やじうまミニレビュー
1.53kgでRTX 5070。「DAIV Z5」の持ち歩きはアリか?
2026年8月31日 06:01
マウスコンピューターの15.3型クリエイター向けノートPC「DAIV Z5」は、DCI-P3 100%の色域をカバーし、リフレッシュレート165Hzに対応する有機ELディスプレイを採用する。直販価格は48万9,800円。クリエイティブ用途はもちろんのこと、ゲーム用途にももってこいのスペックとなっている。
有機ELディスプレイを搭載、焼き付き防止機能も用意
本製品の大きな売りの1つが、15.3型の有機ELディスプレイだ。解像度は2,560×1,600ドット、リフレッシュレートは165Hz、色域はDCI-P3 100%、輝度は最大500cd/平方mとなっている。大画面かつ高解像度で、描画速度が速く、色域も広い。クリエイティブワークにもゲーミング用途にも適したディスプレイといえる。
有機ELディスプレイの不安材料としては焼き付きが挙げられるが、本製品には画面を保護し、寿命を延ばすための機能「OLED Care」が用意されている。Windowsタスクバーの自動非表示や透明化、ダークモードの設定に加えて、電源接続時とバッテリ駆動時にどのぐらいの時間で画面をオフにするかなどを設定可能だ。
ちなみに初回起動時には、これらの保護機能はすべて有効になっていた。もちろん過信は禁物だが、有機ELディスプレイの保護機能を1つの画面からまとめて管理できるのは便利なはずだ。
ディスクリートGPU搭載15.3型ノートPCで最薄部16.2mm、重量1.53kg
本製品は、プロセッサに「Core Ultra 7 356H」、ディスクリートGPUに「GeForce RTX 5070 Laptop GPU」を採用。メモリは16GB、ストレージは500GBのNVMe SSDを搭載している。
これだけのスペックを備えた15.3型ノートPCながら、本体サイズは340×261.9×16.2mm、重量は約1.53kg。dGPU搭載機としては薄型、軽量な筐体を実現している。
もちろん、1kgを大幅に切るモバイル特化型ノートPCと比べれば重い。しかし、このぐらいのサイズ、重量であれば、通勤、通学などで日常的に持ち運ぶ用途でも、それほど大きな負担にはならないはずだ。
インターフェイスは背面に集中、最大3台の外部ディスプレイを接続可能
インターフェイスは、USB 3.2 Gen 2 Type-C(10Gbps、映像出力対応、うち1基はPower Delivery対応)×2、USB 3.2 Gen 1 Type-A(5Gbps、うち1基は常時給電対応)×2、HDMI×1、有線LAN(1000BASE-T)×1、ヘッドセット端子×1を装備。無線通信はWi-Fi 7とBluetooth 6をサポートしている。
USB Type-C×2とHDMIはいずれも映像出力に対応しており、本体のディスプレイを含めて最大4画面へ同時出力できる。つまり、最大3台の外部モニターを接続可能だ。
USB Type-Aは左右側面に1基ずつ配置されているが、USB Type-C、HDMI、有線LAN、電源端子は背面に集中している。ケーブル類が左右に張り出さないので、マウスなどを操作するスペースを確保しやすい。一方、抜き差しする際には背面に手を伸ばす必要があるので、このあたりは好みが分かれる。
インターフェイス関連で物足りないのは、カードスロットを搭載していないことぐらい。とはいえ最近のアクションカメラやジンバルカメラ、ミラーレスカメラの多くは、USB Type-CケーブルでPCと接続して撮影データを直接転送できる。カードスロットがなくても実用上困る場面はそれほど多くないはずだ。
ディスプレイ上部には500万画素、顔認証対応Webカメラを搭載
ディスプレイ上部には、500万画素のWebカメラとデュアルアレイマイクを内蔵。WebカメラはWindows Helloの顔認証に対応しており、パスワードを入力せずにサインインできる。
また、Webカメラにはプライバシーシャッターを装備しており、カメラを物理的に覆える。シャッターを閉じると2つのレンズ部分に赤い丸印が現れるため、カメラが遮断されていることをひと目で確認できる。レンズ部を凝視しなくて済むので安心感が高い。
カーソルキーを一段下げた独立配置のテンキー付き日本語キーボード
本製品はテンキー付きの日本語キーボードを採用。キーピッチは約18.2mm、キーストロークは約1.3mmだ。キーボード面の剛性は高く、打鍵感も良好である。
筆者が特に気に入ったのが、カーソルキーを一段下げて独立配置していること。上下カーソルキーを詰めた配列では、そもそも押しにくい上、誤って隣のキーを押してしまうこともある。その点、本製品は4つのカーソルキーが独立しており、手探りでも操作しやすい。スマートな見た目より実際の使い勝手を優先した、非常に好感の持てる設計だ。
USB PD入出力対応だが230W ACアダプタを同梱
本製品は2基のUSB Type-Cのうち1基がUSB PD入出力に対応しているが、標準では230WのACアダプタが付属する。USB PD入力は最大100W対応だ。
ACアダプタのサイズは実測154×75×25mm。ACアダプタ側のコード長は約180cm、電源ケーブルは約100cmで、ACアダプタと電源ケーブルを合わせた重量は実測714.5gに達する。RTX 5070 Laptop GPU搭載の高性能ノートPCだけに致し方ないが、毎日持ち歩くには正直ちょっと重い。
自宅とオフィスのように使う場所が決まっているのなら、できればそれぞれにACアダプタを用意しておきたいところ。また、外出先でフルパワーを必要としないのであれば、比較的コンパクトな100W USB PD対応充電器を携帯するという手もある。これなら、本体の約1.53kgという軽さをより生かせるはずだ。
ACアダプタの有無でパワーは大きく変動
クリエイター向けノートPCやゲーミングノートPCは、ACアダプタ接続の有無によってパフォーマンスが大きく変わる。そこで今回は、その差についても検証した。
まず「Cyberpunk 2077」を2,560×1,600ドットで実行したところ、「Steam Deck」プリセットでは平均117.96fps、「レイトレーシング: 低」では71.48fps、「レイトレーシング: 中」では50.89fps、「レイトレーシング: ウルトラ」では46.52fpsを記録した。画質を優先した設定でも十分プレイできる性能だ。
しかし、「レイトレーシング: 低」でACアダプタをはずすと、平均フレームレートは71.48fpsから11.23fpsまで低下した。また「Premiere Pro」で1時間のフルHD動画を書き出したところ、ACアダプタ接続時は6分53秒だったのに対し、バッテリ駆動時は17分54秒を要した。
一般的な作業であればバッテリ駆動でも問題ないが、動画編集などのクリエイティブワークや重量級3Dゲームで本機の性能をフルに引き出したいのであれば、ACアダプタは必須といえる。
ディスクリートGPUと可搬性を両立したクリエイター向けノートPC
DAIV Z5は、高性能なプロセッサとディスクリートGPU、そして高品質な15.3型有機ELディスプレイを搭載した、ミドルハイクラスのクリエイター向けノートPCだ。それでいて、通勤、通学の毎日のお供にできるぐらいの携帯性を備え、実測で7時間(公称は動画再生時7.5時間)を超えるバッテリ駆動時間も実現している。
そしてACアダプタを接続し、フルパワーを発揮できる状況であれば、高負荷なクリエイティブワークはもちろん、高画質設定の3Dゲームも快適に楽しめる。
当然ながら約1.53kgという重量は、携帯性を最優先したモバイルノートと比べれば重い。しかし、その代わりにGeForce RTX 5070 Laptop GPUと15.3型有機ELディスプレイの恩恵を受けられることを考えれば、ひかれるユーザーは多いはず。軽さを何より優先するのではなく、毎日持ち運べる範囲で、できるだけ高いパワーと画面品質を求めるユーザーにとって、DAIV Z5は最右翼の存在といえるだろう。































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