今年10月に発売された製品で、マイクロドライと昇華型プリンタ機能を切り替えて使うことができる。解像度は、マイクロドライでは1,200dpi、昇華型で600dpiを実現している。なお、年賀状のコート紙には対応していない。
官製はがきは、マイクロドライ方式でCMYKの4色のインクリボンを使用して印刷した。インクジェットと違い、官製はがきでも、にじみがまったくなく、インクののりも良い。特に文字が奇麗に印刷されている。しかし、4色刷りでにじみがまったくないので、逆にドットが目立つ結果となっている。また、色調は赤みが強い。
専用光沢紙はCMY + 光沢仕上げで印刷した。官製はがきに比べるとドットは目立たなくなり、コントラストも良好。しかし、色調はやや赤みがかっている。文字については、黒インクリボンを使っていないにも関わらず、ほとんどがしっかりとした黒になっており、とても小さな文字で多少ずれが分かる程度。
フォトカラーはがきには、フォトカラー用のCMY + 光沢仕上げのインクリボンで印刷した。さすがに昇華型ということで、まったくドットが見えず、粒状感とは無縁である。発色も良く、肌色の質感も自然に表現されている。しかし、目を近づけるとヘッドの跡なのか、マトリクス状に線が走っているのが見える。
マイクロドライ方式とフォトカラー(昇華型)では別次元の画像になっている。しかし、フォトカラーは専用インクリボン、専用紙にしか印刷できず、その用紙もマイクロドライ用の1.75倍の35円/枚。また、マイクロドライとフォトカラーを切り替えるためには、インクリボンを4本全部取り替える必要がある。確かに600dpi昇華型の画質は魅力的だが、ランニングコスト、使い勝手の面で多少難がある。
【参考:元データ】 写真は「オリンパス C-1400L」で撮影 |
官製はがきへの印刷 印刷時間:1分53秒 |
【400%スキャン画像 201KB】 |
【設定】 ドキュメント設定:自動(カラー設定:CMYK) 用紙の種類:官製はがき 印刷品質:高品質 600dpi |
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専用光沢はがきへの印刷 (MDS-PCGY[20枚]:400円、20円/枚) 印刷時間:2分54秒 |
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【400%スキャン画像 180KB】 |
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【設定】 ドキュメント設定:自動(カラー設定:CMY+光沢仕上げ) 用紙の種類:専用光沢紙 印刷品質:高品質 1,200dpi 印刷モード:ノーマル |
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フォトカラーはがき (MDS-DSPO[20枚]:700円、35円/枚) 印刷時間:4分16秒 |
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【400%スキャン画像 115KB】 |
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【設定】 ドキュメント設定:自動 用紙の種類:フォトカラー用紙 印刷品質:高品質 600dpi |