印刷方式の解説

- A4プリンタ -

■インクジェット方式

 パーソナル用のプリンタとしては現在主流の方式。印刷ヘッド部に液体インクを持たせ、1ドット毎にインクの粒をノズルから水鉄砲のように紙に吹きつける。比較的構造が簡単なため、製造コストが安いのが特徴だが、水溶の液体インクを使用するために滲みの発生や、耐水性がないなどといった弱点がある。ただし、最近ではインクの改良も進んでおり、専用紙を使うなどすればこうした問題もほとんどクリアできる。

 最新機種の目立った傾向は、印刷解像度が向上したことと、カラー印刷用のインクが従来の3色もしくは4色から6色に増え、色の表現力が増していること。

 エプソンの「マッハジェット」もキヤノンの「バブルジェット」も基本的に同じ方式。


■マイクロドライ方式

 アルプス電気が開発したオリジナルの方式。基本原理はワープロ専用機などで使われている熱転写方式と同じで、テープ状のカラーリボンを使用し、印刷ヘッドが熱を発生することでカラーリボンの色素を紙に転写させる。マイクロドライ方式では、熱の制御を行うチップを改良するなどして、従来の熱転写方式では難しかった高解像度と多階調の印刷を実現している。インクジェットと比較すると、ドットが目立たず滲みもなく印刷クォリティは非常に高いが、印刷スピードが遅く、ランニングコストも高いのが欠点。


- A6プリンタ -

■昇華型熱転写方式

 A6やはがきサイズ用のプリンタで最も多く採用されている方式。印刷サイズと同じサイズのフィルム状のインクリボンに対し、印刷ヘッドが高熱を与えることでインクを昇華させ、気化したインクが紙に定着するという原理で印刷する。気化された霧状のインクを紙に定着させるため、画素自体の階調表現が滑らかで、ドットが目立たず銀塩写真に近い結果が得られる。ただし、消耗品のインクリボンが高いのでランニングコストは非常に高くつく。もともとプロユースで使われていた方式。


■サーモオートクローム(TA)方式

 松下電器と富士フイルムがA6サイズ用プリンタで採用している方式で、インクリボンなどを必要とせず、銀塩写真のように自らが発色する特殊な専用紙を使用する。専用紙に多層化された発色材があり、色によって変化さらながら熱を与えることで発色させる。昇華型のように銀塩写真と同様な品質が得られるうえ、インクリボンが不要でランニングコストも昇華型と比べて安い。



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