TEXT:森里太助

 ここでは、ASUSTeKから発売されている、Pentium 4用microATXマザーボードP4T-Mを使用して省スペースPCを自作することにしよう。P4T-Mはメタルボードが同梱されているので、わざわざPentium 4対応ケースを探す必要がなく、既存のmicroATXケースがそのまま使用可能だ。そこで問題として浮上してくるのが、Pentium 4に対応したコンパクトな電源ユニットがあるかどうかだ。しかし、残念ながらそういった電源ユニットはどこからもリリースされていない。そのため、星野金属工業のWiNDy MT-PRO700 Betty 335を使用することでその問題をクリアした。このアルミケースはミニタワーのサイズながら、普通のサイズの電源ユニット(Varius 335)を搭載している。そのため、Pentium 4対応の電源に載せ換えも可能なのだ。

1.メタルボードを装着する
CPUファン固定器具からマザーボードの穴を通してメタルボードにネジ止めする。
2.マザーボードを固定する
マザーボードをケースのマザーボードベースにネジでしっかり固定する。
3.CPUおよびCPUファンの装着
Pentium 4およびCPUファンをCPUソケットに固定する。向きをソケットと揃えるなどの注意事項は前述の850 Proと同様。
4.DRDRAMをメモリスロットに装着する
メモリスロットにDRDRAMおよびC-RIMMを搭載する。その順序はP4Tとまったく同じである。
5.電源を交換する
電源をPentium 4対応のものに交換する。今回使用した電源は先と同じくEnhance ELECTORONICSのENP-0735だ。
6.各種ケーブルを結線する
最後にマザーボードをベースごとケースの中に入れ、各種デバイスとつながったケーブルを結線すれば終了だ。

これで、ミニタワーという大きさながらPentium 4 1.5GHzを搭載するハイパフォーマンスなPCが完成した。


P4T-Mに付属するメタルボード。この板により、P4T-MはPentium 4に対応していないケースでも使用可能になっている


星野金属工業のミニタワーアルミケース、WiNDy M-PRO700 Betty 335。普通のサイズの電源ユニットが搭載可能な数少ないmicroATX用ケース



メタルボードに固定用器具をネジ止めする


マザーボードをマザーボードベースに搭載する


CPU、CPUファンをそれぞれ固定する


メモリの装着順序はP4Tとまったく同じ


電源を交換する。普通のサイズの製品が搭載可能


電源コネクタなど各種コネクタを結線する