info_0702.html
□関連記事
【6月29日】ソニー、「VAIO type RにICH6の不具合はなし」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0629/sony.htm
【6月29日】インテル、ICH6の不具合についてコメント
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0629/intel.htm
【6月25日】ICH6シリーズに不具合
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0625/msi.htm

(2004年7月2日)

[Reported by date@impress.co.jp]