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Androidが8月から64bitへの移行を本格化

64bitへの移行スケジュール

 Googleは15日(現地時間)、開発者向けブログを更新し、64bitへの本格移行を発表した。

 Androidは5.0から64bit CPUをサポートしはじめ、2017年にはアプリのネイティブコードには64bitバージョン(に加えて32bitバージョン)を加えるべきだと発表したが、2019年にはさらなる64bit化を推し進めるとした。

 2019年8月1日より、Google Playで配布されるアプリのアップデートは、ネイティブコードを含むアプリについては、64bitに限定される(追加で32bitコードも可能)。ただしUnity 5.6以前で作成された32bit対応ゲームに関しては、2021年8月までアップデートを受け付ける。

 2021年8月1日より、Google Playでは64bitに対応可能なデバイス上において、ネイティブコードを含むもののなかで、64bit非対応のアプリについては配信を停止する。つまり、これらのアプリは64bit対応デバイスのGoogle Play上から提供されなくなる。これにはUnity 5.6以前で作成された32bitのゲームを含む。

 ただしいずれの制限も、Ware OSやAndroid TVといった64bit非対応デバイスや、Android 9以降のデバイスに展開されないものは対象外としている。また、32bitデバイスに関しては引き続き32bitアプリを提供し続ける。今回の制限はあくまでも、“ネイティブコードを使うものは、32bitに加えて64bitバージョンの提供が必須”というかたちになる。

 ネイティブコードを含まないアプリについては問題なく、コードに変更を加える必要はない。64bitネイティブコードを含むアプリの開発についてはGoogleが公開しているドキュメントを参照されたいが、現時点ではSDKやライブラリ、ゲームエンジンの多くが64bitを果たしているため、開発者にアップデートを行なうよう促している。