【用語解説】

CID-Keyedフォントファイルフォーマット

 アドビシステムズ(株)が'96年3月11日に発表した新しいフォントファイルのフォーマット。各文字がそれぞれCharacter ID(CID)を持ち、IDごとにフォントデータが収められている。たとえば、あるJISコードを持つ特定の文字のデータを読み出す場合、JIS文字セットとCIDとの対応表(CMapファイル)を見て、指示されたCIDのデータをCID Fontファイルから読み出す。データは一個所から読み出すことができる。
 従来のOCF(Original Composite Font)では、各文字のデータが、その部分部分の曲線や直線のPostScriptデータとして個別に格納されていた。この場合、一つのフォントのデータを読み出すために、数箇所からデータを読み出さなければならない。
 CID-Keyedフォントファイルフォーマットのフォントファイルは、ファイルの構造がシンプルなため20%程度減少する。また、ラスタライズ速度も向上する。
 CID-Keyedフォントファイルフォーマットを採用した製品は、Macintosh版が96年夏に発売を予定されている。
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[Reported by PC Watch編集部]


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